今年の2月に「河内長野市住宅マスタープラン」アンケート結果が報告されました。
その中で特筆すべきは
○現在の住宅への入居理由
・緑など周りの感興が良いから39.5%
がダントツトップ。
○居住地域の住環境に関する問題
・坂が多く、移動が不便である47.0%
・住宅の近辺に買い物できるところが少ない44.5%
・住宅が駅から遠い40.1%
3件が4位以下を引き離しています。
○住み替えたい理由
・買い物、病院などに不便だから43.3%
でダントツトップ。
となっています。
アンケートの詳細は、市HPで近くUPされると思います。
「住宅マスタープラン」で検索してください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昔は、各集落や団地に「よろずや」的なお店がありましたが
車社会の進展や大型店舗の進出によって、
それらのお店も維持が困難になりました。
高齢になり、車に乗れなくなるとたちまち困ってしまいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本共産党市議団は
この「買い物困難者」「移動弱者」の問題を
繰り返し議会で取り上げてきました。
H20年10月には
「河内長野市公共交通のあり方を策定させ
H21年5月には
河内長野市地域公共交通会議を設置させることができました。
これらの中で
公共交通空白地域=下里地域
公共交通不便地域=あかしあ台・桐ヶ丘地域など
が指定されました。
楠ヶ丘では地元住民の絶大な運動で「くすまる号」が走りました。
また荘園町の南海バスのフリーストップもこの会議の中から出てきたものです。
一歩前進です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし設立された「地域公共交通会議」には、問題というか穴があります。
(メンバーは、学識者や国府市の役人、電鉄・バス・タクシー会社と組合など)
会議の目的は「持続可能な公共交通」です。
言い換えれば「採算性のとれるバスの運行など」を論議する場になっています。
楠ヶ丘の成功例もあります。
荘園町のフリーストップも大変喜ばれています。
今後もバス路線周辺の商店から「割引券」集めてはどうか
モックルバスの200円上限運賃など
大変前向きな会議だと思っています。
がしかし・・・・
採算性の取れない所には手が届かなくなっています。
しかも、自分たちで指定したはずの
下里地域もあかしあ・桐ヶ丘地域に対して
「自分達で声を上げ、採算性の取れるバスにせよ。そうすれば相談にのる」
という、とうてい許されない態度です。
両地域とも、声を上げても
人が足りなかったり
声をあげにくかったりと
困難な条件があります。
本来市は、住民の困難に寄り添い解決を図るべきです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
採算性の取れないところに居られる移動困難者に
手が届かないのが「公共交通会議」弱点です
福祉の視点が必要です。
しかし担当の所管が定まりません
これまで
日替わりルート運行で市内を網羅するモックルバスを新設してはどうか。
1日8便とすると、1地域朝夕で4便とすると
1日2地域・週14コースの設定が1台の新設で可能ではないか。
と提案したこともあります。
現在の日本共産党市議団の提案は
①バスや福祉タクシーの無料・割引券等を復活発行する
②企画部が関係各課を集め「移動困難者対策事業」立ち上げ、住民の声を聞き「地域福祉バス」を走らせよ
と繰り返し提案しています。
予算の修正案ではアンケート調査費も提案しました。(他の議員の反対で修正案は否決になりました)
いま、少しずつではありますが
「移動困難者」に対する庁内会議が開かれています。
1歩前進です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近隣市の市循環バスは
松原・羽曳野・柏原は無料。
狭山・富田林では100円です。
坂道の多い河内長野市。
高齢化の進む河内長野市。
待ったなしの課題です。