「ラスト・サムライ」

この映画はご覧になっただろうか。

トム・クルーズ主演の日本(仮想日本)を舞台にした映画です。





九十九島展望台を周りました。



本当は佐世保からレンタサイクルで行きたかったのだけど、なんと佐世保にはレンタサイクルがない❗️


バスで展望台には行けるけど、周るにはバス待ち時間が甚だしい。間に合わない。


観光案内所のお姉さんと相談して観光タクシーを2時間借りることにした。

(各社で行ってるが電話対応が一番丁寧だった会社にお願いした)


まずは九十九島観光公園へ。



運転手さんによると比較的新しい展望台だそう。



広々とした公園で、天気が良ければ家族で過ごすのに快適な場所だと思われた。



2時間で周るのでゆっくりとは観ていられない。




車内で運転手さんが言うには、

冬だと澄み切って遠くまで見えるそう。



それでも綺麗で壮大だ。

360°の視界が広がる。快適♪


タクシーに戻って次へ。



「展海峰」

観光案内所のお姉さんオススメ。


フランスのNGOに2018年に、

世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定されたそう。



ここから平戸瀬戸まで208の島々が連なる。

(誰か数えたのかなあ❓)



手前は鉄に刻まれた説明図です。



真珠養殖が行われていると運転手さん。



運転手さんにはタクシーで待ってもらって。

ひとりで撮る。

ひとりで感慨に耽る。



いわゆるリアス海岸になるのだろうか。

海は穏やかです。


能登町のイカキングのある石川県の九十九湾観光施設は、新しい建築だったから再建不能の損傷はしなかった。


いつの日か賑やかさが戻ってほしい。

展海峰を眺めながらそう思ったりした。



九十九島の歌の歌碑があった。

作詞は阿久悠さん。



花園があって秋にはコスモスが人気だそう。

(ボクが行った時には何もなかった)



銅像があってちょっとビックリ。



田中穂積という作曲家さんを運転手さんは熱く語ってくれた。

けれどボクは存じ上げない。


調べると田中穂積さんは佐世保で音楽指導をされていた時期があるようだ。



観光案内所のお姉さんの言う通り。

確かにここからの景色は素晴らしい。



もう一度大きく写して。




実は駐車場にタクシーが着いた時、観光バスも到着した。

団体さんが帰るのを待ってる時間はないので、

お姐さん方がのんびり登る舗装階段の横の旧階段から駆け上がって先頭に立ったのだ。


下からも見えるけど展望台に登った方が一望できます。


そして次が目的の地。



石岳展望台。


ここにも書いてあるけど、運転手さんも夕焼けが美しいと教えてくれた。



ここはちょいと歩かねばなりません。


少し遊歩道は落ち葉があり、そんなにひとは来ないようだ。

しばらくして。



ここから撮影したらしい。


説明版の中に撮影チームの写真がある。



2003年に日本公開された。

明治維新頃の設定。

西郷隆盛がモデルだろうか。

トム・クルーズは戦争後遺症(南北戦争時の先住民虐殺)を抱えた明治政府のお雇い軍事顧問の役を演じた。

銃ではなく剣の道を選ぶ渡辺謙のサムライたちに捕らえられ、いつしか彼らの生き方に魅せられていく…



真田広之さんも出てました。


彼が関わった「将軍」も「ラスト・サムライ」もどこかトンチンカンな日本文化に感じる。

西欧人がある種理想化した日本の幻想。

もちろん「将軍」の方は真田さんがあちこち整えたので幾らかマシだが。

(面白さとは別の話で)




少し剣道に関係した身から言うと。

素人が剣道を一年くらい集中的に修行しても、

仮に天才であっても熟練者に対等になることはあり得ない。

(トム・クルーズが真田広之と映画では引き分ける)




構えで既に勝負は見えている。


石岳展望台の観光客はほぼ見なかったが、

帰り際にひとりの若い女性にすれ違った。

彼女もおそらく「ラスト・サムライ」のロケ地を観に来たのだろう。

(またはトム・クルーズのロケ地を)



でも小雪さんの所に帰るのは理解できる。

綺麗だものなあ。


(この展望台を観てから映画を見直したのです)



運転手さんといろいろ話した。

彼は若い頃、千葉真一アクションクラブに入るつもりだった。

アクション俳優の道は、そこと東宝(だったかな?)があり、東宝の方が費用が半額だった。


真田広之さんは千葉真一さんから学んだはず。

真田さんはアメリカで頑張って「将軍」に出ていて人気ですよと告げると運転手さんは悔しがっていた。




真田広之さんは歳を重ねただろうに、

今でもカッコよく色気があるなあ。


(このドラマでは三浦按針が重要な役を果たす。

ありえないと思うが欧米人向け演出かな。

真田裕之さんは徳川家康役です)



「ラスト・サムライ」冒頭のシーン。


晴れ渡る日を待ったのかなあ。


運転手さんは長男で、父が亡くなり俳優の道を断念して佐世保に帰ったのだそう。


いろいろな人生があります。



ロケ地からさらに上からも観ることができます。



映画を観たくなりません❓



さあ降りよう。


目的の3つの展望台を巡ったが幾らか時間がある。

別の展望台に連れて行ってくれた。



船越展望所。

こちらも夕陽が美しいらしい。

運転手さんの高校生の頃のデートスポット。



少し低い位置になるけど美しいのは同じ。


「視界の良い日は五島列島が見えます」

そう記されている。



五島列島は見えないなあ。



まあでも。

空は青く、気持ちは良い。



駐車場に戻る。


伊能忠敬の説明がある。

55歳から地球一周分を歩いた。

九十九島にも測量に来ていて、佐世保で68歳の正月を迎えた。

(この展望所から見ても海岸線に沿って測量するのは極めて危険に思えるのだが)




昨年かな?

「大河への道」という映画になりました。

あまりヒットしなかったみたいだけど。

中井貴一主演。立川志の輔原案。


佐世保で詠んだ歌も記されている。

左の図は伊能忠敬チームが作成した九十九島図。


正確である。


運転手さんは駅に戻ったあと、ロッカーからリュックを出したボクを佐世保市内観光の拠点まで運んでくれた。



では佐世保バーガーの旅だ❗️