【本のご紹介】球磨川の駅・ものがたり | 人吉鉄映会

人吉鉄映会

熊本県人吉市・球磨郡を走る肥薩線・湯前線・くま川鉄道の今と昔を発信していきます。

 

こんにちは!ニコニコ  人吉鉄映会ですパー

 

今回は人吉鉄映会が目指す一つの方向性「路線の面白さ」を余すところなく書かれている「球磨川の駅・ものがたり」という本を紹介します。

 

 

 

 

この本は肥薩線の八代駅から人吉駅までの球磨川沿いを運行する「肥薩線川線」と人吉温泉駅と湯前駅までのくま川鉄道(旧国鉄湯前線)の各駅、周辺の魅力をSL時代の過去の懐かしい写真を取り入れつつ、紹介した本になります。

 

この本を執筆されたのは本業は歯科医の先生ですが、熊本産業遺産研究会会員で、しかも我が「人吉鉄映会」の活動メンバーでもある松本晉一氏です。また執筆にあたり松本氏に同行し、取材協力と懐かし写真を提供したのは「人吉鉄映会」発足のきっかけともなった故・福井弘氏であります。人吉球磨の最高の文化人のひとりと鉄道の神様が共同で執筆した本、面白くないわけありません。

 

ではまずは、執筆された松本氏からのコメントを・・

 

「球磨川の駅・ものがたり」 なんとか、本になりました!

当地、南九州人吉も次第に春の季節となりましたが、全国各地の皆様方には、お元気にお過ごしのことと存じます。こちらも元気に致しております。

さてこの度、一昨年秋まで月刊「くまがわ春秋」誌に連載しました「球磨川の駅・ものがたり」の改訂初版を、昨年の夏、なんとか上梓することが出来ましたので、ご案内を兼ねて紹介させていただきます。

ぜひ「球磨川の駅・ものがたり」 副題=肥薩線川線とくま川鉄道の各駅探訪= A5版、全カラー、212頁、定価1,650円(税込み))を、ご一読頂き、ご友人や関係の皆様に宜しくご紹介、ご購入を頂ければと存じます。ご購入は書店他、下記の著者宛てに、℡、Fax・eMailてお願いします。

 

 この本は平成28年の春から、同30年の夏まで、肥薩線川線、くま川鉄道の各駅を取材したもので、歌い文句的には「懐かしい球磨川の31駅を探訪」、「各駅の楽しさ、懐かしさ」、「その歴史と風土」など、各駅の持つその味わいを記したものです。

今回の改訂初版はページ数を増やし、デザイナーの水戸岡鋭治先生からの推薦文、各駅停車のコラム欄を追加し、明治から現代までの肥薩線・くま川鉄道沿線に関する新旧のエピソードを短くまとめてみました。また最後には各駅の数値データ等の一覧表を掲載。表紙写真や内外の装丁を一新。その分、多少分厚くはなりましたが、駅以外のものがたり等も数多く盛り込んでみましたので、併せてご覧ください。

そして、これは永年、鉄道遺産研究で交流の深い人吉の鉄道愛好家・福井弘氏他のご協力で好編集に仕上がりました。二つの路線の新旧いろいろな写真や資料を使わせていただき、それらを判りやすく対比させています。   

 

私の願いは、球磨川も、肥薩線、くま川鉄道も、歴史あるこの地と由緒ある鉄道の存在を全国の皆様方に知って頂くことです。仕事や観光、旅での足となる鉄道の交通手段として“存在の大切さ”は勿論ですが、そこに在る駅そのもの、それに寄りそう球磨川、人吉盆地の田園、市房・白髪岳他の九州脊梁の山並みの素晴らしさも、車窓そして駅頭から、ぜひ、味わって欲しいと思います。

この沿線は、すべてが球磨川でつながっています。どうぞ、この本を懐に、特急そして各駅停車で夫々の駅の風情と人情、その心よい“お人よし”たち、球磨川の水の音に巡り逢う楽しみを味わって頂ければ幸いです。   

令和23月春  

熊本産業遺産研究会 松本晉一

                           熊本県人吉市九日町115 (〒868-0004

            ℡0966-22-2928 Fax0966-25-1360 Emailsmatsu@fsinet.or.jp

 

次に協力者福井弘氏のコメントを頂きたいところですが、この本の出版を鉄道愛の集大成にするが如く鬼籍に入ってしまいましたので、この本のあと書きコメントから・・・

いいこと書いてますねぇ~。福井弘氏の希望したように郷土史の副教材という観点からは、この本を図書館に置いている小中高校もあり、正に娯楽本という枠を超えて、教材本にもなる位に内容の濃いものになっています。

 

・・・ということで気になる内容ですが、駅と周辺の情報、正に「ぶらり途中下車の旅・人吉編」の趣き・・・

駅ってなんであるんだ?周辺に何かあるのかな?その答えがこの本にあります。

八代駅のページからちょっと抜粋

写真や図表も豊富。それに加え綿密な取材による解説。懐かしの写真も掲載されているというなら読むしかありません!完全愛蔵版にもなりうる内容です。

 

現在の鉄道はÐ&Sなど、外見・内装とも素晴らしい列車が揃って、「乗ることが楽しい」「撮るのがいい!」列車が多い時代です。当然私も大好きです。でも、乗り鉄もいいけど、ちょっと駅に降りて周囲を散策してみる、そんな「降り鉄」なんて意外と贅沢な時間ではないでしょうか。この紹介された路線の駅にはディズニーランドやUSJのようなアミューズメント施設はありません。あるのは、その美しさに目を奪われてしまう棚田や清流の風景です。こんな田舎の風景もいいじゃないですか。この本片手に、寄り道しながら是非人吉・球磨に来て、散策してみませんか。

 

ちなみにこの本には、「幻の駅」も登場してますよ。さて、何駅でしょう。正解は・・・・本をCheck It Now!

 

出版元の人吉中央出版社のHPはこちら(上部の「単行本」をクリックしてください)

https://hitoyoshi.co.jp/

 

この取材中のスナップ。左 松本氏、右 福井氏の人吉の重鎮のお二人