矢野顕子VS上原ひろみ。
ふたりのライブ参戦は数年ぶりだ。
前回は名古屋に近い静岡のホール。
美術館も併設してて。
その時の席は4階。
アナウンス
「前屈みはご迷惑になりますので」
なのに前のおじさんはずっと前屈み。
全然ふたりが見えない。
言葉で説明するには時間かかる。
手を伸ばす。
おじさんの両肩をぐいっと掴んで。
手前に引いてスイッと座ってもらった。
その後は前屈みにならなかった。
だが後で考えたのだが。
自分が仮に両肩を掴まれて引かれたら❓
誰だろう?と怖く思うかもしれない。
悪いことをしたのかなあと少し反省したのだった。
あの時は矢野顕子さんが開場アナウンスをされていて面白かった。
今回は東京国際フォーラム。
有楽町の裏手なのに広い敷地を持つのに仰天する❗️
こんな駅近でこれだけの規模があるなんて!
おそらく何かの施設が移転したに違いないと。
(後日調べたら都庁があった地。
移転して広い敷地が空いた。
ボクが卒業してからだから知らなかった)
その中のAホール。
もっとも大きい。5000を超える席を持つ。
でも入り口はまるでマイナーな劇団公演のよう。
音楽関係中心に写し切れないほど花束が並ぶ。
ビッグコミックがありました。
映画「ブルージャイアント」の関係も。
ジャズの頂点を目指す若者のものがたり。
音楽は上原ひろみさんが担当なのだ。
映画を楽しみにしてます♪
まるでロックコンサートみたいに左右に大きなスクリーンが配置されている。
開演30分前。
この後満席になる。
2台のグランドピアノが向かい合っている。
矢野顕子さんと上原ひろみさんが現れた。
すぐにふたりの演奏が始まる。
「ラーメン食べたい」から。
けれど全くオリジナルと違う。
歌はほんの一部で演奏がメイン。
スクリーンは懐疑的だったが認識を改める。
矢野さんや上原さんの指づかいが映される。
矢野さんが主旋律を弾き、
上原さんが彩りを絡める。
静岡の時のような対決的ではなく協調的に音楽が奏でられる。
「雪やこんこ」が一部。
「りんご追分」が一部入ったりするがそれは単なる導入に過ぎない。
(そうそう!Xmasソングの旋律がわずかに挟まって)
矢野顕子さんの演奏もいつもながら見事なのだが上原ひろみさんの指づかいが信じられない!
ボクサーの井上尚弥のパンチがスローでも分かりにくいように、上原ひろみさんの指はそれ以上に激しく素早く鍵盤の上を展開してゆく。
およそ人間の動きに見えないくらいに。
クラシックのピアニストもたくさん観てきた。
難局に挑む素晴らしい指づかいも。
だが上原ひろみさんは何か違うのだ。
音楽は技巧がメインではない。
矢野さん
「観てると楽しいでしょ❓
でも演ってる方はたいへんなのよっ❗️」
相当即興が入ってて、でも合わせて高めあう。
一晩中観ていたいけど前半が終わる。
楽しかったなあ♪
後半が始まる前。
調律を聞くのが好きだ。
今度は一台のピアノクインテット。
福井の時のメンバーと同じ。
休憩でスパークリングワインをば。
ジャズの名盤はお酒とともにある。
東京文化会館でも出してくれないものか。
そうして後半が始まる。
前半から客席はやたら反応が早く的確だ。
花束が出されたように音楽関係者が多いのかもしれないと思った。
ピアノのみならずヴァイオリンやチェロなどにも卓越した技に拍手が湧く。
だが控えるべき時に控える。
よくわかってらっしゃる方が多いなあ。
さすがは東京か。
客席がノると演奏者もノる。
素晴らしい演奏が共鳴して連鎖する。
スタンディングオベーション。
アンコールからはさらにインプロビゼーションがふんだんに、より素敵に奏でられてゆく。
寒気がするほど凄い‼️
最後の一音が終わると。
即座に全員が立って激しく拍手するほど。
足を踏み鳴らす人もいたみたいだ。
五千人の熱狂は凄まじい❗️
見事で素晴らしい夜です。
こんな感じで勝手に動いて弾いてます。
みなさん立って拍手されてるでしょ❓
浜松のから貰ってきたけどこんな5人です。
上原さんちっちゃい。
そうそう。
アンコールには矢野顕子さんも参加しました。
ライブの後のTwitter。
差し入れが何人か書かれていた。
MISIAさんも来てたんだね。
他の方のも書かれてましたよ。
本当に音楽関係者も楽しめたんでしょう!
ではホテルに帰ろう。
ニューグランドホテル横浜。
「伝統の3品」以来泊まりたかったホテル。
雨が降り始めて。
石川町駅から歩いた。コンビニで傘を買って。
横浜中華街を通るんだねえ。
雨で舗装が滑りそうだ。改善求む!
ホテルのディスプレイ。
クリスマス🎄が近い。
フロントに行かなきゃ。