ザ・ヒルトップ。

このホテルバーの代表的なカクテル🍸


ニュースで大切なホテルが消えると聞いて慌てて予約したのだ。


ボクとしても大切な思い出のホテルだから。

最後を見届けなければね。



でも北陸は大雪だった。


お茶の水を長靴で歩きたくない。

コインロッカーに長靴を詰め込んで。

駅でスニーカーに履き替えて。


列車のダイヤも乱れるも北陸新幹線で東京。

丸ノ内線でお茶の水へ。



やはり東京は青い空。

雪の欠片もないや。

長靴を履く人はいない。

(当たり前だけど)



この丘も何度登っただろう。



記念写真を撮る2人も居ました。



この時はクリスマスモード🎄



この名店もどうなるのだろう❓


季節のおまかせを。



錫の酒器は天ぷら深町さんと同じ。

ここから名店が数多く生まれたのだ。



牡蠣の大葉巻きも同じ。

でも少し味の趣きは違う。

それぞれで道を開いてるのですね。


コースを終えて。



食後のスイーツをいただきに。

ふとポンペイのモザイクを思い出す。



こちらのパーラーも整理券争奪戦が激しい。

朝の6時に取りに来る方もいるそうな。


(どうゲットしたか語ると長いお話になるのでカット)



横浜グランドホテル発祥。

でもこのホテルでも長い積み重ねがあった。



かなり時間が⏳かかりました。

手間がかかるのは出来上がりを見ると納得できます。



苺のケーキも。


どちらも説明の必要がない定評の味わい。



珈琲も生半可なものではない。



ホテルの説明がある。

ヴォリーズ建築の代表作のひとつ。


また、多くの文豪がカンヅメにされた。


川端康成

三島由紀夫

井上靖

遠藤周作

安岡章太郎

檀一雄

山本健吉

池波正太郎

山口瞳

常盤新平

水上勉

野坂昭如

鶴見俊輔

河合隼雄

田辺聖子

伊集院静

などなどなど。


三島由紀夫にこのホテルを愛した文章がある。



そこは同感する。

帝国ホテルなど一流ホテルの接客にはマニュアルが感じられる。新人さんに。

山の上ホテルのスタッフにはパーソナルなおもてなしを感じるのだ。

いわば素人のような。

でも気持ちの良い居心地。



小さめなラウンジには宿泊した文豪たちの書籍が並ぶ。



こちらのデスクでチェックインの手続きをして。



部屋に憩うのです。

設備は少し旧式かもしれないけどとても清潔。


神田だから夕食はカレーの店に行こうかと思ったがホテルを出たくない。



予約できないバーに空きがあった。


バーテンダーさんが一人で回してる。

カクテルを頼むとまるで映画のようにシェイクする姿に惚れ惚れする。

まるでバーテンダーのようだ。

(バーテンダーです)


カクテル🍸はやはりおいしい。



時間がかかるかもと言われたオムレツは意外と早く来た。

ケチャップがない。

「あゝオムレツであってオムライスではないんですね」

そうオムレツなんですと彼は言う。

気持ちの良いバーテンダーさん。

バーでつくるのは弊害もあるのでパーラーに頼むのだと。


会計は部屋につけて気持ちよくバーを出る。

(会話のあれこれは秘密)



バーノンノン。



エレベーターの階数表示もオシャレだ。



お風呂から🛀出てそろそろ寝るかな。

窓からの景色も心地良い。

(なくならないでほしいなあ)



否応なく朝は来る。



朝食に向かう。



中華は食べられなかったなあ。



鉄板焼きもいただけなかった。



朝食はフレンチへ。



フルーツかエッグか。



オレンジジュースと。



昨夜つながりでオムレツに。


パーラーの方がボクは好みかも。



でも丁寧に包まれていたパンはとても美味しい。

これだけでも価値があるほどに。



部屋の絵を見ながら。


届いた新聞を読む。

12時のチェックアウトまでまだ間がある。


最後の宿泊を名残惜しくすごす。

(ほんとうに良いホテルだった)




「とてつもないけしごむかすの洪水が来るぞ

 愛が消されたらしい」


笹井宏之