このチケットがゲットできたので茨城に来たのだ!
神田松之丞の時の夏のように背筋がゾッとするような怖いお話しを期待して。
(♪あれは3年前〜
…どこだっけ?
10分以上炎天下を歩いた。
アスファルトから森の中に入ると涼しくなる。
気持ち良し。
お姐さんたちは同じ目的だろうと後ろについて歩く。
文化ホールは改装中らしい。
かなり立派な会館に入る。
スペースが広い。
大きな絵画もあって。
何の絵かわからんけど。
小ホールなのである。
400席ほど。
大ホールでも埋まるだろう。
小ホールにしたのは神田伯山の意向だと思う。
落語や講談は大ホールに似合わない。
定席も多くは入らないしね。
一列目でした。
満席になって前座が現れる。
立川流の若い女性。
「初天神」
縁日でお菓子をせびる子ども。
阻止したい父親。
春風亭一之輔さんが得意としている。
だが彼女は足下にも及ばない。
ボクが語った方がウケるんじゃないか?
そう思うくらいまだまだ力足らず。
次に神田伯山氏が現れる。
距離5メートルもないな。
相変わらず世間の悪口を言う。
嫌味には感じないけど。
「荒大名の茶の湯」
何度も聴いてきた。
お昼の日本酒が効いてきた。
…………ハッと❗️
「河内山宗俊」の話になってた💦
これは聴いたことがない。
(きっと居眠りはバレてたろうな)
20以上のお話のうち一話目と二話目を。
河内山宗俊は実在した人物。
悪人だが極悪人ではない。
(講談ではそんな設定)
スケベな松平出羽守。
(実際、逸話が多く残るそうな)
婿入りが決まった女中奉公の娘に言い寄る。
拒む娘を座敷牢に入れてしまう。
娘の家は大店。
親戚一同で引き取ろうとしても拒まれる。
困っているところに河内山宗俊。
案があると言う。
50両で引き受ける。
さらにこしらえにと300両を要求する。
「300両が今のどれくらいかと申しますと!
………たいへんなお金なんです」
ウケた。
出羽守の屋敷の玄関に上野寛永寺の駕籠が着く。
僧侶は名を道海と言い、上野宮家の使者だと言う。
僧侶は語る。
宮様は囲碁に凝っておられる。
囲碁仲間に大店の主人がいて、奉公に出したひとり娘が困ってる話を聞いた。
すぐ帰すように。
大名といえど宮家には逆らえない。
娘を帰す。
出羽守が嘆いているところで変だと気づく。
腕の立つ部下が槍を持って河内山宗俊に迫る。
さてこれからのお話はどうなるのでしょう?
講談で聴いてみてね。
仲入り。
「中村仲蔵」
これ何度も聴いた。
テレビの上白石萌音さんは適役だったなあ。
そうして。
困難を乗り越えて芝居の観客が大いに湧く場面❗️
そこでなぜかワーグナーのワルキューレが流れる。
(地獄の黙示録で武装ヘリが襲う場面の音楽)
あれ❓効果音を取り入れた?
と思ったら。
「良い場面で着信音が流れますねえ」
と伯山が応ずる。
巧みに話を戻してゆく。
そうして最後に。
「携帯付き中村仲蔵でした」と頭を下げて。
観客が大笑い🤣
幕が下りて。
観客たちの会話が盛り上がってる。
怖いお話も聴きたかったな。
勝田駅まで日陰を選んで歩いて。
水戸駅に着く。
駅のテラスが広い。
まるで都会のようだ。
(ちと差別意識あり〼)
ビッグカメラもあるのか!
(おみやげ販売をしてたけど)
ビッグモータースもあるかも?
ともかく。
南口駅近のホテルでシャワー🚿を浴びよう。
「これが我が社の黒歴史」録画できてたかな?
(様々なキャラクターの声は全て伯山氏の工夫です。
【追記】
なんか河内山宗俊って聞いたことあるなあ〜
そう思ってたらハッとした❗️
天才山中貞雄が、
若くして中国の戦場で病死した彼が、
監督して現存する三作品。
百万両の壺
人情紙風船
この2作は映画館で観た。
残ったのが「河内山宗俊」!
TSUTAYAではレンタルしてないだろう。
どこかで配信してないかなあ。
探してみよう。
原節子さんのデビュー作なのです。