今日の散歩で町内の駐車場と隣の建物の間にたんぽぽの群生を見つけた。花の裏をめくってみると在来タンポポであった。在来のタンポポは蜂や蝶を介しての花粉を雌蕊に運んでもらい受粉して増えるという。
日本のセイヨウタンポポは、多くは3倍体であるため、次世代の更新は、受粉をせずに、もともとの個体の遺伝子と全く同じ種子を生産することによって行われます。
このため、たった一個体あれば、次世代を作ることができます。
しかも、全花(タンポポは、舌状花と呼ばれる小さな花の集まり)のうち80%が種子を作ることができます。
一方、在来の二倍体のタンポポは、他個体の花粉を受粉しなければ種子を作ることはないため、種子生産には、必ず他の個体が近くにいることが必要です。その上、遺伝的に近い個体の花粉を受け取っても、正常な種子を作りにくいようです。在来のタンポポは、個体群が孤立した場合、外来のタンポポに比べ圧倒的に不利になります。
※引用文献 : 小川潔(2013)『日本のタンポポとセイヨウタンポポ』丸善出版
ここでは多くの方になじみのあるセイヨウタンポポについて話を進めてみよう。セイヨウタンポポの原産地はヨーロッパである。
セイヨウタンポポが日本に持ち込まれた正確な時期ははっきりしないが、明治初期の書物には、その姿がはっきりと描かれている。
記録として重要なのが、植物学者・牧野富太郎博士による報告(1904年)である。(NHKの朝ドラの万太郎が牧野博士)その中で、牧野博士はセイヨウタンポポが北海道に定着していることを示し、いずれ日本中に分布を広げるだろうと予想している。
現実に全国に西洋タンポポが凌駕しているという。先日のテレビ番組での報道を見た。大阪の泉ニュータウン地区の開発が止み、周囲にある程度の自然が戻りだしたとこで、林に小鳥が飛来。蝶や蜂が見られるようになったとか。そうすると在来種たんぽぽが息を吹き返し浸食された生育地域を広げつつあるとの事だった。
