農業振興と地域活性化の拠点へ再出発を! | だばなか大介オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本共産党河内長野市議会議員 だばなか大介

あまりにズサン! 「くろまろの郷」
 ビジターセンター・レストラン<指定管理> 
 9月議会で日本共産党は「くろまろの郷」のビジターセンター・レストランの指定管理者が、度重なる仕入れ先への支払い遅延や厨房機器の持ち出しなどの問題を起こしていることを取り上げました。日本共産党の質問を受け市議会としても調査すべく、10月6日、23日と市議会全員協議会が開かれました。

※指定管理者制度とは、市の施設の管理運営を民間事業者に代行させる制度。
※農産物直売所「あすかてくるで河内長野店」はJA大阪南の直営店で、今回の事件とは関係ありません。

市長、謝罪せず

 23日に開かれた全員協議会で市長は、「市民や議員に心配をかけているので、説明します」と述べただけで謝罪はしませんでした。一方で担当課からは「迷惑をかけた『担当課として』管理監督できなかった事をお詫びする」と謝罪がありました。

市備品の持ち出し

 日本共産党が、9月議会で市の備品である厨房機器(パン生地伸ばし器)が持ち出されていると指摘したものについて、市は地方自治法に基づき直ちに返還と経緯、改善計画を指定管理者に求めました。
 それに対し、指定管理者から機器の返還と顛末書が提出されましたが、中身は十分ではありません。

納入業者への支払い遅延

 日本共産党の追及により、9月議会で、滞っている仕入れ先への支払いは「9月末までに行わせる」と市に約束させました。その後指定管理者は、納入業者に対しては支払いが完了されました。

次々に明るみに出る異常な業務状況


 日本共産党が提出を求めた資料から、次々と問題が明らかになっています。従業員の健康保険料や厚生年金保険料、児童手当拠出金を年金機構に支払っていない。源泉徴収税を国に支払っていない。日本政策金融公庫からの借入金を返済していない。従業員への給与支払い遅延が繰り返しあった。オープンからの10ヶ月間に離職者が14人いる。など、あまりにもずさんな経営内容が明らかになってきました。

改善計画


 指定管理者は「センコー」「電通」「アッティーヴォ」の3社の共同体ですが、事実上の経営を行っていたのは「アッティーヴォ」です。
 市が指定管理者に求めた改善計画について「アッティーヴォ」を離脱させるとの回答がありました。

市指定管理者選定のあり方に問題

 「アッティーヴォ」はこの事業のために設立された会社です。当初から繰り返された支払い遅延を見ると、「アッティーヴォ」に、少なくとも事業運営能力がなかった事は明らかです。
 そもそも、「くろまろの郷」は地域活性交流拠点としてつくられた施設です。指定管理者は農業の振興と地域活性化を積極的に進める事業展開をしなければなりません。しかし指定管理者は本来求められていた事業展開とはほど遠く、ずさんな運営を行っていました。これは「アッティーヴォ」だけの問題ではありません。共同体としての指定管理者の役割が問われます。 そして事業能力の無い事業者を指定管理者として選定し、管理監督ができなかった市の責任は免れません。

後を絶たない不祥事
市長の責任は重大


 この間、河内長野市では、生活保護費横領事件に始まり、市職員による窃盗事件、コミュニティセンターでの市嘱託員による着服事件などが相次いでいます。市政運営の根本が問われています。
 日本共産党は、12月議会でもさらにこの問題を取り上げ、市長の責任を追及するとともに、問題の究明に取り組みます。また、現場で働く従業員を守り、本来の地域活性化のための「くろまろの郷」へと再出発させるよう取り組んで参ります。