ヘッドホンアンプ 自作 リベンジ 大どんでん返し ③完 | だばなか大介オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本共産党河内長野市議会議員 だばなか大介

電子工作ネタです~


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その①

その②


いよいよ完成です。


結論から述べると、大逆転負け!


前回のHPA のほうが総論として上でした。


 今回のHPAはエージングでどんどん音質が変わります。

 24時間ぐらいでは超クッキリ・ハッキリ・イケイケサウンド(イケイケ度2ランク上)でしたが、72時間ぐらいで落ち着き、約120時間のところで普通に落ち着きました。とは言っても、イケイケ度は今回のほうが半ランクぐらい上です。しかし繊細な表現や響きの部分では前回のほうが1ランク上です。


(今ではそのイケイケ度もなくなり、ダメダメアンプになりました)まだ実力は不明


 なぜそうなったかの考察は一番最後に書きますが、オーディオアンプにとっては帰還ループ内にコンデンサーが入っていることや、段数の数よりも大事な要素があると言うことが分かったのが、今回のリベンジのとても大きな収穫でした。


 アンプとは関係ありませんが、リレーを駆使して、PCの立ち上げで自動電源投入。ボリュームを回せばLineに切り替えと、操作が半自動なのは、とにかく便利です。

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それでは制作記です




2ch目の制作




完成までの間に、電源部の改良を試みました。


初段とパワー段の切り離し。




一番初期の回路




改良1の回路



改良2の回路


1Ωと10オームをショートさせて音質テスト。


・・・・ほとんど僕には違いが判りません。駄耳です。


なんとなくですが+5を入れるとアタック感が減るような気がします。


-5Vを入れると繊細感が増す気がします。


っていうかブラインドテストならまず分からない、オカルト状態のまま



-5V側だけ生かすこととしました。



部品は無理やり後付け。


それから、


オーバースペックでした。4Vp-p、ヘッドホンでは大きすぎ。8Ωで2Wドライブするわけですから、デスクトップスピーカーでちょうどいいぐらいです。ヘッドホンには68Ωの抵抗を挿入しました。SP-HPは自動切り替えに。



イメージ




実際

つかったジャックは「MJ-188LPD-8」。MJ-188と同じ内容のものです。


主電源はノートPCのACアダプター19Vからとり、スルーでノートPCに給電します。




7.5V~21Vまで、2.5㎜標準と電圧区分#5の、ACアダプターが使えます。



最終の回路図



中身。2つの3端子レギュレータは19Vかけると超発熱するので、変更が必要。



USB時



Line時





///////////////////学んだ事と考察////////////////////////


1つは、回路によってはエージングで音は大きく変わる。(基本的な性格というか傾向は変わらない)


今回のリベンジの理由は、前回DC安定のために負帰還部にコンデンサーを挿入し音が曇ったので、コンデンサーレスを目指しましたが、そもそもコンデンサーを挿入した際、「そのコンデンサーのエージングはされていなかった」とも考えられる。


帰還抵抗に電流を流すことでのノイズは感じなかった。


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回路構成の違い


前回

トランス→反転バランス受け→VR→非反転アンバランス受け(BTL)→カスコード→能動負荷


今回

非反転アンバランス受け→能動負荷


段数では今回のほうが有利ですが、結果はそうではありませんでした。


試しに前回のVRに今回のアンプをつなぐと、少し繊細さは増しました。ので、トランス→反転バランス受けのプリアンプも良い動きをしている。


アンプ部のみでの決定的違いは、カスコード。カスコードは初段FET差動からみるとインピーダンスはとても低いですが、ゲインはないので負荷としてはスルーです。今回の回路は+側のFETの仕事はほぼスルーで、-側は一生懸命仕事をし、あげく終段まで直接駆動しています。インピーダンスも30Ωと30kΩとアンバランスです。

トランス→反転バランス受けのプリが良かったことも考えると、

初段で、差動という仕事なのに、ぜんぜん違う仕事している事に問題がありそうです。


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高級部品と安価部品では、いい仕事、いい加減な仕事をすると思いますが、なんの仕事をするのか


その部品に与えられた仕事の内容も重要で、安定した職場環境(DCや熱の安定)も、仕事量も重要であると思います。


定説に惑わされずに、1つ1つの部品がどんな内容の仕事をしているのか?を考えながら回路設計をすることが大切だと学びました。


再度リベンジしたくなりました。


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