爺様の話 仏教用語=「般若」「薬石」「阿吽」と心の休憩=「日本一の〇〇」の短い話4題 | dai4bunkuのブログ

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「般 若」の話  

 

 般若の面とか酒の隠語として使われる般若湯、『般若心経』に出てくる「般若」は、サンスクリット語の原語「プラジュニャー」の音訳で、内容的には悟りに至る智慧を意味しているが、では、その智慧とは何か、ということになれば理解は容易ではない。

 

 端的に言えば、これは世俗上での生活の知恵、あるいは古代ギリシャに始まる西洋的な合理性に基盤を置く知性とは認識の境界を異にしている。

 

 たとえば、『般若心経』が述べる「色即是空」、つまり形あるものは実態がないという定言は、人間の感覚領域ではとうてい認めがたい立論であろう。

しかし物体や現象の究極の本質を知ろうとして、たとえばタマネギ皮をいくらむき続けていったとしても、残るものはバラバラになった皮の断片だけだという事実を前にして、人は、実態の空なることに思い至るのである。

 ひとつの昔話がある。頓知で知られた小僧時代の一休が、満開の桜の吉野山を歩いていた時のこと、ひとりの山伏が現れて「おまえは頭がいいそうだが、その頭を打ち割って中身を見たいものだ」と迫った。その時に、一休が即座に詠んだという歌がある。

  年ごとに 咲くや吉野の 桜花 断ち割りてみよ 花のありかを

 つまり、美しい花を咲かせる桜の秘密を知りたいからといって、桜の木を断ち割ってみても、仕組みが見えるものではないというこの寓話の中に仏教的智慧のあり方が語られているのである。

 

「薬 石」の話

 

 古式の表現では「薬石効なく・・」という死亡告知がなされるが、この場合の「薬石」とは、薬と鍼術用の石の針を指すのが本来の意味であった。

 それが薬を用いての治療全般を含む言葉として使われるようになったものである。

 

 やがてこの詞が禅門に入るに及んで、さらにもうひとつの意味をもつことになる。中国における禅の一派として成立した黄檗宗の規範である『黄檗清規』の中に「晩食を薬石と名づく、飢渇の病を療せんがためなり」という一説がある。

 

 これは、仏教の伝統的慣習として出家者が正午憩う食事をとることを禁じていたが、夜半空腹に悩む弊害を防ぐため、夜食を一種の薬として許すことになったところから、晩食すなわち「薬石」と言う呼称が生まれたものである。

 

 これと同じような意味合いの言葉として、「医食同源」という中国料理の基本精神を示した格言がある。適切な食事こそ最良の薬だという言葉である。

 飽食の時代とかグルメ志向が盛んな昨今、人間の物を食べるという生物としての基本的な営みが、ややもすれば悦楽に転じかねない兆候は随所に見られる。

 文明の爛熟はまず食と政の退廃となって表れるという。遠い昔の仏道修行者たちが食前に唱えつづけていた自戒のことばは、その意味において警鐘的響きを今日に伝えている。

 すなわち「食事は良薬であると思い、食事の好悪を論ぜず、これはまた仏道成就のための手段であって、口腹の楽しみにしてはならない」と。

 

参考文献:「般若」「薬石」・・・「仏心仏語 こころの歳時記 」梅庭昭寛 著 (北海道新聞社)

 

「阿 吽」の話

 

 東大寺大仏殿へ向かう参道の入口にそびえ立つ南大門。その雄大な山門を左右で支えるかのように、筋骨たくましい一対の金剛力士像(仁王像)が近づく者を威圧する形相で見おろしている。

 左に立つのは口を開いた「阿(あ)形」の像、右は口をへの字結んだ「吽(うん)の形」の像である。

 

※  豊平3条6丁目に所在する 曹洞宗豊流山 龍松寺の国道36号線に面した山門にも仁王像が安置されている。)

  

 この一対の金剛力士像が見せる口の開閉は、吐く息(阿)と吸う息(吽)を表すインド起源の言葉「ア・フーム」に由来している。

 この「ア」は、森羅万象の始まりを象徴し、「フーム」は、その終わり示す語であるところから、万象の始原と終極を包摂した言葉として、「阿吽」と熟語化されている。

 

 この万象の始まりと終わりを意味する阿吽は、人間個々の生と詩にもそのまま当てはまる。すなわち、人間がこの世に生をうけて最初に発する音が「ア」であり、息を引き取るときは「フーム」で終わる。

  

 また、一瞬一瞬の呼吸自体も、「ア」と「フーム」の繰り返しにほかならない。とすれば、生きとし生けるものすべては、宇宙の大生命と連動した阿吽の呼吸の中で生きているといえよう。・・・・人間の生命自体も人為の所産に終始するものではなく、天然自然の中から生まれ、そして再びその源に帰るべきものと観ずる仏教的生命観に通じているように思われる。

 

参考文献:「阿吽」・・「仏心仏語 こころの歳時記 」梅庭昭寛 著 (北海道新聞社)

 

=心の休憩=

 

「日本一の蒸気時計」の話

 北海道小樽市の「小樽オルゴール堂店前」に平成7年6月に建造した蒸気時計は、高さ6・5メートル幅1メートル、重さ1・5トンあり、日本一大きい。

 

 

「日本一高所にある工場」の話

 岐阜県高山市荘川町禄厩にある㈱日本自然発酵の発酵食品製造工場は、平成23年1月現在、標高1,055メートルの日本で一番高い所にある。

 

「日本一標高の高い場所にある動物園」の話

 群馬県の草津高原にある「草津熱帯圏(ねったいけん)」は、標高1,200メートルにあり、正規届出の下に設営・営業されている動物園としては、日本一標高が高い。また、国内で唯一ペット同伴可の動物園である。カピパラも飼育されており、皇室のご一家などが訪れた事があり、テレビでも報道された有名な動物園である。

 

「日本一の直線道路」

 

札幌市と旭川市を結ぶ国道12号。そのうち、美唄市光珠内町から滝川市新町まで29.2kmが日本一の直線道路となっている。明治19年(1886)、現三笠市~旭川市へ向かう「上川道路」の工事が始まり、現月形町の樺戸集治監の囚人によって、幅2mの道路が仮開通。その時の工事の複命書に『可成(なるべく)直線路に為すを主とし』とあったことから、美唄市~滝川市間の日本一長い直線道路が誕生した。

 ※ 爺様は若かりし頃、美唄市に住んだことがある。この直線道路の中間地に当たる 

  奈井江町では、70センチほどもある、長いつけ麵を売りにしている。