「孫」は無関係だった! 「孫の手」の由来と語源を調べてみた
しかし、実は「孫の手」と「孫」は全く関係がないのです。
孫の手の本来の読み方は「まご」ではない。
それでは、孫の手の「孫」とは、いったい誰を指しているのでしょうか?
実は孫の手の「孫」は、実際には「麻姑(まこ)」と書くのが正しいのです。
「麻姑」とは中国の伝説に登場する美しい仙女のことであり、この「麻姑」が由来になっている
のです。
1712年に出版された百科事典『和漢三才図会』によると、「爪杖」と書いて「そうじょう」
とも呼んでいたそうです。
「爪杖」の解説には「爪杖は桑の木を使って手指の形を模ったもので、自分の背中を掻く道具。
これを麻姑の手という」と書かれています。
麻姑の手は綺麗な女性の手!?
それでは、「麻姑」とはどのような女性だったのでしょうか?
麻姑は中国が漢の時代に存在していたと考えられています。
後漢の桓帝の時代に、王遠という仙人がいました。
王遠がその弟子である蔡経と再会した際に、「蔡経の家に来ているので、久しぶりに麻姑に会
いたい」と遣いを出したところ、すぐに麻姑がやってきました。
蔡経は麻姑の綺麗な手を見て「鳥のように爪が長い、この爪でかゆいところを掻いてもらえ
ば、さぞ気持ちいいだろう」と考えました。
「麻姑の手」は、このような中国の故事である「麻姑掻痒」に由来しています。
こんな故事から、「孫の手」は、爪が長い綺麗な手の美しい女性に背中を掻いてもらう、が起
源なのです。
爺様:爺様も歳のせいか、時々、背中が痒くなる。婆様に「掻い
て・早く・早く」「そこでない、もっと左・もっと右」と痒い処に
手が届かないので、つっけんどうに頼むと、途端に婆様の機嫌が悪
くなる。婆様曰「孫いないんだから猫のさくらに掻いてもらいなさ
い。
綺麗な手の美しい女性にゆっくり背中を掻いてもらうなんて、夢
のような話だ。
仙人でさえ多少は鼻の下を伸ばして「掻いて欲しい。」と思った
ぐらいだから、凡人の爺様は、仙人の2~3倍も「掻いて欲しい」
と思ってもいいかな?

