人吉鉄映会です。
先日嬉しいニュースがありました。
コロナの影響で運休されていましたJR九州の観光列車が6/19から運行再開するそうです。ななつ星in九州も乗客を減らして7/14から再開ということで、ようやく「当たり前」だった日常が戻ってきそうです。
今回はキハ31運用時代の観光列車「いさぶろう・しんぺい号」の雄姿をご覧いただきます。
運行開始当初のキハ31運用 しんぺい号
いさぶろう・しんぺい号は1996年(平成8年)、肥薩線 人吉・吉松間の4往復の普通列車のうち1往復を専用列車を使った観光列車として誕生しました。
いさぶろう号 大畑
1999年(平成10年)5月30日
現在の運行
いさぶろう1号 熊本発吉松行。熊本-人吉間が特急、人吉-吉松間は各停普通観光列車⇒(折り返し)しんぺい2号 吉松-人吉 各停観光列車⇒(折り返し)いさぶろう3号 人吉-吉松 各停観光列車⇒(折り返し)しんぺい4号 吉松-熊本 吉松-人吉間は各停普通観光列車。人吉-熊本間が特急 人吉駅で「やませみ・かわせみ」、吉松駅ではやとの風」との接続あり。
現在のキハ40系水戸岡デザイン 観光列車いさぶろう号
いさぶろう・しんぺい号とやませみ・かわせみ@人吉駅
いさぶろう・しんぺい号とはやとの風@吉松駅
現在、乗り換えの利便性を考慮しホームを跨いで停車するため、この配置は見れません。
2005年(平成17年)
列車名となっている「いさぶろう」とは肥薩線開通当時の逓信大臣「山縣伊三郎」のことで、「しんぺい」は同、鉄道院総裁「後藤新平」から名前をもらった観光列車です。かつてはD51が補機を従えた貨物列車・混合列車がスイッチバック・ループ線を駆使し、「矢岳越え」を行った全国有数の難所の路線を運行しています。
大畑・矢岳・真幸の開業当時の駅舎、スイッチバック(大畑・真幸)、ループ線(大畑-矢岳)、日本三大車窓(矢岳-真幸)、D51170静態保存のSL館(矢岳駅)など見どころが多い路線です。
現在はキハ140-2125・キハ47-9082・キハ47-8159での運用ですが、2004年(平成16年)以前はキハ31で運用されていました。キハ31はオールステンレスで、一部廃車の部品を転用するなど「エコ」な車両になっています。個人的に最初見た際は、何てチープな車両が来たものかと嘆いたものですが、今となって見ると味がある、いい車両でした。
人吉駅のいさぶろう号のりばに停車するキハ31のいさぶろう号1261Dレ
1999年(平成11年)6月13日
キハ31-14 860Dレ 大畑
1996年(平成8年)4月21日
861Dレ 人吉-大畑 キハ140-2125+キハ31-14(後方)
現在のいさぶろう改造前の九州色キハ140-2125です。
1996年(平成8年)11月10日
1261Dレ 大畑-矢岳
1997年(平成9年)4月11日
1262Dレ キハ31-14
人吉-大畑 立石第2トンネル
1997年(平成9年)4月12日
1261Dレ キハ31-12 大畑
1998年(平成10年)8月2日
以下3枚、キハ40系との組み合わせ運行の様子
キハ31+キハ140+キハ31 単機でも行ける車両の3重連というところか
眼下に真幸駅を見てスイッチバックから矢岳駅へ臨む
1999年(平成11年)7月4日
山沿いの築堤を走る 吉松-真幸
1262Dレ キハ31-13
1999年(平成11年)7月4日
大畑駅からスイッチバック転向線へ向かう
8281Dレ キハ31-13
2000年(平成12年)11月11日
真幸スイッチバック
線路が美しすぎる!!かっこいい!!!
2001年(平成13年)3月4日
大畑ループ線 1263Dレ
キハ31-12+キハ140-2125(現運行車両)
2001年(平成13年)3月11日
そして最後は「コロナどかこか行っちまえ~。」
いさぶろうに乗ってきた子供が幸福の鐘を鳴らす@真幸駅
今回もご覧いただきありがとうございました。
熊本地方は長くコロナ感染者発生していませんし、東京にもようやく虹色の橋が戻ってくるそうで、一段落といえそうですが、この油断が第2波・3波を生むということも肝に銘じておかなければなりませんね。
引き続きお体ご自愛ください。