こちらはマリー・アントワネットの血を吸ったギロチン。


というのはウソでして。



明治大学博物館の常設展示室は有名。

特にその刑事部門において。



実物は現存しないものも多い。

それらはできるだけ忠実に複製した。



「日本の罪と罰」



「何を罪とみなすかは時代によって変化する」



授業で習った「御成敗式目」



参勤交代など大名たちを規制した「武家諸法度」



「生類憐みの令」

ワンちゃんを大量に保護したりした。

その養育費は膨大だったと聞く。


文楽では鹿を誤って殺した男が死刑になると考えて逃げてゆくシーンもあった。



こちらは高札ですがただの高札ではなくて。



切支丹禁制の高札。

訴え出た者に銀百枚などを与える。

(倫理的にいかがなものだろう)



趣味で集めてるんじゃないよ。

研究のためだよ、と断ってます。



時代劇などに出てくる与力や同心などの組織関係が読み取れます。


では具体的に。



刺又。

有効なので小中学校にも置いてあります。

(御用だ御用だ❗️ってやつです)



人相書きは特徴などを記した。

美男子の場合どうするのかな?



ではどのように取り調べたか。



十手にも種類があります。

長いのは実用的なもの。




「拷問に頼るのは役人の能力不足とみられた」

やたらと使った訳ではないらしい。



石責。

名作「カムイ伝」にも描かれてます。



こちらはなんだろう❓



宙吊りにするのか。

(辛そう)



奉行ではなく専門的な下役が判決案などを担当した。

刑罰決定の手続きは厳格だったとある。


(大岡裁きはのちのフィクションです。

講談などでは面白いけどね)



あゝここにも書いてあった。

下々のことには大岡は関わりがなかった。



引き廻しなどは犯罪抑止を目的とした。



浮世絵師や戯作者は時に手鎖の刑を受けた。

勝手に封印を解くわけにはいかない。

この絵では不義の娘が父母に返された場面。


自分では食事もトイレもままならなくなる。




死刑の中で最も重い鋸引。

穴から首を出して晒す。

江戸時代には実際にノコギリで首を引く事はなく、形式的に置くだけだったらしい。


二日晒し、引き廻したのちに磔となった。



主殺しなど重い罪にだけ適用された。

(でも家光の家臣がキリシタン信仰で使われている)



その罪状を記した高札。



ではなくて捨札というのか。



後ろの絵を見てください。

怖いですよ〜



獄門首です。



こちらも後ろの絵にありますが。



磔の柱。



これは受けたくないなあ。



火焙りですね。

放火犯にだけ適用されたと。


「八百屋お七」は火刑になったように。



もともとは苦しんで死なすのではなく、

一息に死なすために使われたギロチン。


これは複製品です。

フランス革命では数多の血を吸うことになる。


日本の介錯の場合は剣の腕の立つ人が務めた。

子連れ狼参照。



昭和6年に作られたもの。



イタリアの法律家が拷問と死刑の廃止を訴えた本を1764年に出している。

今のアムネスティに繋がるのかな?

 

後半の記述にフランスのギヨタンが公平な斬首を提案。

ギロチンの名の由来となる。

親族は名前を使わないよう政府に訴えたが、

既に一般に知れ渡り、親族は姓そのものを変更した。



「鉄の処女」って名前は聞いた事があるけど。



拷問ではなかったと言う。

ではこの中に入ると恥辱なのか?

ちょいとピンと来ないや。



差別的に言説もあるけど時代性を考えてね。



清朝での刑罰。



マリアテレジア刑事法典。

詳細な拷問規定は恣意的な拷問を排する側面を持った。

(そうか?)



これはもちろん。




絞首台。

13階段以上あるけど。



明治15年。

死刑は絞首だけとなる。



これはですね。



絞罪柱。

使用法が残酷❗️



こういう縄文時代の説明も丁寧に行われています。

飛ばして観てたけど。



貝塚を剥離標本した展示が面白い。



その標本を横から観ました。



埴輪とかに興味がある方にオススメ。



女子部の制服写真もあった。



博物館から出ます。

ポスター掲示あり。


なかなか面白い博物館でした。

(無料だし)



おなかが空いたな。

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