「ちょうちん」という鶏の部位だったろうか。

一羽にひとつだけ。



金沢片町で降りまして。


この辺りは冷やかす場所が何もない。

食事か呑み屋ばかりなり。


もう行ってしまおう。

(気持ちが先走る)



なんか文化財に指定されたとか。

犀川大橋を渡る。


手前の右に折れれば室生犀星が育った雨宝院がある。



でも夜の犀川を渡るのだ。

川の上だから吹く風は涼しい。


この後Googleマップに騙されまして。

ウロウロ。



街の看板に頼る。


蛤坂という交差点があり、

寺が多いのがわかる。

(店名の由来ですね)


この辺りだろう。




ここだっ‼️



まえかわと書かれている。

100年以上経った古民家をリノベーションしたらしい。


まだ予約時間にだいぶあるので付近を散策する。



少し坂を登ると3階建ての木造建築を見る。


これも古そうな景色。



寺町通りの近くなのかな。

前田家、加賀藩は寺院を並べて配置した。

いざという時の防御壁となる。

(幸いそんな事態にはならなかったが、

危うい時期は有りました。

徳川家と戦う備えはした時期がある)



完全に閉まってるが入っても許されそうな気配。



句碑があるような。

“あかあかと日はつれなくも秋の風”


芭蕉が奥の細道の途上で詠んだ句。


まだまだ陽射しは暑い。

だが吹く風は秋の気配を感じさせてくれる。


といった意味ぐらいかな。



これかもしれないが読めない。



この石かもしれないが読めない。

今度近くに来た時に寄ってみるか。

昼間にね。



成学寺という寺。

(後で調べると宝暦5年(1755)に建てられた。

現存する芭蕉句碑の中では最古だそうな)


さて戻るか。



先ほどの古い木造建築。



旅館なんだろうか。



河川敷の道との分岐点に降りてきた。

(建築館も面白いです)



蛤坂と書かれているみたいだ。



火災があって蛤が口を開いたようになってしまったのでその名前が付いた趣旨が記されている。

(縁起が悪くないか?)



犀川大橋が見えます。



分岐を写してみよう。

右手に見えるのが焼き鳥屋さん。


店の前で立っていると招き入れられた。



待合室。

「やや風流」と書いてあるそう。



暖簾の向こうでいただきます。

7席のみ。


全員が揃う。

ゴルフ帰りの4人組と壮年のご夫婦。

能登島カントリー倶楽部で楽しんだ話をしている。

能登島にゴルフ場があったっけ?

(ゴルフはしないので全然知らない。

100を切ったと喜んでいるがそんなものかどうかもわからない)


ほどなく席に着く。



五凛の生酒(貴重)を楽しむ。



薬味は少しも使わなかった。



野菜のゼリーかけ。


悪くはない。



高砂鳥のもも肉。

かな?

ワサビを奥方が擦って載せる。



伊達鳥かしわ。

かもしれん。



美しい奥方が熱々を箸で切っていたマイタケ。

けっこうボリュームがあります。



先ほどのちょうちん。

ひと口でとのこと。

(なんとか💦)



厚あげがおいしい。



高坂鳥胸肉。

かもしれん。



高坂鳥かしわ。

かもね。



箸休め。


それで思い出した。

L字型カウンターの背後に花が活けられているが、見えない。

ご主人が仕事をするその先の壁は味気ない。

だから。

壁の柱に花器を付けて掛け花💐がある。


うつろう視線が花に定められて安定する。

良いセンスだ。



高坂鳥白肝。

たぶん。



加賀野菜茄子。

熱々。



加賀蓮根つくね。

なんだろか?



伊達鳥丸ハツ新生姜。

なんのことだか。



これは明らかに手羽先。

手を使わずにいただくのは不可能。

その辺りは伊勢海老と同じか。



3種選べるなかから鳥茶漬けをいただく。

これが一番美味しかった。

「この茶漬けだけで店が出せますね」

と余計なことをボクは言う。



酒粕のブランマージュ。

(ブランマージュってなんだ?)


酒粕がアイスの味を深くしていて見事だ。

(このアイスだけで、とはもう言わなかった)


「酒粕が良い味にしてますね」と褒めると、

「吉田蔵の酒粕を使ってます」

と笑顔で大将が応える。

(石川を代表する酒蔵のひとつ)



もうお腹いっぱい😊


ご主人は東京の鳥しきで修行されたそう。

ニューヨーク店を任されたがコロナ禍で金沢に落ち着く。


ボクとしては。

やや塩が濃い気がするから次回は汗をかく運動をしてから来ようかなと思うのだ。


大将の手元は見えない位置だが、

背後の壁が時折り明るくなる。

かなりの高温で炭を焼いているのだろう。

おそらく火傷が絶えない筈だ。


「ごちそうさまでした!」

見送ってくれる大将に挨拶して坂を降りる。