冒頭から拝借画像。

「小僧の神様」の握り鮨をいただきました。



地下鉄から地上に出ます。

ここからの遠さを思う。


えっこらさと坂道を登りますと。



風車が見えます。

これは本来実用的なものでした。



生麦事件の影響で、ここは仏軍が駐屯。

フランス山と呼ばれたそうな。

関東大震災の後に領事館が建った。

その井戸から水を引き揚げる為の風車でした。


今は風物詩かな?



「港の見える丘公園」だから横浜港が見えます。



薔薇園はたくさんのひとが来てます。



写真を撮る方が多い。



色鮮やか。



噴水まであるから。



花のアーケードを抜けて。



神奈川近代文学館が見えてきます。



大丈夫。

予約してあります。



でも鮨喫茶すすす、は予約してなかった。


講演の前に腹拵え。



カウンターからは一応港が見えます。

 

鮨提供開始とともに注文。

しばらく待つと。



来ました❗️

「小僧の神様」鮨セット。



梶井基次郎の檸檬スカッシュも良いなあ。



志賀直哉「小僧の神様」から着想を得て、

小僧・仙吉が腹一杯食べたであろう鮨をイメージして握りました、とある。


(読んだ頃は羨ましかったものです)



特別展は橋本治。

彼のは幕の内ちらし弁当。



ここの鮨は侮れないレベルです。

上品に美味しい。



マグロも付いてます。

(マグロかな?)



橋本治といえば桃尻娘でしょう。

でも少し品がない気がして読んでない。



梶井基次郎の檸檬からの文章が記されている。

 

驚くのはレモンサワーブームは新宿ゴールデン街からと書かれているところ。

あの猥雑な場所から?

(と、偏見が現れる)



芥川龍之介はおしるこが好物でしたか。



で。

梶井基次郎の檸檬サワー。

なかなかフレッシュです。



お店が雑誌に掲載されたみたい。



こちらにも。


ご馳走様でした。



橋本治展を一応見てみよう。



この風景が最初に目に入る。



東京大学の駒場祭。

その伝説のポスターは橋本治さんでしたか。


とめてくれるなおっかさん

背中のいちょうが泣いている

男東大どこへ行く〜


(どこへでも行け)


そういえば。

「高齢者は集団自決」と言った成田を東大は呼ぶと聞いたが本当に講演したのだろうか?

東大生もバカになったか?



映画に関わる親戚だったかな。

公開前の「マイ・フェア・レディ」を見せてもらって魅入られた橋本治。


イラストに夢中になるのでした。

イラストレーターとして名を馳せ、

作家になるのはその後。



小川洋子さんだけ都合がついた。



池澤夏樹さんも聞きたかったな。


開始時間となり会場へ。



2列目をゲット!


小川洋子さん中心かと思ったが鼎談でした。

文学界の編集長を務めた湯川豊さん。

大江健三郎研究の尾崎真理子さん。


この2人もなかなかな方たちでした。

小川さんは川端康成への偏愛を語る。

特に「掌の小説」がお好きだと。

その些か変質的な部分に惹かれるそう。

川端は女優との対談でも何も語らず、

ただあの大きな目で美として女優を見つめる。

女優はいたたまれなくなり泣いてしまったそうな。

湯川元編集長は、川端とも会話できたと言う。

でもやはり三島由紀夫の方がサービス精神が旺盛で話しやすかったと。

ただし決して文学の話しはしない。


ノーベル文学賞絡みで仲違いした2人を語る。

小川洋子さんは村上春樹さんに感謝してると仰ったかな。


豊かな時間が過ごせました。

(ほか沢山聞いたけど忘れた)


残念ながらボクが好きな「博士の愛した数式」のお話はなかった。




ジャック&ベティで橋本治の3作品を上映。


鼎談が終わって退出。



やはり薔薇がとても綺麗だ。


次は近くの中島敦を見にゆこう。

けっこう歩きまして。



坂道を登る。



中島敦の代表作「山月記」の文学碑がある。


でもどこだろう?

扉は閉じられているし。



隙間から撮ってみました。

アレかなあ?



これ以上は拡大できない。



若い日の中島敦は女学校の教師をしていた。

その学校の敷地が部分的に幼稚園の場所と重なるそうな。

だからここに文学碑を建てたそうだけど。



幼稚園に電話すれば開けてくれるのか?

そう思ったが本日は休日。

誰もいないや。



仕方がないのでフェンスの隙間からもう一度撮る。



この画像はネットから。



山月記の冒頭の部分が彫られているみたい。

中島敦は漢文の素養があったから文体が引き締まっている。

虎になってしまう男の哀しさが際立つ。

でも誰しも虎を心に持つのかもしれないけど。


そうして次はと。



こちらへ。