電子工作ネタです~
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いよいよ完成です。
結論から述べると、大逆転負け!
前回のHPA のほうが総論として上でした。
今回のHPAはエージングでどんどん音質が変わります。
24時間ぐらいでは超クッキリ・ハッキリ・イケイケサウンド(イケイケ度2ランク上)でしたが、72時間ぐらいで落ち着き、約120時間のところで普通に落ち着きました。とは言っても、イケイケ度は今回のほうが半ランクぐらい上です。しかし繊細な表現や響きの部分では前回のほうが1ランク上です。
(今ではそのイケイケ度もなくなり、ダメダメアンプになりました)まだ実力は不明
なぜそうなったかの考察は一番最後に書きますが、オーディオアンプにとっては帰還ループ内にコンデンサーが入っていることや、段数の数よりも大事な要素があると言うことが分かったのが、今回のリベンジのとても大きな収穫でした。
アンプとは関係ありませんが、リレーを駆使して、PCの立ち上げで自動電源投入。ボリュームを回せばLineに切り替えと、操作が半自動なのは、とにかく便利です。
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それでは制作記です
完成までの間に、電源部の改良を試みました。
初段とパワー段の切り離し。
1Ωと10オームをショートさせて音質テスト。
・・・・ほとんど僕には違いが判りません。駄耳です。
なんとなくですが+5を入れるとアタック感が減るような気がします。
-5Vを入れると繊細感が増す気がします。
っていうかブラインドテストならまず分からない、オカルト状態のまま
部品は無理やり後付け。
それから、
オーバースペックでした。4Vp-p、ヘッドホンでは大きすぎ。8Ωで2Wドライブするわけですから、デスクトップスピーカーでちょうどいいぐらいです。ヘッドホンには68Ωの抵抗を挿入しました。SP-HPは自動切り替えに。
つかったジャックは「MJ-188LPD-8」。MJ-188と同じ内容のものです。
主電源はノートPCのACアダプター19Vからとり、スルーでノートPCに給電します。
7.5V~21Vまで、2.5㎜標準と電圧区分#5の、ACアダプターが使えます。
中身。2つの3端子レギュレータは19Vかけると超発熱するので、変更が必要。
///////////////////学んだ事と考察////////////////////////
1つは、回路によってはエージングで音は大きく変わる。(基本的な性格というか傾向は変わらない)
今回のリベンジの理由は、前回DC安定のために負帰還部にコンデンサーを挿入し音が曇ったので、コンデンサーレスを目指しましたが、そもそもコンデンサーを挿入した際、「そのコンデンサーのエージングはされていなかった」とも考えられる。
帰還抵抗に電流を流すことでのノイズは感じなかった。
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回路構成の違い
前回
トランス→反転バランス受け→VR→非反転アンバランス受け(BTL)→カスコード→能動負荷
今回
非反転アンバランス受け→能動負荷
段数では今回のほうが有利ですが、結果はそうではありませんでした。
試しに前回のVRに今回のアンプをつなぐと、少し繊細さは増しました。ので、トランス→反転バランス受けのプリアンプも良い動きをしている。
アンプ部のみでの決定的違いは、カスコード。カスコードは初段FET差動からみるとインピーダンスはとても低いですが、ゲインはないので負荷としてはスルーです。今回の回路は+側のFETの仕事はほぼスルーで、-側は一生懸命仕事をし、あげく終段まで直接駆動しています。インピーダンスも30Ωと30kΩとアンバランスです。
トランス→反転バランス受けのプリが良かったことも考えると、
初段で、差動という仕事なのに、ぜんぜん違う仕事している事に問題がありそうです。
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高級部品と安価部品では、いい仕事、いい加減な仕事をすると思いますが、なんの仕事をするのか
その部品に与えられた仕事の内容も重要で、安定した職場環境(DCや熱の安定)も、仕事量も重要であると思います。
定説に惑わされずに、1つ1つの部品がどんな内容の仕事をしているのか?を考えながら回路設計をすることが大切だと学びました。
再度リベンジしたくなりました。
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