「穏座」という名は仏教の教えから。
流浪の修行の後に安住の家に帰る。
そうした意味だそう。
だからか放浪の旅を続けた山頭火の言葉を引いている。
彼の代表作はたくさんある。
でもあまり知られてない句をご紹介。
ころり寝ころべば青空
こんなにうまい水があふれてゐる
ほかシンプルだけど面白い句が多いです。
山頭火の生涯はいわしげ孝さんがマンガに描いて面白いです。わりと忠実に。
「単身花日」はドラマ化されたから存命だったら人気が出てたかも。
(未完だったからドラマはうまく終わったのかな?)
58歳で他界してしまって残念🫤
もう少し生きて描いて欲しかったなあ。
三井寺の後、大津市歴史博物館に寄り、
そこから堅田駅へ。
(浮御堂以来かな?)
徒歩17分を歩く。
途中で少し不安になる。
道を間違えてないか?
今まで訪ねた滋賀の人気店はどこも風情があった。
湖里庵さんは歴史ある街並みの中にあった。
琵琶湖の眺めを供として歩いた。
藁ききょうさんは瀬田の唐橋のそばだから川の眺めが楽しめた。
だがこの道は只の田舎道ではないか?
田んぼや畑の他に何もない。
だがようやく看板が見えて安心。
地鶏を育ててから販売または卸している店と共同経営なのだ。
穏座では当日〆た鶏を使う。
左手が販売店。
右手が穏座さん。
開店15分前に到着。
待ってると穏やかな表情のお父さんが、
「待ってるんですか?開けますね」
そう言って販売店に戻って行く。
すぐに穏座のドアから息子さんが招いてくれた。
オシャレな入り口です。
(タヌキは要らんけど)
生ビールでのんびり待つ。
スタンダードJAZZが懐かしいステレオから流れる。音がくっきりと美しい。
古い機器だが高級機でスピーカーは大きい。
(お父さんの趣味だそう)
付き出しになるかな。
淡海地鶏プレミアムコースのみ。
琵琶湖のおさかなと鴨ロースなどなど。
ひと口で料理センスの良さを確信した。
あっ予約のみでお2人様から。
だから2人分出てきます。
棒棒鶏とだし巻き玉子。
パクッといただきます。
テーブル席にカップルが2組。
グループは奥の小部屋に入ってくる。
満席になりやはり人気店ですね。
鶏刺身各種。
こだわりの天然塩と山ワサビを少し付けて。
左端だけは藁で少し炙ってある。
(これだけ別のタレ有り)
とても楽しめる。部位で違う味わい。
でもなかなかのボリューム。
地鶏の手羽先。
これは手を使わねばなるまい。
(ケンタッキーより旨いと思う)
少し東京駅の焼き鳥店を連想した。
ちゃんとした手羽先はとても美味しい。
次。
スーパーのネギマとは段違い。
(大きいです)
こちらは雄ので。
こちらは雌。
微妙に味は違う感覚がある。
(たぶん言われないと気づかない)
〆のすき焼きは女将さんが世話してくれた。
2人前から先ず1人前を入れてくれて。
出来上がり〜
鶏のすき焼きは初めていただく。
滋賀のお酒を頼む。
すき焼きに合います。
だが❗️
少し間を開けると満腹になってしまった。
残りの1人前を残してギブ。
でもなぜがご飯は入る。
滋賀米のミルキークイーンだと若旦那は言う。
知らないけど人気らしい。
土鍋の炊き立てだから美味しくないわけがない。
お代わりしまった。
自家製の漬け物も深みのある良いお味。
少し聞きそびれた。
マンゴー
抹茶
ヨーグルトアイス
他を何とかしたもの。
(の2人前)
これも満腹のお腹に入る不思議を思う。
残りの1人前は若旦那が調理して密閉。
持ち帰りにしてくれた。
(2日分の夕食になった)
帰りも見送ってくれる。
良い店でしたよ。
今まで桑名の日の出や松坂の和田金でも2人分を完食してきたのだが。
残念ながらもう若くはないようだ。
堅田駅に戻ると駅員さんがサンダーバードがトラブルがあって見込みが立たないと言う。
おふたりの駅員さんが対策を考えてくれる。
(この辺りは田舎駅の良さ)
「今日中に帰るとすると」と駅員さん。
各駅停車を乗り継ぐしかないという。
お礼を言って電車に飛び乗る。
堅田駅から近江今津駅。
近江今津駅から近江塩津駅。
そう乗り換える。
近江塩津駅から敦賀駅行き乗り換えは3分しかない。
ダッシュ❗️
しかし近江塩津のホーム乗り換えは上に行ったり下に行ったり。
ホントにややこしや!
乗り込んで激しく息をする。ハアハア💦
後から数名若者たちが走り込んできて発車。
敦賀駅はこの日から新幹線営業。
エレベーターは長い。乗り換えもあって。
1階から3階まで移動するのでした。
(地上は在来線。
2階部分の高さは高速道路が通る。
だから3階部分の空間を使うしかないのだ)
新幹線ホームで待ちながら。
大きく深呼吸する。
(そういえば若旦那が言ってたなあ。
金沢の「バード」さんに鶏を卸してるって。
こんど覗いてみよう)
懲りないのでした。