賃上げへの圧力を強めるのはいいが、賃上げって本来は、働き手の需給の関係で勝手に上がったり、下がったりするもののはず。

 

補助金などを出そうとしていますが、所詮は補助金。

 

補助金の仕組みは知らないのですが、仮に、賃上げ分の8割を補助としても、2割は負担増だし、さらに補助金がなくなったときには、結局賃上げ分は全額企業の負担です。

 

賃上げなんて軽々しくできるものではありません。

 

さらに言えば、利益を追求する株式会社などが賃上げは、進んでやるべきものではありません。

 

あえて賃上げするなら、人手を集めたり、優秀な人材を確保するため、にやむを得ずやるもの。

 

最終的には会社のためになるからやる賃上です。

 

首相が持続的な賃上げを求めて、地方や中堅・中小企業に広げていく、なんてことを言っているみたいですが、それができるのは、首相や政府。

 

そういう仕組みをしっかりと作ってくれればいい。

 

そういうシステム無しで、企業に賃上げをお願いする、なんてことは本当に奇妙なこと。

 

会社としては損をして、労働者がただ得をする賃上げをさせようとするなんて政府はどうかしているのでは?

 

経営者がもし何も考えずに賃上げした場合、株主に対する背信行為とも感じますけど。

 

会社は、利益を追求する。

 

そりゃあ、あわせて社会へも貢献もできるのがベスト。

 

でも、会社としての最初の目標は利益の追求だと思うけど違うのかな?

 

どうしても政府主導で賃上げさせるなら、賃上げしないと企業が損をする、くらいのしっかりとした仕組みをつくらないと、賃上げのうねり、なんてそう簡単には起きるはずもありません。

 

賃上げの仕組みにも勝算があるならいいのですが、仕組みとしては脆弱な補助金程度しかないのに、こういった発言をされてしまうと、ただのパフォーマンスにしか見えなくなってしまいます。