貝盛り合わせ。


でもこのお話は後でね。



ゆっくりめに京橋の美味しい朝食を。




さて行くか。



少しグランフロント大阪の紀伊國屋書店に。


複製が掲示してある。

松本大洋の最新作「東京ジゴロ」

漫画家の憂鬱と編集者の苦悩。


とはいえ永島慎二の「漫画家残酷物語」とは趣は異なる。



はい。

細密描写の「乙嫁語り」


またも珈琲を飲んでっと。

阪急線に乗ろう。



兵庫県立芸術文化センター。


木の床を歩く感覚が好きだ。



お久しぶりの桂文枝さん。



ここでの定番はスパークリングワインをひっかけること。

5秒。



和装の女性はチラホラ。

文楽だともっと多いが落語はカジュアルな方が多い。

年齢層もより高めかな。


桂文枝さんは常に創作落語。

前半は息子の嫁に疎まれる父親のお話し。


アルツハイマー検査を受けさせられる。

医者の30の質問があるのだが、一つごとに優しかった妻の思い出話を語るのだ。

その噛み合わない会話が絶妙!



休憩の後。

恋する国語の先生と野球部員のお話し。


「はい。教科書を開いて。


まだあげ初めし前髪の (あゝ藤村か)

林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の

花ある君と思ひけり


桂文枝さんはここまで名調子で読み上げる。

(この続きは言わなかった。

やさしく白き手を伸べて、と脳内は語るのに)


告白できない先生の下宿に教え子の野球部員が訪ねてくる。

そうして先生に恋の手ほどきを指南するのだった。


大阪のずうずうしい優しさにもふれる。

ここは兵庫だから良いのだ。


満足して大阪に戻る。

芭蕉は大垣から桑名に旅立ったから、

蛤を食べたいものである。


わかりにくい大阪駅を歩いて。

(しばしば迷子になる)



はまぐり庵吉祥別邸へ。


飛び込みでも入れた。



このようなメニュー。

アヒージョってなんだろう?



はまぐりの名前の由来解説文。



まあ生ビールを。



焼きはまわんこと焼きはまぐりのバター焼き。



7年ものはなかった。

安定したはまぐりの美味しさ。



店員さんに勧められたはまぐり出汁巻玉子。




これにつけても良いらしい。


普通の玉子焼きとして美味しい。

けれどどこがはまぐりなのかはわからなかった悲しさ。


少し物足りないので。



貝盛り合わせを頼む。


栄螺

帆立


もちろん旨い❗️


ふと年末を思い出す。

里帰りすると姪っ子たちのために母は奮発する。

直径70センチくらいの大皿に能登の海鮮をふんだんに盛り付けてくれる。


食べきれないくらいの魚や貝や。


そう少し思い出す間になくなってしまった。

(少ね〜)



“その手は食わな(桑名)の焼きはまぐり”


やはり桑名は偉大だと思う。

(つい、日の出さんを思い出してしまう)



桑名から取り寄せてるのだけど。



はましゃぶ(中毒)



はまぐりラーメンはLAWSONのはまぐりラーメンよりは美味しいです。



ディスプレイを眺めるのも楽しい。



玉子焼きはボリュームがある。

貝盛り合わせはボリューム少なし。



林檎畑の樹の下に

おのづからなる細道は

誰がふみそめしかたみぞと

問ひたまふこそこひしけれ



林檎の🍎樹の下に通ってできた道は

いったいどなたがつくられたのでしょうね。

そういたずらっぽく問う君が恋しい。


女性の策略に乗ってしまった男のおバカさを描く。

(テストでそう答えてはいけません)


などと感慨に耽る大阪駅の夕暮れ。