高齢者の医療・健康を考える
爺様は、高血圧、糖尿病、高脂血症等で投薬治療中。心臓の血管に垢が溜まってステント挿入。3か月に1回定期検査。最近、老眼が進んでいる。
物忘れや人の名前が思い出せなくなってきた。
女房殿は、高血圧、糖尿病で投薬治療中。
通院中の病院の院長先生が主治医で、不定期のエコー検査で肝臓がんらしき影を発見。
国立病院機構北海道がんセンター消化器内科に繋ぎ、「がん」と診断された。6月14日入院、股間部動脈からカテーテルでがんに栄養をストップさせる手術受ける。24日退院、
7月13日、術後CT検査予定。今後、ラジオ波焼灼療法もあり得ると思います。がんが3センチまでの大きさ以上か、以下かによって治療法の選択肢が変わるようです。肝臓がんは、モグラたたきのように、次々、違う場所に出現するのようで、その都度「叩く」診療を繰り返すことになるようです。
まあ、がんとゆっくり共生していくしかないなと思っております。
また、女房殿は若き頃のクモ膜下出血1回、動脈瘤破裂1回の手術歴に起因する軽度の認知機能低下と腰椎部すべり症に起因する歩行障害等による要介護認定2・身体障がい認定を受けています。
年を取ると、いろんな病気が見つかる。高齢者の病院受診のコツを紹介します。
和田先生は、お医者様だから詳しい。(「あたり前田のクラッカー」なんてダジャレがあったような気がします。)
以下、和田秀樹著 「幸齢者」から
年をとったら「With」を生きる
老年医療に長年携わってきた医師として、私がみなさんにぜひマインドリセットしてほしいと考えているのは、「病気」についてです。
日本人はまじめすぎるのか、健康診断の検査データでちょっとした異常値がると、その全部を「正常値にしないといけない」と思い込んでしまうところがあります。
あるいは、何かしらの病気が見つかったら、「直ちに治さないといけない」と考えてしまいます。
「ちょっと高血圧」「ちょっと血糖値が高い」「ちょっとコレストロール値が高い」など、人間というものは年齢を重ねるほど、いくつもの軽い検査異常、あるいは軽い病気を抱えてしまうのが普通です。それが「当たり前」であって、上手に体の変化と付き合っていくほかありません。
だから、「Withを生きる」という発想が大事になってきます。
データを正常値にしようと強い薬を服用した結果、薬の副作用で倦怠感に襲われてしまったり、一日中、ぼーっとしてしまうケースもよくあります。ですから、数字的な正しさを追い求めるより、体の状態と上手につき合って、ひどい状態にはしない。体調の良し悪しで考える。そういう姿勢をもっと大切にしてほしいと思います。
それが結果的に幸齢者に近づくコツだと私は思います。
医者とのつき合い方
病気とのつき合い方以上にマインドリセットが重要なのは、医者とのつき合い方です。私は、お年寄りの患者さんをたくさん診てきていますが、日本では「医者と仲良くしないといけない」とか、「医者に嫌われたらますい」というふうに思っている人がすごく多い気がします。
たとえば、薬を飲んで自分の体に合わなくても、「変えてほしい」とはなかなか言えません。中には角が立つのが嫌だからと、飲まないで黙って棄ててしまう患者さんも多いのです。
あるいは、医者の治療方針に疑問があり、「手術は受けたくない」と思っていたとしても、「受けないと嫌われるよね・・・」と考えて、そのまま医者の言うことを聞いてしまいます。
先日も、とある週刊誌から「角が立たないように、医者の治療方針を断る方法を教えてください」と取材依頼がありました。でも、残念ながら医者に嫌われないような断り方は「ない」のです。
角が立たないように、といっても、医者というものは、たいがい「自分は患者より偉い」と思っているわけです。
患者さんに、「この薬は合わなかった」とか、「やっぱり手術を受けたくない」と言われれば機嫌が悪くなります。人間ができていないのです。基本的に。
そのうえ、最近はすべての大学医学部の入学試験で面接がありますから、「あなたは医者になる資格がある」というお墨付きをもらったと勘違いし、「自分は勉強もできるし、人間もできている」と思い込んでいる“バカ医者”がいっぱいいるわけです。
医者にお礼のお金を包むのは瀬か非か
また、患者さんが手術を受ける前に、お礼を包む人がいまだに多くいます。場合によっては、10万円、20万円を包む人もいるでしょう。
私は、手術がうまくいったときに、感謝の意味を込めてお礼を渡すことそれ自体は悪いことではない、と思っています。というのは、勤務医は、開業医に比べてずっと報酬が低いので、それが、よい医者が病院に残り、よい治療をするインセンティブにもなるからです。
私が問題にしたいのは、そうではなく、「手術前にお礼を払ったらまじめにやってくれる。でも、お礼を払わないなら手を抜かれるのではないか・・・」との心配が患者さん側にある点。
これはありえないことです。手術する前や治療前に「手を抜かずにちゃんとやってもらうこと」を目的に、医者にお礼を払う必要はまったくありません。
まずいのは、むしろ、「この患者は失敗してもたぶん訴えないよな」という形で舐められることです。
患者のことを舐めた医者は、どこかで手を抜きます。そこはちゃんと見極めたほうがいい。逆に、「この患者は手術に失敗したり、薬の出し方のミスで副作用が強く出たりすると訴えられそうだな」と思えば、ピリッとします。
そういう意味では、手術前にお金を渡すよりも、「こんなデータがありますし、他にこんなデータもあります」などと、しっかり勉強して医者に指摘したり、あるいは、「弁護士にはたくさん知り合いがいますので・・・」というくらいの感じで話して、医者を軽くビビらせたりするほうが、よほどまじめにやってくれます。
最近の医者は、子ども時代から優等生で、中高一貫校を出て大学の医学部に入るような人物がほとんどですから、訴訟リスクを異常に恐れます。刑務所なんて、彼らにとっては想像を絶する“怖い世界”であるわけです。
つまりは、医者に嫌われてはいけないと考えるのではなくて、医者がビビるような患者になったほうがいい。
「嫌な医者」に舐めらてはいけない
訴えても絶対に薬を変えてくれない医者がいたときに、「その薬は、ちゃんとエビデンス(※爺様「根拠」)があるんですか?」「日本で大規模調査をやって、こちらの薬の方が効いたという報告がありますか?」「この薬は、こうした副作用もあるようですが、それについては考えないんですか?」などと指摘して、スマホか何かでちゃんと録音しておく。
そのとき、「そりゃ、エビデンスはないけれど、この薬はいい薬なんだ」「副作用はあまりよくわかっていないけど、これで大丈夫だから」といったことを言うなら、注意義務違反に該当する可能性が高いといえます。しっかり言質をとっておきましょう。
医者に嫌われる可能性を考えて、患者側がビビっている限り、医者からは舐められるだけです。
この患者は注意しないとやばいな、訴えられるかも・・・と医者に思わせたほうが、よほどうまくいく。
もちろん、だからといって、相性がいいとか、信頼できると感じている医者とあえてケンカする必要はありません。
相手が信頼できる医者なら、しっかりあなたの話を聴いたうえで、薬を変えたり、治療法を工夫したり、いろいろ教えてくれるはずです。だから、究極には「いい医者」と思える相手とだけつき合えばいいのです。「嫌な医者」だと思ったら、嫌われるのを覚悟で言いたいことを言う。
それでもダメだったら、別の病院に移る。ぜひ、それくらいの姿勢でいていただきたいと思います。
とにかく、「医者に嫌われてはいけない」という発想はマインドリセットしましょう。
信頼できる医者を見つけ、納得のいく治療を受けるためにも、ちゃんと勉強したり、調べたりしてほしいと思います。インターネット社会になって、一般の方でも昔とは比べ物にならないほど有益な情報を得られるようになりました。ぜひ積極的に情報を取って、賢い患者さんになってほしいと思います。
爺様:とにかく、病院は患者が多い。待ち時間1~2時間、診察という名の問診。薬局も1~2時間待ちが普通。女房殿に付き添って車椅子を押してゆくが、疲れる!
帰ってきたら、グッタリ!
