OldLionの備忘録

OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。
いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。
そんなライオンになるための日進月歩。

最近地方大学の客員起業家(EIR)として働く機会をいただけたので、交流会等に参加して自分の見識を広げようとしている。

 

EIRに求められる業務は本当に多岐にわたる。

・KPI設計

・市場リサーチ

・競合分析

・技術探索

・機会領域の構造化

・ビジネスアイデア検証

・MVP試作

・知財戦略補助

・経営戦略補助

・資金調達サポート

国内を対象にした事業であれば、この部分の仕事は案外簡単にいくことも多いだろう。資金調達のサポートなど、戦略面での実行支援がスコープになる。しかし、海外を対象にしたビジネスとなると、スコープは前段(市場機会の模索とオペレーション)に寄る。現地で実際にエキスパートして働いている人にどんどん聞いていって、確度がどの程度なのかを検証していく必要がある。

 

私の場合、資金調達のプロでもなければ、技術探索のプロという訳ではないし、何ならビズデブ特化という訳ではもない。なので、できるだけ効率的にノウハウに到達しなければならない。

交流会に行って、感じたことは、他のEIRの方々から学べることは非常に少ないということだ。市場も違えば求められる能力も違すぎる。本当なら、調査のあたりとかは外部委託できたらどれだけいいことか。

 

米国では、EIRを常設する大学が数多く出てきているようだ。大学とEIRが紐づくというのはかなり大胆で、日本だと研究室単位・プロジェクト単位でその分野のエキスパートをピンポイントで雇用する訳だが、その分全体的なストーリーを描くことには大きな強みを持てない。大学にEIRを置くことで、ある意味事業化というものを仕組み化し、言うなれば安打製造機として機能させるような取り組みだと思う。

 

 
このあたり、まだまだ日本での制度化は黎明期という印象である。そもそも技術を事業化するという部分に対応できる・評価できるVCが少ない。なので東京大学UTECや京都大学iCAPなどの学術系VCから、SONY・NTT・KDDI・Toyotaのような各社のCVCや投資部門への接続が一番の出口になっていて、この意味で独立して目利きをしていこうという仕組みをとっていないように思われる。

 

 
大学の役割というものが、技術単体での企業連携の前提というよりはスタートアップ創出に変化していっている中で、うまくストーリーを作って、アウトレットを見つけられるように頑張っていきたい。