まずは、終了した交流戦についてコメント。
どうでもよい方は飛ばしてくださいませ。


↓以下前置き。
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では。
交流戦で巨人は見事優勝しました。
今まではパリーグが全て優勝しています。
この意味するところは、交流戦初期については打撃(飛ばないボールの対策)。
後期についてはエースクラスの力不足。


しかしこれはどちらも仕方ないかもしれません。
乱打戦を花とする野球をお客様に楽しんでもらいたいという巨人を中心としたセリーグ側の意向。
普段打っていないボールでは、打撃側は技術が変わります。投手も特に変化球に苦労したでしょう。


また、セリーグはパリーグよりも細かい野球を重要視してきたため、継投が勝利への鍵でした。
つまり先発投手が長い回を投げるのが前提ではなく、7,8,9回の戦い方。
先発ピッチャーが育つ土壌ではなかったのです。


2連戦という交流戦では2人の優秀な先発投手を如何に用意するかが肝であり(連敗をしない)、
先制点をとる。相手先発投手を交代させるといった要素が勝利に大きく影響しました。
この分野において巨人が対応したのは予想外であり、
4人の柱が可也しっかりしていることを証明しました。


正直大敵ソフトバンクから2人の先発投手を獲得したことが一番の要因だったのかもしれません。
先発編ではホールトンいらないというコメントをしましたが、4人目にピッタリ収まっているのはビックリ。
巨人は勝ちまくってはいるものの、先発陣はギリギリで綱渡りであることは変わりません。


これからセリーグ同士の戦いが始まりますが、ポイントは中継ぎになっていくと思います。
先発5人目、6人目の未確定要素。山口、西村以外は危なっかしい中継ぎ。
夏場をむかえ、誰もが身体的にもメンタル的にもきつくなってきます。
実質川口コーチのみが機能している中、どの様に乗り切るか。
その一端を見てみたいと思います。
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以上、前置き終わり。


ここでは、あくまで簡単にコメントしたいと思います。

【福田】
入団当時からほとんど代わり映えのしない、独特のフォーム。
ここまで変則だと投球メカニズムの話をするだけ野暮。
トレーニングコーチとピッチングコーチはそれぞれ強靭な肉体・メンタルのケアに勤めることが、
入団当時に感じた成功への近道と考えていました。
現状見る限り、その結果は微妙。


ストレートでストライクが取れないとスライダーに頼る癖が全く変わっていない。
カーブやチェンジアップも投げるが、最後にはスライダー。
この部分が解消されない限り、正直信用できる投手になりえない。


投げているボールだけを見ると一流といって差し支えない。
ストレートの球威。スライダーのキレ。アクセント程度にカーブ。良い雰囲気のフォーク。
これらをバランスよくストライク近辺に投げられれば右左関係なく抑えられる自力はある。


ただ、開きも気になるが、顎を上げすぎるので、軸がぶれやすくボールが高めに良く抜ける。
早い話が上体の突っ込みを抑えられないこと。これを修正できるかどうかが最大の鍵。
メンタルの問題ともいえるし、技術の問題ともいえる。しかも修正は困難。


上記の問題から、とにかくよくボールが抜ける。
変化球でこれをやると致命的。だが、顎を下げると威力ある球が投げられないのかもしれない。
とすると、かなり雑な体重移動を考えるべきで、足の運びを工夫して欲しいところ。
左足をリードとしてメジャー式に強く踏み込む。であれば今のフォームを崩さずに投げられるはず。
右足も全然改善の余地ありなので上半身のバランスを考えつつ、下半身から見ていって欲しい。


手は横振りに近く、リリースが結構雑。球威の割りに弱いフォロースルーが全てを物語っている。
上半身で考えるべきはリリースの強さと手の軌道。もうこれ以上言ったらおかしくなりそう。
あまり細かいコントロールは気にせず、球威のみキレのみで勝負するのが本質の投手。


先発なんてありえない。短い回を力んで豪快に投げ込んで欲しいと思います。
どちらかというと投球練習で如何に力んで投げるかを練習したほうが建設的な投手と思います。
つまり力んでしまうのを避けられないなら、力んだ状態でどのように投球するか。
抜け球の数を減らすことが出来れば、十分戦力になる投手。
力みを力に変える考え方を追求して欲しい。


あとは、緩急が下手な投手なので、打者がミスショットしやすい球をもう一つ増やして欲しい所。
カット、ツーシームなんていいと思うんだけどなぁ。握りの調整だけだし。


【マシソン】
キャンプではそのノーコンぶりが有名だった投手。
あの球威を維持して抜けていくので、打者は相当怖かったはずだ。


ただ、ストレートに関しては一定のコントロールを獲得している。
やばいレベルで身体が開くのを矯正出来ている。
直ると思えなかった部分が綺麗に直った。二軍のコーチが優秀なのか?
マシソンの日本適用能力も含め、今後への信頼性は福田より高い。
勝利の方程式としては最初にマシソンを置くのが現状の理想だろう。


かなり高いところから落ちてくるカーブ。
決まると打つのが絶望的な高速フォーク。
変化球でカウントを取るとしたらスライダー。
そこそこのチェンジアップ。


球種はリリーフとしては十分にそろっている。
ここでポイントにしたいのはカーブ。
これが決まると打者は手が出ない。
その後のストレートの威力が鬼と化す。


そして絶対的信頼を置けるストレート。
これがもの凄い。角度十分。球威十分。キレ十分。
マシソンは相当身体能力が高いのかフォームが暴れていて、
その中でストレートのリリースの強さは際立っている。


どんなカウントでも、困ったらストレートで攻める!
変化球でストライクが取れないなら投げる必要性がほとんど無い。
そんなレベル。逆にストレートがストライクを取れなければ、即交代。
変化球のコントロールはいまだ信頼できない。


この部分が全幅の信頼を置けない要素となっている。
つまりノーコン病はまだ潜在的にいる。


福田と違い桁違いなリリースの強さ・フォロースルーをする。
かなりダイナミックに全身を使うことで、相手打者を圧倒する投手なので、
身体の切れが落ちてきたら使わないで休養させるのも重要。
どこで投げるかを完全に決めてあげて、投球練習を短くするのが最重要。


威力が少し落ちるセット。なので回の途中からなんてのはもっての外で、常に回の頭から起用する。
シーズンで彼の役割がかなり重要となるため、ベンチワークの繊細な配慮が求められる。
川口投手コーチの継投に期待したいと思います。


【山口】
何もいうことはありません。
球威・キレ・コントロール。厳しい状況でもぶれないメンタル。
日本有数のセットアッパーであり、クローザーよりも信頼されているからこそ、
重要な役割を務めてくれています。つまり8回で相手の勢いを止める!


不安定な巨人中継ぎ人の尻拭きとしても十分すぎるほど活躍しており、
山口を如何に磨耗させないかが優勝するための重要な鍵となっています。
頑張れ山口!


【西村】
正直、彼のクローザーは予想外でした。
まあストレートは速いし、フォークで三振も取れる。
スライダーのキレは戻ってきているかな?う~ん。
シュートは相変わらず良い切れを維持しており、起用するに置いては現状OK。


ただ、コントロールに関しては結構アバウトで、ストレートが悪いときにピッチングが難しくなる。
ストライクが取れないとボールを置いてしまう傾向にあり、大量失点の危険性がある投手。
勝負よりかわす投球が向いているので、先発型と思っていたのだが久保がいないのでは、
この配置もしょうがないのかもしれない。


防御率1点台をキープしてくれれば内容でどれだけ悪くても我慢するしかないというのが、
台所事情だろう。劇場型で見ていて疲れるが、結果的に抑えている不思議なピッチャーなので、
今後に期待したい。



今回は以上となります。
中々中継ぎに問題点が孕んでいるのは否定できないようです。
先発の数が足りていない問題も重要ですが、勝ちゲームを落とさない為に必要な駒が、
左投手でもう一人出てきて欲しいところです。


逆に先発投手は何が何でも7回まで投げれば8回は山口で、勝利がグッと近づきます。
優秀な4人の先発に宮国が入ってくれれば嬉しい限り。
宮国には絶対に無理をせずに復帰を目指して欲しいと思います。


次回はマシソン、山口、西村以外に信頼できる投手がいるか見てみたいです。
読んでくださった皆様、お疲れ様でした。