Kさん撮影:蒸機現役時代 高森線C12/熊本駅C11 1972/74年12月 | D51338の ほぼ蒸機ブログ “NO STEAM, NO LIFE!”

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物心がついた時から蒸気機関車が好き。
1970年代に撮った写真はプリントでわずかに残るのみ(泣)
今は関東近県の復活蒸機を撮影するのが楽しみ。
そんな写真を載せたいと思います。
D51338は故郷、飛騨高山にいたカマです。

今回はKさんシリーズです。久々の蒸機現役時代ネタでK少年の1974(昭和49)年12月撮影、九州ネタです。代理投稿 by D51338

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Kです。D51338さんのブログなので、架線下はこれくらいにして煙ネタに戻ります。しかも一気に昭和の時代にぶっ飛びます。

以前、蒸機現役時代K少年撮影の九州ネタを、1972(昭和47)年と73年の12月、冬休みに撮影した写真をまとめて順次ご覧いただきましたが、今回は1974(昭和49)年12月の撮影ネタ、全8回予定です。

 

昭和49年の冬休みともなると九州の蒸機は全廃のまさに直前。

あれほどキューロクが行き交っていた筑豊の煙はすでに姿を消し、残るは高森線、湯前線、日南線、志布志線などの支線ばかり。日豊本線宮崎以南のC55、C57は僅かに残っていましたが、本線走行はDF50が前についた重連運転ばかりとなっていました。

このうち湯前線を除く線区を3~4日かけて巡っていますので、その写真をお届けします。

今回は高森線、現在は南阿蘇鉄道となっている区間です。

 

① 熊本駅 C11196 

その前に、写真①と②は1972(昭和47)年12月撮影です。

直方でのD60などの撮影の後、鹿児島までの移動途中に熊本で下車。駅構内で入換作業中のC11196を撮っていました。現在大井川鉄道にいるC11190と同じ、緑色のナンプレをつけています。

 

牽いている旧型客車には「(急行)屋久島 指定席」のサボがついていますが、大阪発西鹿児島行の臨時夜行急行列車の編成から熊本駅で切り離された車両なのではと思います。 

C11196は翌1973年秋に小牛田機関区(石巻線)に転属となり、その半年後に役目を終えています。

② 高森線 長陽-立野 C12 

その後高森線に寄り、有名な第一白川橋梁でC12牽引の旅客(混合?)列車を撮影しています。この写真は撮影名所の第一白川橋梁。只見川の第一橋梁に似たアーチ橋ですが、こちらは水面から確か60m以上のとんでもなく高い所にかかっています。とはいえこの写真では高さがわからず、せっかくのアーチ橋も半分しか見えていません。ま、小学6年生だったK少年の撮影ですので、お許しください。

③ 豊肥本線 瀬田-立野 C12208 

この後の写真は全て1974(昭和49)年12月、K少年中学2年の冬休みの撮影です。昭和49年になると高森線のC12の運転も一日一往復の貨物列車だけ。朝熊本から逆向き単機で回送されてきたC12が、立野駅からそのまま貨物列車を牽引していました。

これは立野駅直前での単機回送列車の撮影。立野の三段式スイッチバックの中段の下あたりから撮影していると思います。

④ 立野駅 

立野駅で貨車を連結しスタンバイ中のC12208です。

駅名票とか看板とかが昭和ですね。牽いている貨車は「ツム」という形式、野菜を運ぶため風通しを良くしている通風車です。

小海線でのC56とのコンビが有名でしたが、この貨車形式は完全に消滅してしまいました。

⑤ 側面から撮ったC12208。

ちょっとブレていますが、ナンプレの下に日本車輛の製造銘板がついているのがわかります。このC12208はおそらく国鉄所有のC12形式で最後まで走った車両。昭和50年の北海道にC12はいなかったので、そうなのではないかと思います。

⑥ 長陽-阿蘇下田(たぶん) 

ここから3枚は、立野発高森行の貨物列車をかなり遠い所から撮影しています。阿蘇山の火口群の周りに広がるカルデラ(南郷谷)の風景を撮りたかったと記憶しています。この写真はまだいいのですが、

⑦ このコマになるとずいぶん列車が小さいですね。

線路が走っているところの手前の低いところが白川の流れで、流れを越えた反対側の斜面から撮っているとわかります。さらに、

⑧ こうなると完全にウォーリーを探せ状態(笑)。阿蘇五岳のなかで最も特徴あるギザギザの山体の根子岳をバックに撮っています。

昭和49年のK少年は豆粒写真がマイブームだったようで、今回のシリーズにもかなり登場します。

⑨ 長陽-立野 

返しの列車は、何橋梁か忘れましたが立野駅にほど近いところにあるトレッスル橋で撮影。かつての余部橋梁や仙山線の熊ヶ根の鉄橋のような、高さのある橋です。

⑩ カラーでも撮っています。このときは軽トラで撮影に来られていた方の荷台に乗せていただき、高さを稼いで写した記憶があります。

熊本機関区のカマなので、何となくナンバープレートが緑色っぽいような気もします。

高森線のC12は翌1975年3月9日が最終運行。

廃車となったC12208は岐阜県内に静態保存されていましたが、のちに部品取り機として大井川鉄道が購入。多くの部品がC5644などに使われて今も動いているのではないかと思います。

 

⑪ それだけではありません。部品を取ったあとのC12208の車体、大井川鉄道でトーマスの運転開始後は機関車パーシーに姿を変えていました!

この写真は2015年12月、トーマスジェームス重連運行の日に千頭駅で撮影したもの。左側の緑色の機関車が、実は元C12208のパーシーです。

次回からは南九州に移動し、日南線の写真です。引続きお楽しみください。