14時30分に門が開いた。

(開くのを待っていると門で警備している女性警官が退屈そう。少しおしゃべりをして笑わせて時間潰し)


門から入って待機室で待つ。

しばらくしてガイドの男性が現れる。

桂離宮もそうだが勝手に見て回ることはできない。

ガイドとともに動くのだ。


仙洞御所は上皇の御所。

かつては多くの建物があったが京都の大火などにより焼失。

今は庭園が面影を残している。


上の写真は京都大宮御所御常御殿。

大正期に海外の要人をもてなすため和洋折衷に改築された。

畳の上に絨毯を敷き、靴で歩けるようになっている。

(とガイドさんは言う)

だから雨戸を取ってガラス戸を嵌めている。


庭には紅梅・白梅、竹林、松が植えられていて、

「松竹梅の庭」とも呼ぶそう。


写真でもわかるが玉砂利で白い。

かつては蹴鞠で興じたそうな。



歩くのは40人を超える。

こんな時はボクは常にガイドさんのそばを歩く。

説明を聞きやすいからね。


庭は小堀遠州の作庭。

だが舟遊びが好きな上皇などもいて好きに改築した。

本来はこんなに大きな池ではなかったそうな。

(勝手に変更しないで欲しいものです)


こちらは南池だったかな。

現在は北池と繋がっている。




小さな橋を渡る。

カラスの声が喧しいが、ここは鷺が群れている。

「少年と青鷺」ですね。


「鷺の森」と呼ばれるそう。



途中に平安時代に紀貫之の邸宅があったそうで石碑もあるそうだがコースには外れて見ることはできなかった。


ここは洲浜で約12万の粒の揃った石を配置して海を表現している。

どこかの藩が石一個につき米一升の約束で運ばせたことから「一升石」とも。


これを集めて運んで並べるのは大変だろうなあ。


「水はどこから?」と聞くと。

「湧き水です。琵琶湖疏水の時もありましたが。

この辺りは水が湧くんです」とのこと。


移り変わる景色を眺めながら歩くのは楽しい。



一升石は向こうまでも続いている。



石橋の八ツ橋には蔦が頭上まで伝っている。

ガイドさん。

「もう老齢の藤なので咲いたり咲かなかったり」



借用写真。

咲いた時の景色。



見逃したが「草紙洗の石」があった。

小野小町が大伴黒主の悪事をその石から見破ったというお話があるけど、まあ後世のつくり話でしょう。


雄滝があるのが見えるだろうか。

2mくらいの滝だけど。



ガイドさんは桂離宮よりも仙洞御所の紅葉が美しいと言う。

借用写真ですが紅葉橋です。


桜の頃も綺麗だそうな。



醒花亭。

夏でも涼しそう。


ん❓



拡大して写す。

建物の中には入れない。

でもこの漢詩は李白のもの。

醒花亭の名前にもなっている。

額の字は明の郭子章の筆。


李白はお酒が好きだったからなあ。



織部灯籠はキリシタン灯籠とも。



大樹を背にした柿本社。

柿本人麻呂を祀る。

火除けとして建てられた。


ひとまろ=火止まる

という説があるが本当か?




玄関に戻る。

気持ちの良い晴天になった。



この小舟で夜の月を愛でたのだろうか。



茶室を写したけど逆光でよく見えないか。



御車寄に戻る。

この正面に閉ざされた門があり、

皇室が来る際は直接ここまで車で入れるようになっている。


うん❗️

楽しかった!


ホテルに行くか。



4つ星ホテルの割にはなぜか安かった。

(五条駅から徒歩10分のせいか?)



ウェルカムドリンク。

ちゃんとしたお茶があり、

新鮮なフルーツジュースがある。

出汁もなぜだかあって。

左手には2種類の日本酒が呑める。

(心配になってフロントで無料と確かめた)


少しだけ飲んだけど良い酒だと思う。



石庭を見ながらの朝食。



翌日は滋賀を巡るのです。