タイのスタートアップについて | OldLionの備忘録

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年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。
いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。
そんなライオンになるための日進月歩。

タイでなぜスタートアップが盛り上がらないのか、結論はあまり出ていないように思われる。500 Startupが500TukTukの名前で大型ファンドを作ったのは2014年だったと記憶している。あとサイバーがPricezaに出資したのも2013年だったみたい。今のタイへの投資金額はようやく100MUSDに達したが、タイという国が投資対象となったのは本当にこのあたりだと思われる。

さて、タイは投資委員会を中心にレギュラトリーサンドボックスを始めた。これは規制を特定の領域や基準の企業に向けて緩和することを指し、日本でも最近になって議論が活発になってきた。

以前どこかの記事でタイが起業に最も適した国として話題になったのだけれど、正直言ってシンガポールやインドネシアと比べると実績ベースで全然かなわない。インドネシアではTokopediaが1BUSDを超える資金調達をしてきたわけで、その注目度と比べると資金調達総額は1/100だし、かつVCが横のつながりを作ってみたいなニュースはほとんどきかない。

FlareやMetcelaなど、日本人が何とか大きな市場に切り込もうとするチャレンジを続けていることには頭が下がる。例えばくくってしまうのもあれだけど、先端医療が発達すれば東西幅広い範囲でセレブが医療旅行へ行く先として人気が出るかもしれない。相対的に距離も近いし。またEcommerceの販宣競争が激しくなった時にはプロモーションの代替手段は非常に大事になるだろう。インドネシアでのPromogoやPaprikaのような企業が自分としては記憶に新しい。

ただ、日本で流行った初めてのFinance企業が東西の金銀貨を両替した三井の両替商であった通り、基幹産業となるCommerceがどこかで発展することがベースとなって初めて商売のすそ野が広がっていく。その点、既にオフラインの自動車マーケットや消費市場が出来上がり、成熟したタイにおいて、その全てのエコシステムがひっくり返るためには相当なインセンティブが必要だと思われる。一言でいえば、産業の新陳代謝が全然進んでいないように思われる。モバイルの市場の伸びが顕著である一方で、Ecommerceが伸びないことにはそのすそ野にあるFintechなどは育っていかない。自分の肌感として思うが、テクノロジーに依存して生活を豊かにしようという観念を持っている人が非常に少ないのがこの国である。

医療、農業などに可能性があるとは言う記事はあるが、基幹産業の成熟なくしてどのように更なる成長軌道を描くつもりなのだろうか。

この論点はもう少し掘り下げたいと思う。

 

 

 

https://www.projectdesign.jp/201709/world-venture-companies/003942.php

http://thebridge.jp/2017/07/2nd-japan-thailand-embassy-pitch

 

https://www.metcela.com/

https://www.techinasia.com/talk/5-trends-indonesian-ecommerce-2017

https://www.techinasia.com/indonesia-10-top-funded-startups-thus-far-2017

https://www.techinasia.com/singapore-10-best-funded-startups-in-2017-so-far

https://www.finnomena.com/

http://www.packetgreens.com/

http://cinnamon.is/

https://blog.tunaikita.com/?gi=9e6b74f83995

 

http://www.boi.go.th/upload/content/BOI-A_Guide_2016-JP-20170224_85311.pdf