先日亡くなった俳優の田村正和さんの 話について、田村正和氏のドラマと少しの思い出話を書いてみたいです。
フジのニュース番組の追悼で、流されていた元とくダネ!の小倉キャスターのインタビューにおいて、
田村三兄弟として若い頃から人気のあった方でしたが、田村さんはデビューして数年頃には、主演映画で4~5本失敗されて、自信をなくされたこと。そして、違った活躍の舞台を求め、 当時の高度経済成長期において、新たな活躍の場所、TVの世界に辿りついたことを語られていました。
このインタビューで、田村さんは 自分はテレビ俳優だと、おっしゃってました。「それしか自分のできることはないですから」と。
謙虚で、俳優としての誇りを忘れず芝居に挑まれていたんだと知りました。田村正和さんが自身について語ることはほとんどなかったと記憶してるので、感動しました。
思い返してみると、私は小学生の頃にパパはニュースキャスター、ニューヨーク物語をいつも見てました。ハンサムな田村さんとコミカルな役柄のギャップが素敵でした。
カミさんの悪口は絶妙な3人の俳優さんたちのやり取りが面白おかしく、印象深かったです。
そして、日本の 90年代最もヒットしたと言われている田村正和の代表作、古畑任三郎。私の青春時代の頃です。本当に全シリーズ、面白かったです。毎週、豪華なゲスト陣、一時間としては、内容の濃い、良く練られた犯行トリックに、日本国民が釘付けになったことでしょう。私も大好きで、毎週楽しみにいつも拝見していました。日本の全国民が、知りそして、愛した古畑任三郎のようなTVドラマ。
それは、現代、TVという媒体が衰退していることを考慮にいれると、 将来的にも このようなすばらしい作品は日本において二度と生まれないと思います。
2006年の最後の古畑任三郎スペシャルつまり、イチロー氏や松嶋菜々子がゲスト出演した最後のスペシャルシリーズが放送されていた頃は、私は社会人でした。今日から、そのスペシャルが放送されるようです。
再放送の古畑任三郎、予約録画しましたが帰って、見たら泣いてしまうかもしれません。 勝手な考えですけど、当時観ていた好きなテレビドラマってその頃の自分の人生と重ねてしまうそんなところがあると僕は思うんです。だから、懐かしいし、思い返してみると淋しいような楽しいような感覚になりますね。
そして、そこに出演していた俳優さん達が一人また一人と天国へと旅立っていくと胸が締め付けられるような気持ちになるのです。
日本だけでなくアジアでも大人気の唯一無二のコメディアン志村けんさんが昨年の4月、そして、昨年の秋にはスター俳優渡哲也さん、今年に入り、
独特な演技と語り口調の超ベテラン俳優田中邦衛さんが亡くなりました。
昨年から今年にかけて多くの俳優さんたちと芸能人の方々が亡くなりました。
彼らが華々しく活躍された昭和そして、平成という時代がまた、一つ遠くなったと感じます。
謹んで ご冥福をお祈りいたします