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OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。
いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。
そんなライオンになるための日進月歩。

少々愚痴を。

 

この6年間近く、「家族第一」を掲げてきたけれども、そろそろ転換点を迎えているように思う。6年間でやってきたことといえば、外資系企業に転職し完全リモートワークで夕方6時までには退勤ができるようにしたこと、夜10時まで家族が寝るまで付き添うようにしたこと、その後は家内が寝てしまうので食器の片付け、洗濯物、翌日の準備をして一通りの家事は全てしてから寝るようにしていること、その上で給料は一般のサラリーマンよりは高い年収で維持すること。

 

その代償として、私はいわゆる普通のサラリーマンであることをやめた。普通の企業よりも10倍も首が切られやすい環境で、愚直に自分のKPI+αを求め、家族が寝てから10時からが本当の仕事での自分の勝負になった。

 

家内からはなぜそんな環境で頑張る必要があるの、と言われるが、理由は簡単で、普通のサラリーマンはこんな生活がありえないからである。

夜になったら同僚と夜の街に繰り出し、休日はゴルフが入り、そうでなくともクタクタなのですぐに寝てしまうからだ。子供の頃からそんな現実で家族が割れていくのを見てきたから、「絶対に」家庭を中心にキャリアを作ること、満員電車地獄には巻き込まれない働き方を選択しようと考えて、意図的に誰も選択しない道を探ってきたのだ。

いかに社会的な成功とワークライフバランスがかけ離れているかを

 

 

それがどうだろうか。家内の家族からは「安定が何より大事だ」と釘を刺されることとなった。大きな会社で安定した給料をもらって、大きな挑戦や自分のやりたいことは子供が成人してから突き詰めれば良いと。今の環境は不安定であるが故に、収入を大きく失うリスクがあると。

 

妻に関していえば、家庭の家計(資産を増やす・守る・支出を減らす・収入を増やすなど)に関して全ての責任を持たず、家計には全く関与せず、その上で自分のキャリアに関しては「できれば時短から一生変えたくない・昇進や転職をしたくない」と言う以外に言を持たない。夜10時には就寝し、家事はやらない。その上で、旦那にはもっと妻を労ってほしいという。

 

上等だ。喉元過ぎれば熱さを忘れるではないが、家族に専業主婦になることを押し付けて、家族のキャリアを犠牲にし、その上で自分のやりたいことを優先して早期退職した人間が、どの面を下げて「安定」を語るのだろうか。その安定とは、男性の中に閉じている安定であって、女性のキャリアや子供の色々な選択肢を狭めることで成り立つ大きな目線で見れば「不安定」極まりない環境である。

 

人間は自分で選択することができない環境要因がきっかけで自分の人生の選択をしやすくなる側面がある。自分がXX人だとか、不遇な環境であるからそれを克服するために何かの取り組みを始めたり、それが故に誰かの共感を得られたりする。だが、そんな自分の人生の制約を進んで取る必要などない。なんの不自由もない生活を送る中で自分なりの葛藤が生まれ、そしてそれを克服するために前に進めば良い。

 

私は世代間の価値観の格差をステレオタイプにしたくないと強く思う。だが、上の世代からの、若者世代の自由を求める取り組みに対する反射的な忌嫌する感覚には大いに反吐が出る。よっぽど愚直に理想を見ることができる子供達の方が社会に前向きな力を与えることだろう。

 

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人間は、一旦自分が餌を与えられる環境になると、無条件にその餌が出続けると信じ、そして餌の質に文句を言うようになる。ゆでガエルである。自分は世界で最も大変で不幸で、甘やかされるべきであると考えるようになる。男性優位・女性優位など含めて、グラウンドでマウンドに立ち続けている人間がいかに無意識人間から虐げられているかをここに記したい。