茶席で抹茶をいただくのはいつも嬉しい🍵

(作法は全く気にしてない)


一度は寄らねばならない堺駅で降り立ち、

街を歩く。



「さかい利晶の杜」


堺出身の千利休と与謝野晶子を顕彰する。


堺は刀剣や鉄砲などで貿易し豪商が生まれた。

信長など武将も通った。

文化的繁栄もあって長谷川等伯を支えた。


だが大坂夏の陣で戦略として焼き討ちにあう。

ポルトガル人の記録に詳しい。

(軍事的戦略としては正しいかもしれないが文化的には惜しい)



かつての世界各国との貿易🌎



当時のテキトーな地図。


まあさて。

国宝待庵の複製を見学。

撮影は不可。

細部に渡る工夫が見事だ。


続いて無一庵。

こちらは撮影可。



由緒ある茶道具らしい。

古臭い鉄瓶に見えるけど。



なんて書いてあるのかなあ。


見学後、利休流派の茶をいただく。



美味しいんだよね。



抹茶も旨い。

作法は無視。



担当は武者小路千家らしい。



かつての境のジオラマ。



船の模型。

2本柱だから外国船かな。



フランシスコ・ザビエルは堺に立ち寄ったと。



お馴染み千利休。



信長についで秀吉は重用し、のちに切腹を命じる。



先ほどの船は「リーフデ号」というオランダの船でした。



細かく再現してますね。



茶人から政治的な力も持つようになる。



茶会の再現。



茶会での料理の再現。



その説明。

鮑がありますなあ。



なるほど。

利休の精神は現在の日本料理のかたちをつくった。



最後にデザートがある。



国宝待庵の写真。

ほぼ同じに再現している。



庭先から見た待庵。


さて与謝野晶子だ。



かつての写真。



ご挨拶。



与謝野晶子の本は装丁に美術家も起用した。

美しいと思う。



与謝野晶子の書斎の再現。

屏風に自筆で書いている。

(複製)



“君もコクリコわれもコクリコ”



夏かな?

モダンガールだったのかもね。



与謝野晶子が生まれた和菓子商「駿河屋」


雰囲気があります。



内部も再現してある。



海恋し

潮の遠鳴りかぞえては

少女となりし父母の家



女性に覚醒を迫る。

のちに土井たか子は「山が動いた」と言う。



自由に対するあこがれを捨て得ない限り、

必ず自由は復活する。



親は何よりも自らの実行をもって

それとなくわが子を導くべきです。


子どもに親の願望を押し付けてはいけません。



真に深く愛することは

真に深く生きることである。


よく知られた言葉はカットしました。

向かいの千利休の屋敷跡を見てみよう。



通路を挟んだ場所にある。



表示がある。



椿の井戸。

椿の炭を底に沈めていたそう。

(沈めていたのは赤い椿か白い椿か?)



石碑も建ってました。


では与謝野晶子の生家跡へ行こう。


けっこう歩きますが。



道路沿いに発見。



むかしは商家が連なったのかなあ。



横に歌碑もありました。


灯台を見に行くか。



ここから海沿いの散歩道。

(後ろ姿は誰でしょう?)



どなたでしょう?

知らない方です。



向こう側に怪しげなバルタン星人か?



釣り人もいないわけでもない。

ただ広島と比べてそうとう少ないのはなんで?



灯台を発見。



明治10年建築。

現存する木造西洋式燈台としては最も古いもののひとつ。

点灯機械はフランス製。



埋め立てが進んだため役割を終えた。

基礎の石は石工が組んだそうな。



よくわからないが巨大壁画がある。

明治初期に描かれた。

(筈はない)。


じゃあ駅に戻ろう。



途中に看板があった。

「堺事件」はこの地だという。


慶應4年にフランス兵士数十人が上陸。

市内を歩く。

警護していた土佐藩士が捕縛しようとして銃撃戦となりフランス水兵11人が死亡。

(経緯は相互で異なる言い分)


フランスの抗議により多額の賠償金を払う。

また発砲した者のうち20人の処刑となる。

憤りながら切腹する藩士らは見届けるフランス側に内臓を投げつけるなどして抗議。

そしてフランス側は11人切腹した時点で外国局判事の五代友厚に中止を申し入れる。

凄惨な切腹にかなりショックを受けたらしい。




その藩士たちの慰霊碑ですね。

みなもと太郎の「風雲児たち」に詳しく描かれている。

当時フランスと戦争になったら全く勝ち目はなかったから明治政府も歩み寄るしかなかった。

(戊辰戦争に主力が注がれてもいたし)


その場所を見つけるとは思わなかった。


駅近くに戻って。



異国の人が身動きせず眺めている橋の上。



もう一度与謝野晶子で〆よう。


【追記】

今年3月から「堺鉄砲館」がオープン。

見にいけたらいいなあ。