五郎島金時って知ってます❓



泉鏡花記念館から徒歩数分で金城楼に到着。


老舗料亭のひとつで、内部は金箔の装飾に溢れている。名前の通り。

だが品がない訳ではない。


金沢の老舗料亭はたいていひとりでも個室。

そしてたいてい美しい庭が眺められる。




今日の訪問はその横手にある天金。


暖簾の彩りが美しい。

12時からひとり分空きがあったのが幸い。



金沢には他にも美味しい天麩羅屋さんがない訳ではない。

でも天金さんだと視線が庭にゆく。

それは和めるのです。とてもね。



う〜む💦

写真だと美しさが伝わらないか。



九頭竜をオススメされたのでお願いする。



先付け。

輪島のもずく。

豆をなんかしたやつ。

なんかの肴と金時草。

(加賀野菜です)



グラスを選んで。

九頭竜から。

辛口でスッキリしている。




中居さんが天麩羅の準備。



車海老の頭から。


基本、ボクは塩のみ。

タレは飲み物。

大根おろしも美味しい。

(そのまま食べる)



そして車海老。


揚げたての鮮烈さにいつも驚いて嬉しくなる。



もうひとつ来ました。



そら豆。

天麩羅って揚げられないものはないのでは?



能登フグ🐡

白子のソースを下に敷く。



丸ナスに田楽味噌。


他にも何か付けたらしいが聞き忘れた。



「地物です」とだけ。


蕗のとうかなあ?



別のタレが用意されまして。



穴子。

先ほどのタレは骨から取ったもの。


こちらは塩でも旨いが、

確かにタレを絡めると玄妙な味わいとなった。


おそらくそうとう時間をかけて作られたタレだろう。



さて冒頭の五郎島金時。

加賀野菜である。


さつまいもとはまた違う味の世界。


目の前で天麩羅が調理される。

パチパチと跳ねる音が心地良い。


天丼にしますか、

天茶にしますか、

それとも別々に出しますか。


天茶にしよう。



これがねえ〜

食感の魅惑も有ります。

味も複雑にハモるのです。



こちらを添えて。

小さくても手が掛かってる。



きな粉のアイスで〆。


口福を覚えながら。

昨日の深夜に届いたメールを思い返す。


10年来の大切な人なのだけど。


趣旨は別れを告げるもの。


杏里が歌った曲を思い出す。


お気に入りの唄

ひとり聞いてみるの

オリビアは寂しい心

慰めてくれるから


(オリビア・ニュートン・ジョン?)


ジャスミンティーは

眠り誘う薬

私らしく一日を終えたいこんな夜



この歌の最後のような文面。


さてと。

会計を終えてと。

料理は5,000円代。

安いと思う。

(たいていの天麩羅名店は一万を超える。


外に出て。

雨も降っている。


鳴る神のすこし響みてさし曇り

雨も降らぬか 君を留めむ


もうそんな気配りをしなくていいんだ。





ぼくもういかなきゃなんない

すぐいかなきゃなんない

どこへいくのかわからないけど

さくらなみきのしたをとおって

おおどおりをしんごうでわたって

いつもながめてるやまをめじるしに

ひとりでいかなきゃなんない


どうしてなのかしらないけど