館内にグローブ座の模型が置いてある。
そのグローブ座を模して造られた建築。
確かに似てる。
(ホンモノは見てないけど)
バカボンのパパの出身校。
地図を確認してと。
右手に村上春樹ライブラリーを見ながら歩く。
今回は予約してない。
でもカフェはフリーで入れるのだ。
村上春樹さん夫妻が作家となる前に経営していたジャズ喫茶の名前を一部借りている。
後で来るからね。
坪内博士記念演劇博物館。
今回は「村上春樹 映画の旅」を見に来たのだ。
クラシックな建物に大きな幕が掲げられている。
撮影不可と聞く前に撮ってしまった写真。
これなら許してくれるだろう。
第5章映像化される村上ワールドから歩く。
「ドライブ・マイ・カー」
3人の衣装が目を引いた。
ここでお姉さんに撮影不可と聞いたので、
ネットから盗用しました。
(以下もおおよそ同じく)
村上春樹作品が映像化されたのは他にもある。
それらの関連資料も多くて魅力的です♪
車内体験ブースがある。
ここは撮影して良いと言われたのだ。
なんだか幼い頃に遊んだ段ボール秘密基地の趣きがあります。
秘密基地の中から。
小さく北ウイングと書いてあります。
動画を撮っても良いか聞こうとしたらお姉さんがいなくてわからない。
まあ勝手に撮ってみるか。
この後、広島平和記念館に行く動画。
(のように見えた)
台本の棒読みが流れます。
車内で聞いたカセットテープかな。
たくさん置いてあります。
人形の家
サロメ
サラリーマンの死
ハムレット
ゴドーを待ちながら
かもめ
そして。
ワーニャ伯父さん
窓口で本を買うとステッカーが貰えます。
(アマゾンだと貰えません)
このコーナーだけでも楽しめます♪
だけど次へ。
村上春樹さんの作品には映画の引用が多い。
それはもちろんわかっていた。
だけどここまで多いとは思わなかったなあ。
彼の作品と映画との比較が楽しめるコーナーです。
(ここで丁寧に文章を追って行くと日が暮れてしまうほど)
彼がよく訪れた映画館。
早稲田の大学生時代、
彼は映画館に脚繁く通う。
そうして映画代もないと大学の演劇博物館で古今東西の映画シナリオを読み耽ったそう。
だから未見の映画でもシナリオで読んで自分で頭の中で組み立てた映像と比較して楽しめたらしい。
そのことは彼、村上春樹の文体・世界に決定的な影響を与えただろう。
彼の文章からは映像が立ち昇るのだから。
けっこう(いわゆる)名画を多く観てます。
地獄の黙示録とかね。
“「…どうもこうしてみると悲運の台としか言いようがないのです」
「マルタの鷹みたいですね。」と僕は言った。”
『1973年のピンボール』
ダシール・ハメット原作「マルタの鷹」
そのハンフリー・ボガード主演版だろうか。
ハメットの配偶者は映画にもなったリリアン・ヘルマンである。
彼女をモデルにして映画「ジュリア」は創られている。
“「そうか。ふうん。
そして私は、汚れた身体を隠してそっとあなたのもとを去っていった。
霧のウォータールー・ブリッジ、蛍の光、
ロバート・テイラーとヴィヴィアン・リー…」”
『ねじまき鳥クロニクル』
映画「哀愁」の言及らしい。
村上春樹の映画の引用はただの知識のひけらかしではない。
必ず物語の暗喩が潜んでいるのだ。
“「さよなら」と彼女が言った。
私は彼女が公園の中のまっすぐな道を歩き去っていくうしろ姿を「第三の男」のジョセフ・コットンみたいにじっと見ていた。”
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
「第三の男」を観た方ならラストシーンは鮮烈に記憶している筈だ。
ここでは彼女との決定的な別れとなる事を予感させてしまう。
こんな風に小説の中からの抜き出しと映画との比較がふんだんに並べられる。
映画を観た方なら、
村上春樹を読んだ方なら、
思いがけない程の関係性を見出すだろう。
その的確さに驚きながら。
(映画はボクの大学だった)
とはボクの感想だけど、学生運動が盛んな時期に大学生だった村上春樹にしても映画や街が彼の大学だったのだと思う。
(村上さんみたいにボクは彼女を見つけられなかったけれど。残念ながら)
映画好きな方、及び村上春樹ファンは必見❗️
松岡和子さんの展示も魅力に溢れてます。
館内は日本の演劇史を辿れます。
能狂言、歌舞伎から築地小劇場の資料まで揃ってます。
そしてなぜか「ベルばら」の宝塚脚本まで置いてあるのです!
お宝多し❗️
館内にミニミニシアターも。
10席ほどで名画の上映までされてます。
(この日は「蜘蛛巣城」と「乱」でした)
是非‼️
撮影OKのパネルを写して村上春樹ライブラリーへ。
「理想的本箱」のTV舞台になりました。
「もう死にたいと思った時に読む本」
などをガイドしてくれます。
茨城のり子さんの最新刊を知ってゲット!
この不思議なフィギュアは階段に以前は置いてあった。
今は蹴飛ばして危ないから撤去してると案内のお姉さんがおっしゃる。
残念❗️
ピカピカのピアノ。
村上春樹さんが営んでいたジャズ喫茶「ピーター・キャット」でライブ演奏されていたピアノ。
席に座ってと。
このカフェは学生が経営してます。
お手洗いの案内はこんな感じ。
羽田空港に行くまでまだ時間があった。
おなかが空いたら近くのラーメン屋さんに寄ろうかと。
またはお店の食事をとろうと。
しばし読書の時間。
もう一度階段を覗いて。
こだわりの珈琲らしい。
うん。悪くない。
ドライカレーが人気だそう。
たらこスパゲッティは小説に出てくると聞いたけど、そんなのあったっけ❓
まあワンダーランドというサンドウィッチがあります🥪
でもおなかが空かないや。
珈琲をお代わりして。
時間が来たかな。
また今度ね。
羽田空港。
北ウイングから。
「ドライブ・マイ・カー」に合わせた訳ではありません。
空弁に心惹かれる。
穴子めしの誘惑⁉️