キャンピングカーのサブバッテリーをリチウム(LiFePO4)に換装するにあたり
多くいただくのが「○○kWhだと何時間使えるの?」って質問です。
家庭用エアコンのサブバッテリーでの稼働時間を書いてみたいと思います。
家庭用エアコンの使用電力はざっくりと300Whとして計算。
使用する時間帯による外気温の違いやキャンピングカーの車内容積(クルマの大きさやカーテンなどで仕切っているか)、断熱性能などによりかなり差は出ると思いますが、ウチのキャンピングカーで1日エアコンを使用した場合の平均使用電力はこんなもんかなーって感じです。
鉛バッテリーの場合
使用可能電力は電池容量の50%で計算。
・12V車で良くある100Ah3個のトリプルサブバッテリー 12V300Ah(3.84kWh)の場合で、6.4時間
・ビーカム 24V200Ah(5.12kWh)の場合:8.5時間
・ビーカム 24V380Ah(9.72kWh)の場合:16.2時間
計算上はこんな感じの稼働時間となりました、感覚的には大体こんなもんで合ってるかな~と思いますがどうでしょうか?
上記より短い時間で12V(24V)を下回る場合はバッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
また、鉛バッテリーの場合で上記の様に長時間エアコンを使用して12V(24V)程度まで電圧が低下する様な使い方はかなりバッテリーに負担となり寿命が短くなることが予想されます。
1年でサブバッテリー(鉛)がダメになったという事はよく聞く話ですねぇ。
最近流行りのポータブルバッテリーだと物により差はありますが、そこそこ大きいもので1kWhくらいが多いかな?
100%すっからかんまで使用した場合でぎりぎり3時間持つかな~って感じです。
ポータブルバッテリーを容量ギリギリまで使いきった場合の寿命などはわかりません(^▽^;)
LiFePO4の生セルでサブバッテリーを組む場合
使用可能電力は余裕を見て電池容量の70%で計算します。
容量の80%使っても問題ないと考えていますが、余裕を見て70%で計算していますので、実力はもう数時間長く動かせるかも?
また、70~80%使っても鉛の様に負担となり寿命が短くならないと言われているのがリチウムの良い所♪
12V車で搭載可能なリチウム
・12V280Ah(3.58kWh)の場合:8.3時間(ツインサブバッテリーの車両に搭載可能)
・12V400Ah(5.12kWh)の場合:11.9時間(トリプルサブバッテリーの車両に搭載可能)
・12V560Ah(7.16kWh)の場合:16.7時間(トリプルサブバッテリーの車両に搭載可能)
・12V840Ah(10.75kWh)の場合:25.0時間(トリプルサブバッテリーの車両でスペースに余裕があれば搭載可能)
・12V1120Ah(14.33kWh)の場合:33.4時間(100Ah×4+αのスペースがあれば搭載可能)
24V車で搭載可能なリチウム
・24V300Ah(7.68kWh)の場合:17.9時間
・24V400Ah(10.24kWh)の場合:23.8時間
・24V560Ah(14.33kWh)の場合:33.4時間(ビーカム100Ah×4車両に搭載可能)
・24V840Ah(21.50kWh)の場合:50.1時間(ビーカムでセカンドシート下に余裕があれば搭載可能)
上記の搭載可能ってのは一般的には入りそうってくらいの目安になります。
車両ごとの特殊性などで必ずしも搭載できるわけではありませんのでご了承ください。
家庭用エアコンの稼働時間は他のバッテリーに比べて容量が大きいので当然劇的に長くなりますね♪
それぞれ稼働時間は純粋にバッテリーに蓄えられた電気だけで動かす場合の話ですので、日中に日が当たっている場合はソーラーにより充電されるので稼働時間はより伸びますし、エンジンかけた時間があればその間走行充電されるのでこれまた稼働時間は長くなります。
夕方から翌朝までしっかりエアコン効かせて就寝したいなら5kWhでも大丈夫だろうけど余裕を見て7kWh以上欲しいかな?
朝までエアコン使った後も余裕が欲しいなら10kWh以上が欲しくなるでしょうかね?
10kWhあれば翌日にちょこっと走るくらいで2日目の夜もしっかりエアコンを使えるかと思います♪
やみくもに大容量積んでもお金かかるだけなので、自分がどれくらい電気を使いたいか?で搭載容量を決めるのが良いと思います。