「総力戦机上演習」までも朝ドラで描くか❗️
「虎に翼」には驚かされる。
1940年に実際に日本のエリートたちで行われた日米戦争のシュミレーション。
そこでは兵器増産の見通しから食糧・燃料の自給度や運送経路など各種のデータを分析した。
その結論は「必敗」
長期戦になり、それに日本は耐えられない。
ソ連の参戦までも予想していた。
それは近衛文麿内閣に報告された。
だが陸相東條英機らは、実戦と演習は違うと却下する。
そして日本は真珠湾攻撃に突き進む。
当初は女性差別をテーマとした朝ドラかと思っていた。
よねの男装はオトコの性的攻撃を避けるためであるかもしれない。
朝鮮人差別にも踏み込んだ。
ハ・ヨンスさんらが演じる朝鮮人への差別。
裁判官すらも差別意識を持っていたりする。
ネットでは激しい応酬がある。
「関東大震災で朝鮮人虐殺はなかった」と主張する声も多い。
どの歴史学者も虐殺はあったと言うにも関わらず。
それは加害の事実を明言しない自民党政権や、
都知事らの歴史修正主義に大きな責任があると思う。
障害者差別も描いている。
車椅子で働く玉が勤める喫茶の玄関が連日汚される。
その玄関を拭く涼子の姿があった。
おそらくNHKや脚本家には各方面から圧力がかかっているだろう。
NHKの報道はすっかり骨抜きにされたが、
ドラマは最後まで姿勢を貫いてほしい。
驚くような展開があるが、その大部分がモデルとなった人物たちの生涯に忠実であることが更なる驚きである。
三淵乾太郎は事実、総力戦研究所のメンバーであった。
寅子のモデルの三淵嘉子さんは「原爆裁判」において広島・長崎への原爆投下は国際法違反であると裁いている。
ドラマはそこまでも描いていくのだろうか?
たいへんに良く練られた脚本。
これからの展開も楽しみです♪
(イラストはネットのお気に入りの方から勝手に拝借しました)
【追記】
能登の避難所ではとうとう一日一回のお弁当支給だけになった。
未だ仮設住宅はできていない。
災害関連死という政治の無策による死者ばかりが増えてゆく。