ショートショートが収録されています。
初めて読んだ筒井作品がこれです。
やっぱりタイトルに引かれて手に取ったのだと思います。(ショートショートだから読みやすい、というのもありましたが)
命令系ですが、「!」がついていなくて重みがあって好きです。
笑うな!
これだと下品です。
笑え
だとしても嫌ですね。
圧迫感があって。
内容は笑えるものでした(笑)
笑える内容なのに、タイトルが「笑うな」なんて、カッコイイ♪
どうでしょう、こんなタイトルの物語があったら。
なんだか、ロードムービーの、主人公二人が最後に死ぬ物語を思わせるものだと思います。
しかし、それではこのタイトルがネタバレになってしまいます。
むしろ、この物語はハッピーエンドがいい気がします。
その方が意外性があっていいでしょう。
(宿題が)真夜中で終わる。
あー朝までかからず済んだ~!!
そういう、真夜中で終わったからいいんだ、というニュアンスの物語がいいように思います。
この10月から連ドラとして実写化される、連載中のマンガです。
このタイトル、「のだめ」、 「カンタービレ」、どちらをとっても何だかわからない印象の言葉ではないでしょうか。
しかし、このとらえどころのないタイトルは、主人公の女の子の性格と同じで、個人的にはピッタリのタイトルだと思います。
このタイトルはひらがなとカタカナの組み合わせですが、そうして正解だったと思います。
たとえば、二つの言葉の組み合わせでカタカナにしてしまうと、タイトルから伝わってくるものが弱くなっていたでしょう。
ノダメカンタービレ
視覚的にだらしのない印象を受けませんか?
もしカタカナだけのタイトルにするなら、いっそ三文字以上をくっつけないと、印象は強くないでしょう。
あと、「のだめ」というのは主人公のあだ名なので、カタカナにしてしまうと、やっぱり目立たなくてダメだろうとも言えます。
今回は雑誌のタイトルです。
映画の雑誌です。(おそらく)
カァァァァァァァットゥ!
↑監督の声です。
映画に詳しくない人でもなんとなく知っている業界用語です。(僕も詳しくないです)
おそらくですが、ワンシーンを撮り終えるごとに、かける合図なのでしょう。
雑誌も、映画に似ている気がします。
あるテーマに基づいた一つ一つの記事が、一冊にまとまっている。
その一つ一つは、ある事実が的確に伝わるようにまとめられた情報。
それらは、あらゆるこの世の事象の中から担当者の手によってカットされたもの。(勝手なイメージ)
雑誌の特色を如実に表した、映画業界の用語が、映画雑誌のタイトル。
最高じゃないですか!
これは「最後の伝令/筒井康隆/新潮文庫」に収録されている短編のタイトルです。
なんとも安らかな死臭に満ちた短編集ですが、この「近づいてくる時計」も、そんな気配に包まれたお話と言えます。
ところで、このタイトルを見た瞬間、あなたはどう感じたでしょうか。
僕の印象は、一言で言えばシュールでした。
遠くに置いてある目覚まし時計がじわじわと近づいてくる様を思い浮かべたからです。
さて、本編で時計はどう描かれているのか。
僕が思い浮かべたような光景が描かれているのか否か。
それは読んでのお楽しみ。
もちろん何かの比喩表現としか思わず、僕が描いた様なことを思い浮かべなかった人もいるでしょう。
しかし、筒井氏のファンが「最後の伝令」を本屋さんで手に取り、目次に目を通し、そのタイトルを見て「走る取的」のようなひたすら一方的に時計が追いかけてくるような作品を思い浮かべても、何ら不思議ではないでしょう(笑)
というわけで、このタイトルの旨みを味わうカギは、そういう想像ができるかか否かにかかっています。
比喩としてのみ捉えても面白くない!
シュールなタイトルとして捉えた方が、筒井氏の作品らしいではないか!!(やや興奮)
きっとこのタイトルは、そう捉えられたがっているはずだ。(思い込み過剰)
筒井作品読んだことない人には伝わりづらい内容となりましたが、これを機に、未読の方は読まないと「近づいてくる時計」のニュアンスわかんないかも。
辻仁成氏の小説です。(読んでいません)
「林檎」だとまんま林檎を思い浮かべるだけだし、「ニュートン」だと、ああ万有引力の人ね、という印象しかありません。
しかし、「ニュートンの林檎」という言葉には力強さを感じます。
幹からちぎれ地面に向かい落ちる林檎。
その様には、ある目標に無心になって向かう純粋なエネルギーのようなものを感じます。
林檎は林檎でも、ニュートンのだからこそ、イメージが限定され、静かなエネルギーのこもったものになったのだと思います。
有名なエピソードを利用する、というのも、一つの手法ですね。
ただ、欠点は、このエピソードを知らない人には、そのニュアンスは伝わらないということです。
これは少年マガジンに連載中のギャグマンガのタイトルです。
ポイントは、「町内会」というどちらかというと古きよき響きのある言葉に、「未来」という雰囲気ぶち壊しワードを被せた、という点でしょう。
このタイトルの違和感は、そのまま内容のギャグという違和感とも通じるところがあって、適切なものと言えます。
また、落ち着きのある印象があり、それによって本編の面白さを引き立てる効果もあると思います。
この作者の前作のタイトルより、僕は好きです。(内容は同じくらい)
今回は、「風」に注目します。
普通、「風」込みのタイトルというと、「風になりたい」とか「風にふかれて」(実在のタイトルかどうかは保証しません)といったものを思い浮かべませんか?
この2つに共通する印象は、「風」の印象がそのまま全体を覆っている、というものです。
更に、架空の主語(人)と「風」を比較すると、その人は、明らかに「風」よりも小さな存在という印象を受けます。
このことを踏まえて、本題の「風と共に去りぬ」を見てみましょう。
まずは、全体の印象です。
あまり「風」の柔らかい、やさしい印象はないですね。
そして主語と「風」を比べてみましょう。
なんか、主語(人)が、「風」と同じレベルの存在に感じないでしょうか。
この映画の舞台が過酷な時代背景にあることから、同じ「風」でも、現代の日本で感じる風の印象と違うものになるのは当然とは言えます。
だからこそ、現代に生きる僕には、このタイトルに魅力を感じるのかもしれません。
余談ですが、「風邪と共に去りぬ」というパロディータイトルはどうでしょうか。
恐ろしく品格に欠けますね(笑)