降ったり止んだりですね。


今日久しぶりに劇団に行ったら、さっきまで里紗ちゃんがいたよ、と、ひろこさんが教えてくれました。すれ違ったなんて!
置いてあったチラシを手にしたら、確かに誰かが自分の手でここに置いたんだと思えて、この稽古場にすれ違いながら行き来するみんなが見えるような、あたたかい気持ちがしました。

誰もいない稽古場で、思う存分声を出しました。発声を始めると、わたしはいつも生命力がぐんと湧き上がるような、強い気持ちがします。ドアを全部開いて、換気して帰りました。

早春のころ、勉強会と言いながら戯曲をほったらかして色々なことを話したけれど、芝居をしたいと思えて、わたしもうれしい。体調も治りました、ありがとう。

劇団から家に帰る道々でも、いつの間にか閉店して、シャッターの降りた建物がありました。でも、この状況とは関係なく、わたしはわたしで自分の季節が巡っていることに、はっとしています。

6日は雨で、七夕のきれいな飾りができなかった、と小さな立派な友だちが教えてくれました。世界にはかなしすぎることがたくさんあるけれど、言葉になる前の願いも含めて、そのまま叶わなくとも、実っていきますように。



2020年7月8日

しほ