宗匠は頭巾をかぶっていらっしゃる。
朝6時に金沢から北陸新幹線に乗り、
大宮で東北新幹線に乗り換える。
11時に山形駅に着く。
そこから仙山線の発車を待つ。
(仙台と山形を繋ぐ)
山寺駅には12時をいくらか過ぎて。
山寺駅である。
この時は降りる客が撮ってたのを真似して撮ったに過ぎない。
(あの辺りが山寺なのかな?)
東北も桜が満開のようだ。
帰りの時間を確認する。
1時間に1本。
十分だ。
駅員さんは降りる時にだけ現れる。
(それ以外はどこにいるのでしょう?)
もしかして。
兼業駅員❓
ふだんは田畑を耕しているのです。
(冗談ですよ?)
ともかく。
重いリュックをロッカーに託して。
軽やかに歩き出す。
駅の桜がすでに美しい。
いつものように。
後で見返すこともしない観光案内図を。
どう行けばいいのかわからない。
ひとの動きについて行く。
橋を渡るのでした。
しばらく歩くと。
看板を見ゆ。
“奇岩怪石”と書いてありますね。
登る道を間違えるとあら大変。
立石寺に。
参る。
どなたも内部に入らないが確か立石寺には、
「不滅の宝燈」があるはず。
無愛想なお坊さんに助言を乞い、
宝燈の場所を教えてもらう。
直接に灯火は見えない。
暗がりの中で明るいのを見るだけ。
上の写真はHPから無断拝借。
比叡山延暦寺には「不滅の宝燈」があった。
山形のお寺の願いに応えて分燈された。
その後、信長による延暦寺の焼き討ちで宝燈は途絶える。
今度は延暦寺の方から山形の寺に分燈を乞う。
そんな歴史を山寺の宝燈は待つのだ。
撮影は🆖。
誰が油を注ぐのか決められてはいない。
気づいた誰かが注ぐのである。
そうして合計1200年を重ねてきている。
(油断大敵の語源とも言われる)
無愛想な坊さんに御朱印を願うお姐さん。
無愛想なくせに筆は達者なのであった。
さて行くか。
ん?
さっそく芭蕉か?
だが天皇ゆかりの宝塔はあるものの。
芭蕉の句碑が見当たらない。
これしかないけど書いてないぞ?
諦めて登ろう。
大きなイチョウの木がある。
その由来。
鎌倉の八幡宮と同じで倒れたことがあったようだ。
それでも見事におおきい。
まあそれはともかく。
美しい鐘楼。
案内説明。
ここでも一応撮っとく。
さて入ります。
実は一度来たことがある。
その時は夕方が迫っていた。
グループだったのでガイドさんの説明は聞けて良かったが記憶は薄い。
本日はリベンジなのである。
しばらくして姥堂がある。
姥堂。
ふと姥捨山を連想し、楢山節考を思い出す。
修験者の参道と言われてもおかしくない。
極めて狭い場所もあるのだ。
ふう😮💨
撮っとく。
一応。
クライマーが好みそうな崖。
その手前に「せみ塚」が。
芭蕉が詠んだ句の短冊を埋め、石の塚を立てたと言う。
こちらです。
背景とともに写して。
閑かさや
巌にしみ入
蝉の聲
当初案から推敲を重ねてできた句。
斎藤茂吉は油蝉説を強硬に唱えたが、
国文学者の反論にあう。
(この辺りはニイニイ蝉ばかりらしい)
弥陀洞。
仏の姿を見ることができる人は幸福が訪れる。
全然見えね➖❗️
仁王門。
閻魔王が通る輩のチェックを入れていると言う。
仁王門の向こうに桜が見える。
さらに登ると。
おおっ!
懐かしき風景!
先に奥の院へ。
ちょいと不思議な建物。
一応参る。
経典を記した車を回すだけで読破した功徳があるというお得なセールス❓
50円で得られる功徳。
(ちょっとだけ唱えながら)
(やってみました)
向こうに物凄い巌がある。
芭蕉の頃から変わらず。
(ブラタモリならタモリさんが何か言いそうな)
斎藤茂吉の歌も記されてますね。
もうすこし。
息を切らして。
まだかなあ?
最上義光と家臣たちの位牌がある。
つい桜を撮ってしまう。
そしてこんな高い場所に郵便ポスト。
郵便局員は登ってくるのか?
もうちょい!
奥の院だあ!
この巨大な物体に名前があったのだが忘れてしまった。
右側から。
長くお祈りされていた。
ではと。
ちょいと横道に逸れて。
この奇怪な石が重要文化財かと思いきや。
中に小さな塔がありました。
「模型ではありません」
歩いて。
大正天皇の伝説は能登にも残されている。
(あまり大きな声では言えない)
およっ❓
思えば不思議な風景です。
歩きながら景色を撮る。
確か以前はこの辺りで絶景があった気がする。
記憶では納経堂から眺めるかと。
だが記憶は怪しげなもの。
五代堂へ登ると。
あっ❗️
ここだあ‼️
観た記憶が蘇る。
見事なものです。
街をみおろして。
向かいの山並みを眺める。
ひたすら。
さらにさらに。
見納めにして。
こちらが納経堂。
とてもここからは眺められない。
小さすぎるのだ。
降りながら華を愛でる。
降りるのも風情だね。
奇岩については芭蕉も書いてます。
木々を抜けて。
麓に降りると。
ん❓
これは前に観た記憶はない。
芭蕉にしては少し変だ。
と思ってたら曾良と書かれてます。
屈強な方に描かれてます。
句碑はここでしたか。
こちらが芭蕉さん。
物思いに耽る。
こちらからだと趣は異なるか。
拡大しました。
ふたりを一緒に。
街に帰ろう。
美味しそうな看板を見てると呼びかけの声。
つい釣られて。
みたらし団子が美味しい。
すぐ電車に乗らなくてもまだ時間がある。
少し寄り道しよう。