こんにちは。多聞です。
人生には、上り坂もあれば下り坂もあります。
太陽が暖かな光を注いでくれる日のように、何をしてもうまくいき、努力が成果につながる時があります。
その一方で、厚い雲に空を覆われた日のように、どれだけ努力しても、なかなか結果が得られない時もあります。
時には、よくない出来事が重なり、仕事でも私生活でも問題が続くことがあります。
そんな時は、
「本当に、私を助けてくれる存在はいないのだろうか」
「どこまで落ちたらこの不幸が終わるだろう」
そんな気持ちになることもあるでしょう。
ただ成果が出ないというだけではありません。
終わりの見えない人生の下り坂を、どこまでも降り続けているように感じることさえあります。
何もできないとき、私たちに残されているもの
では、どれだけ努力してもうまくいかず、何かをすればするほど、かえって状況が悪くなっているように感じる時、私たちは何をすればよいのでしょうか。
「自分には、もう何もできることがない。」
そう感じる時、何をすればよいのでしょうか。
そんな時にできることが「祈り」だと思っています。
目の前の世界が、まるで自分にこう告げているように感じるかもしれません。
「お前の人生は、もう終わりだ」
「お前にできることなど、何もない」
「あとは、すべてを諦めるしかない」
けれど、それは今の暗い心が生み出した考えにすぎないのかもしれません。
そのような気持ちになったとしても、人生を諦める必要はありません。
自分自身を否定する必要もありません。
ただ静かに、祈りを始めてみればよいのです。
今は本当に、祈ること以外には何もできないように感じるかもしれません。
祈るということは、現実の中で自分がすべきことを、すべて放棄するという意味ではありません。
今すぐには動き出す力さえ残っていない時に、心が再び立ち上がれるよう、静かに自分自身を支えることです。
雨も風も、いつかは過ぎ去ります。
そして、雲が晴れ、青い空と暖かな日差しを再び感じられる日が訪れます。
祈ったからといって、目の前の現実がすぐに変わるとは限りません。
外で起きている問題が、一度祈っただけですべて解決するわけでもありません。
祈りは、外側の出来事よりも先に、もっと大切なものを変え始めます。
それは、自分自身です。
祈りは、自分の内側を変えていきます。
目の前の状況を、ただ暗いものとして見るのではなく、その中にある小さな希望を見つけられるよう助けてくれます。
今経験している苦しい時間が、永遠に続くわけではないことを思い出させてくれます。
そして、自分の内側が少しずつ変わり始めると、それまで見えなかったものが見えるようになります。
- 今の自分にもできる、小さなこと
- もう一度動き出すための方向
そうして内側が変わると、ある時、私たちは気づき始めます。
外の世界もまた、少しずつ変わり始めているということに。
すべての不幸が、自分を成長させるために起きたのだと断定することはできません。どうして起きたのか理解できない苦しみもあります。どれだけ考えても、意味を見いだせない出来事もあります。
それでも時間が流れた後、あの苦しい経験を通して、自分が人生を見る目が変わっていたことに気づく時があります。
祈りは、すでに起きてしまった不幸を、よい出来事に変えるものではありません。
けれど、その苦しみの中で、自分が完全に崩れてしまわないように支えてくれる力にはなります。
ですから今、自分には何もできることがないと感じているのなら、まずは自分のために祈ってみてください。
立派な言葉を並べる必要はありません。
「この時間を耐えられるよう、私を助けてください」
「もう一度立ち上がる力を失わないよう、支えてください」
「今はまだ道が見えません。それでも一歩だけ前へ進めるよう、導いてください」
そうやって、自分の心に正直になるだけでも、祈りは始まります。
祈りは、トンネルの中にいる自分を、一瞬で外へ連れ出してくれる魔法ではないのかもしれません。少なくとも、自分が今もトンネルの出口へ向かっていることを教えてくれます。
そして、もう一歩を踏み出すための力を与えてくれます。
一歩ずつ動き始めれば、目に映る世界も少しずつ変わっていきます。
祈るということは、どこか遠くから救いの手が差し伸べられるのを、ただ待つことではないのかもしれません。
祈りを続けていると、自分をもう一度立ち上がらせる力もまた、すでに自分の中にあったのだと、少しずつ気づくようになります。
今、人生のどん底で、救いの手を待っている方がいらっしゃるのなら、どうかこの言葉を覚えていてください。
今の苦しい時間が、永遠に続くわけではありません。
そして、何もできないと感じる瞬間にも、あなたの中には、まだ消えていない小さな力が残っています。
祈りが、その力を再び見つけるためのきっかけになることを願っています。
いつか自分を暗闇から救い出すうえで、最も大きな役割を果たしてくれた存在は、ほかの誰でもなく、本当の自分自身だったのだと気づく日が訪れますように。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
