金曜の仕事終わりのへとへと。

かろうじてLIVEを観る気力を振り起こす。



電車だと間に合わない。

クルマを駐車場に停めて、

せせらぎ通りを走る。



文化ホールの建物が見えた。


けったいなオブジェを初めて発見!

これはいったいなんじゃらほい❓




正面にまわると今度は狛犬が迎えてくれた。

(狛犬だろうか?)



近代アート的な建築。

現代でなくて。



久しぶりの訪問。



わかりやすい女性像が迎えてくれます。



グッズ売り場には相変わらず興味がない。



お久しぶりのチャールズ・チャップリン。



お久しぶりのマリリン・モンロー。


なぜこの2人の絵が飾られているのかを、

ボクは未だ知らない。



この後撮影禁止。


どちらかというとオジサンやオバサンたち。

でもボクよりは若い方たち(が多い)。


満席になる。

元春の50代後半からのアルバムで曲は編成される。

それで金沢で満席にするのは大したものだ。


このホールはお好み焼きを4分の1にした客席。

だから全員の視線はおのずと元春に集まる。


登場で割れんばかりの拍手と声援。

だが一千人以上いても、

かつての新宿ルイードでジャンプする元春を観た方は居ないと思う。

(⬆️自慢してます😅)



この夜はノーネクタイのスーツでしたけど。

金沢は7年ぶりだと言う。

(ボクは去年の広島以来)


歌詞の字幕が背景に流れる舞台を元春で初めて観た。


国を守れる

ほどの力はないよ

命を預ける

ほどの武器もない


それでも君を守りたい

それでも君が愛しい


バラードのように静かな歌。

聴いているとウクライナを思い出してしまう。


オジサンやオバサンがロックで歓声を上げる。

良い時代になりました。


事実なんかよりマシなフェイク

怪しげな道しるべ

闇が光を呼んでいる

植民地の夜


盲目の声に的を絞った

邪悪なプロパガンダ

人の心のもろいところ

狙ってるテクノ・スパイダー


ニヒルな天使

今夜もまた

電卓はじいて笑ってる

特権階級気取った連中が

朝まで踊ってる

この植民地の夜


鮮やかだと感じる。



もちろんヒット曲も。

ポーラスタア

これは以前に書いた。


なんだろう

ひとはあまりに傲慢だ

帰り道をなくしているのも知らずに

なぜだろう

ひとはあまりに残酷だ

約束の未来なんてどこにもないのに


「優しい闇」も歌われる。


“英雄もファシストもいらない”


そんな歌詞の歌もありました。


恋に落ちればもう

誰もが愚かになるよ

夜空の星に

そっと導かれて

君がいなければ

この心は闇に彷徨うだけ


「純愛(すみれ)」も歌われて。



アンコールの拍手が早く大きい。


ジャケットを脱いだ元春。



前奏で客席が盛大に湧く❗️

どんな奴でももひとつくらいは

人に言えない秘密を持っているのさ

And it makes me down


「彼女はデリケート」

客席は揃って。


デリデリデリケート!


みんなは声を揃えてそう歌をはさむのです。


(これはナイアガラトライアングルの曲)


続けてのアンコールも素早い。


「アンジェリーナ」


今夜も愛を探して

今夜も愛を探して

今夜も愛を探して


さっきよりもっと大きく客席が歌う。


そして。

「約束の橋」


君は行く

奪われた暗闇の中に戸惑いながら

君は行く

ひび割れた幻の中で苛立ちながら

いつか孔雀のように

風に翼を広げて

西の果てから

東の果てまで

休みもなく車を走らせてゆく


君は踊る

閉じた薔薇の蕾の前で背伸びしながら

君は踊る

狂おしくミツバチの群れをすり抜けながら

いつか燕のように

風に翼を広げて

街の果てから

森の果てまで

振り向きもせず車を走らせてゆく


今までの君は間違いじゃない

君のためなら七色の橋を作り河を渡ろう


君は歌う

慌ただしげな街の中を傾きながら

君は歌う

焦げた胸のありのままに躊躇いながら

虹の橋のたもとで

河の流れを見つめて

月の岸辺から

燃える砂漠まで

終わりのない夜をくぐり抜けてゆく


今までの君は間違いじゃない

君のためなら橋を架けよう

これからの君は間違いじゃない

君のためなら河を渡ろう




疲れた身体と心が慰められる夜です。