1月30日の朝日新聞石川版。
昨年訪れたラトリエ・ドゥ・ノト。
そのシェフが写っていた。
輪島の朝市に近く、
火災に遭ったのではないかと心配していた。
石川県グルメランキングにも上位に載るフレンチの名店。
奥能登にこのレベルのフレンチがあるのかと驚きだったお店でした。
地方版にしては気持ちの入った記事。
引用させてもらう。
シェフの池端さんは元日は市外にいて、
2日に輪島に戻ると店は大きく壊れていた。
(2日に輪島に入るのは容易な事でなかった筈だ)
涙が出たが気持ちを切り替えた。
近くの和食店、イタリア料理店と協力して路上で炊き出しを始めた。
断水の為炭酸水を使ったり調味料がないのでジュースを使ったり。
お年寄りが涙を流したと言う。
数日後、近くの公共施設に移り、NGOから食材の提供を受けて1日に約1700食を避難所に届ける。
いつしかラーメン店や居酒屋関係者などにも輪が広がる。15人ほどに。
その全員が被災者。
21日からはインフラの復旧に被災地入りしている人たちに「復興ごはん」を出し始める。
工事関係者は被災者向け炊き出しは後ろめたい。
カップ麺ばかりだった。
そんな彼らに一食500円をもらい、それを炊き出しの資金にする。
「お釣りは要らない」という人も多いと。
「料理を作って感謝される。
これだけでみんな幸せを感じている」
と池端さんは言う。
店の再建は今は難しいが、
みんなで屋台をやろうと話している。
もうひとつの写真は穴水のバル。
2日から炊き出しを始めた。
寿司店や農家さんと協力して毎日昼と夜に100食ほどを無償で提供している。
こちらも町内のお店仲間が集まり毎食メニューを変えるそうな。
取材記者にプラスチックの椀を差し出す。
「あったかいから、まあ食ってけ」
みなさんがんばってます♪