あれは天気の良い平日の、穏やかな昼下がりだった。
喫茶店で、鴨川を眺めながら1人でコーヒーを飲んでいたとき、ソレは起こった。
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ふと1組のカップルが、窓越しに、私の目の前に座った。
鴨川といえばカップルが佇む場所なので、よくある光景だ。
しかし、、、
人通りの少なさが彼らを開放的にしたのだろうか。
それはもう、ものっっっそい勢いで、イチャつきだしたではないか。
知らない人が途中から見れば、
「おやおや、取っ組み合いか?」
「あらやだケンカ?警察呼ぶ?」
て心配になるほどの、絡み合い。
もうね、まぐわうまぐわう。
組んず解れつの、イチャつき具合。
す、すげぇーー。
と、思わずひとりごちてしまうほど。
コチラの窓から君たちの全貌が見えているなんて、全く気づいていないご様子だ。
彼らのなかでは、完全に2人だけの世界である。
かつてシェイクスピアは言った。
「世界は舞台であり、男女は役者である」と。
すると私は予期せぬままに、目の前の「特上SS席」に座っているわけか。。。
むぅ、、、いらん。
私が読書をしたり、物思いに耽りたくても、どうにも集中ができない。
だって視界には常に、「何かの試合ですか?」てほどにエネルギッシュに動き回る彼らが入ってくるからだ。
例えば以下の通りである。
***
- 接吻(せっぷん)。
- 抱き合い。
- 寝っ転がってインカメラで2ショット写メ。
- ヒザ枕。
- 攻守交代してのヒザ枕。
(どっちかにせいっ!)
- アタマ撫で撫で。
- 攻守交代してのアタマ撫で撫で。
(どっちかにせいっ!)
- 彼氏のヒザに、彼女が向かい合ってちょこんと座る。
- 彼女のヒザに彼氏、、、はさすがに座らない。
***
このように、およそ考えられ得るであろう「イチャつきレパートリー」を縦横無尽に繰り出してくる彼ら。
これでは私、どうにも集中できまへん。
しかし何と言っても特筆すべきは、「接吻」(SEPPUN)の頻度だ。
ことあるごとに接吻を繰り返す。
***
- 微笑み合ったかと思えば、接吻。
- ちょっと休憩してケータイを見たかと思いきや、また接吻。
- うーーんと背伸びして、「やっと休憩か?」と思わせながら、やっぱりすぐ接吻。
- 「あ、彼氏が反対方向向いた!」と思いきや、彼女が両手で顔を引き戻してすぐ接吻。
- やっと唇が離れたと思った瞬間に、はい接吻。
***
いやもう、君たち!すごい頻度ね!
山の手線でももうちょい待つわ!
タカ&トシのツッコミ(欧米か!)でももうちょい間を空けるわ!
そんくらいね、もうね、接吻のスコール。
お天気は快晴にも関わらず、そこだけ土砂降りでっせ!奥さんっ!
こんなことなら、はじめからノートに「正」の字書いてカウントしときゃ良かったわ!
ハァ、ハァ、、、(息切れ)
と、いつの間にか、僕の心のツッコミもスコール状態に。
でもまぁ、ちょっと落ち着こう。
よく考えたら、とても平和なことだ。
愛し合う男女が、穏やかな昼下がりに愛を確かめ合う。
そんな幸せな空間を共有できれば、周りの人間もニッコリ微笑んで幸せになる。
「害」はどこにもなく、あるのは「愛」だけ。
そう、幸せは周りにも伝染すr、、、
とでも思ったかーーっ!!
こちとらお見合いパーティー5連敗中の身よ!
ジェラシーしかないわっ!
恋に落ちるよりも、鴨川に転げ落ちてしまえばいいのにっ!
ハァ、ハァ、ハァ、、、(息切れ)
心のなかで「ク⚫︎ッタレ!」という言葉を吐き捨てて、店を出た30歳の初冬。
どう考えても、ただのヒガミである。
【まとめ】
しょーもない駄文をご覧頂きありがとうございます。
皆さんも「野外でのイチャつき」の際は、周りに独身ヒガミ野郎がいないか何卒ご配慮くださいませ。
おそらく彼はその日の晩、馴染みのスナックでママに愚痴を聞いてもらいながら、自分のキャパシティを超えるほどお酒を飲んでしまうので。。。
うぃ~。ヒック。
