Kさん撮影:蒸機現役時代 日南線C11③ 「潮風色の揺りかご」 1974年12月 | D51338の ほぼ蒸機ブログ “NO STEAM, NO LIFE!”

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物心がついた時から蒸気機関車が好き。
1970年代に撮った写真はプリントでわずかに残るのみ(泣)
今は関東近県の復活蒸機を撮影するのが楽しみ。
そんな写真を載せたいと思います。
D51338は故郷、飛騨高山にいたカマです。

本日はKさん撮影シリーズ。蒸機現役時代、昭和49年12月撮影、日南線の3回目です。今回はYOASOBIでなく朝からのようですよ(^^) 

代理投稿 by D51338

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Kです。1974(昭和49)年12月の蒸機現役時代九州撮影行の記録、日南線の3回目です。

 

日南線と言えば、大堂津-油津間、大堂津駅からほど近い河口にかかる橋で海中に並んだ岩を背景に写すのが鉄道写真の定番なのですが、朝から天気に恵まれた日南線2日目の朝、定番ポイントで海背景のシルエット写真を狙ってみました。

 

① 最初に上り貨物列車が通過。

C11が貨車3両を牽いています。列車の後方、大きな島を中心に両側に岩の列が並び、雰囲気のある風景となっています。

② ①と同じネガをモノクロでスキャンしました。

古いカラーネガは色の染みが出ていることが多々あり、そういうときはモノクロにして誤魔化して使っています。

③ それほど時間を置かずに、こんどは下り貨物列車が河口の鉄橋を通過。こちらも貨車3両の可愛い編成です。

 

以前当ブログで、SL大樹の小佐越のポイントの柿の実でしたか、鉄道風景画家の松本忠さんの絵をご紹介したことがありますが、松本さんも日南線のこの場所で、鉄橋を渡るキハ40単行列車の絵を書いておられます。 

絵のタイトルは「潮風色の揺りかご」。

私にはとても思いつかない情緒あふれるタイトルです。(↓6枚目です)

 

一昨年でしたか、松本さんの個展にお邪魔した際この絵を拝見し、会場におられた松本さんに、私のスマホにデータを入れてあった③の写真をお見せしたことがあります。松本さんは現役蒸機はご存知ない世代ですが、昔から撮影名所だったんですねと感心しておられました。

 

 

④ ③はモノクロネガですが、④は別カメラのカラーネガからモノクロでスキャンしたものです。①とは立ち位置が違っていて、背景の大きな島の左側の岩の列が強調され、橋杭岩のように見えます。

⑤ ④の後コマのカラー画像です。

貨車3両の可愛い編成を牽くC11、ローカル線らしくて良いですね。

⑥ ③と同じ角度のモノクロネガですが、当時のキハも撮っていました。バス窓でやや小ぶりの車体形状なので、おそらくキハ11系の2両編成なのではないかと思います。

⑦ さらに、③-⑤の3両編成の貨物列車を違う角度から写した写真がネガに残っていました。前日に波打ち際から撮影していますが、これはおそらく国道から遠望した写真です。

⑧ ⑦のネガの続きですが、カーブした鉄橋を渡る貨物列車を正面がちに捉えています。このときの撮影行は母親が同行。

おそらくK少年自身は三脚につけたメインカメラの③~⑥のシャッターを押していると思うので、⑦⑧は同行した母親が手持ちで望遠レンズ(確か135mm)装着のカメラで撮影した可能性が高いです。

よく手振れもほとんどなく撮れたものだと、今さらながら感心しております。列車の先頭の機関車は、点検穴のないデフの形状などから見て、日南線の1回目にも登場したC11189ではないかと思います。

⑨ 写真⑨と⑩は、内之田駅付近の川沿いの区間を走るC11189牽引の貨物列車です。①~⑧撮影の前日、1回目で登場した逆向きC11牽引の貨物列車の前に、油津までの貨物列車を牽いていたときに撮影していた写真かもしれません。

⑩ この写真の撮影場所もGoogleマップで調べてみましたが、内之田駅の飫肥寄りと北郷寄りそれぞれに川沿いを同じようにカーブを描いて走る区間があり、どちらかは特定できませんでした。

 次回が日南線のラスト。内海-小内海の区間で「鬼の洗濯板」と呼ばれる地形の海岸を入れて撮影した写真がメインになります。