守護大名の富樫政親を一向衆はこの城に追い詰め自害させる。
1488年。
以後、1580年に信長に滅ぼされるまで、約百年に渡り共和国として存続した。
必ずしも百姓だけで運営したわけではない。本願寺派の僧侶も口出ししてただろうし。
でも歴史的な奇跡の一つではないかなあ?
吉野千本桜。
(ウソ)
少し麓から。
かつてはこの辺りも城だったはずだが後世の改築によって名残はほとんどない。
こんな階段が整備されている。
やはり同じ発想の人はいるみたいだね。
これが見えたらもうすぐ。
桜とともに金沢一望が見渡せる。
解説板が置いてあった。
非常時の城であったと書かれている。
歴史的な場所を見ると、何時も人の命懸けの努力や闘いの儚さを思い感慨に耽る。
努力が虚しいという意味ではないよ?
時の流れの残酷さを感じるのだ。
花が絨毯の様に散り落ちている。
足を踏み入れて。
そんな時は足元の、普段は気にも留めない花々も愛おしく思えてしまう。
年月の移ろいの前ではほんのひと時の栄光と盛衰、そして日常の喜怒哀楽。
でもそれはそれで素敵なんだと思う。