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電界強度計の取説がアンリツから届きました。

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手元にあるのは150kHzから測定できるのでF型ですねえ。

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測定原理です。3度ほど読み返したところで、なんとなく納得。本体のCOMPツマミは内蔵されている比較発振器の出力を調整するものだったようです。測定手順は、比較発振器の出力が70dBになるよう調整して、次に比較発振器信号をアンテナで受けて70dBになるよう受信機の感度を調整し、次に被測定信号を受信して70dBになるようアッテネータを調整します。例えばアッテネータを調整し+10dBで70dBになったとすれば被測定信号の電界強度は70dB-10dBで60dBということになります。

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なんとなくわかったところで、さっそくやってみます。
アンテナはBバンドのカセットをセットします。
電界強度を測定するのでFIELD STRENGTHにスイッチを倒します。実アンテナやフィルター特性などを測定するにはEMFに倒し、BNCコネクターから信号源を入力すればいいですねえ。
比較発振器のレベルを70dBとするため、レベルダイアルを70dBにセットします。

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メータースイッチをCOMPにセット、COMP LEBELツマミでメーターが0dBになるよう調整します。これで比較発振器の出力が70dBです。

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メータースイッチをCLIBにセット、これで比較発振器の信号がアンテナから受信されメーターに出力されます。COMP FINEツマミとANT FINEつまみでメーターが最大になるよう同調をとります。最大になったら、GAINツマミでメーターが0dBになるよう利得調整します。これで、比較発振器の信号がアンテナ上で70dBになりました。

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メータースイッチをMEASUREに倒します。被測定周波数にダイヤルをあわせ、信号の強さがメーターで0dBになるようレベルダイアルを調整します。0dBでのレベルダイヤの指示が被測定周波数の電界強度を示しています。写真はNHK東京594kHzを測定したもので、レベルダイヤルの指示は55dBです。

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55dBは正確にはdBμv、562μVの電界強度となりました。Sメーターでいえば59+ぐらいかな。

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ここからNHK東京送信所までの距離500km、送信出力500kwとした場合、電界強度は計算上は77dBとなります。測定結果と22dBの違いがでてますね。アンテナの利得+受信環境が-22dBということでしょうか。