「これから起こること」


大きく見れば民主党政権はたそがれの日本を再建し、ストップ温暖化に積極的にかかわる責務があるということです。


失敗すれば政権を交代するしかない。

問題点、課題を整理しよう。


〇日本の労働生産性は停滞したままである。


一人当たりの冨を生みだす力が高まっていないということである。

この課題にどのような処方箋を描くかは民主党4年間での最大の課題である。



上記課題と関連して現在に経済のステージを確認する必要がある。

結論から言えば、現在の日本国内及び世界の市場は「ミニバブル(根拠なき楽観)」状況である。


概観する。


日本国内は少子高齢化、医療費と福祉費用はうなぎのぼりの構造問題を抱える。

史上最高の失業率5.7パーセント。

回復の兆しが仄見えた(?)生産水準は平時の80パーセントで、自律回復へのリンクの兆しは見えない。


国内に回帰しつつあった企業が再び海外シフトを始めた。シャープ、トヨタなど。空洞化の危機再来の兆候である。


米国の「稼ぐ以上に消費する」という消費構造構造は再現しない。

貯蓄が増え、消費は本格回復するかは微妙な段階。

商業用意不動産の処理はいまだ終わらず、地方銀行の倒産は続いている。

不動産市況の底を示す兆候は明確であるが、反転の兆しは見えていない。

米国の不良資産の解消が本当にめどが立ったかは誰も知らない、少なくとも当局は知ろうとしない。(詳細指摘済み)


中国特需(2年で54兆円の財政出動)もバブル(株価、不動産に投機資金向かう)の様相がはっきりして、中央銀行は政府(共産党)の金融緩和継続要請に強く抵抗している。

世界の工場としての輸出は回復せず、内需も財政出動分のみで効果が波及していない。


日本の国営放送で、某投資ファンドトップは「現在の世界の株価は経済の現状を反映していない」と喝破した。


しかしこのような見通しも時間枠をはめなければ評論家のそれと同じになる。


上記の経済状況は、少なくとも2ヶ月以内に市場に反映するはずである。

理由は内外の政府の財政出動効果の限界が見えてくる時期だからである。


(続きは次回にします)








 




日本の労働生産性は先進7カ国中最下位で、


OECD 30カ国中で20であることが、

社会経済生産性本部がまとめた2007年版

「労働生産性の国際比較」で明らかになった。


米国を1とすると日本は07程度である。

鳩山次期首相はマニフェストに掲げた2020年比25パーセント削減を公の場で確認した。


自民党は同8パーセント削減であった。

産業界の反対があっても目標を実現するという強い決意表明であった


EUは少なくとも20パーセント削減。他国の合意があれば30パーセントまで削減すると表明している。


少なくとも現時点では世界の最先端に立つとの意思表明である。

そしてそのためにはあらゆる政策を駆使するとも述べている。


具体的には排出権取引、炭素税、自然エネルギー比率の大幅拡大、現在決まっている太陽光発電による電力の固定価格買取制度(通常の2倍)を自然エネルギー全般に拡大する。


25パーセント削減の影響について具体的イメージを描ける人は限られている。市場はこれを織り込んでいない。


では25パーセント削減はいかなる意味を持つのか。

民主党が圧勝した!


斜に構えるべきではない。

心より天に感謝すべきであろう。


日本にとって温暖化対応と日本の財政破綻回避が最大の課題である


自民党がこの課題に対応できないことは明らかであった。

今回の選挙結果で一筋の光明が見えてきた。


民主党はこれ以上の赤字国債は出さないといっている。

民主党の2020年の温暖化ガス削減目標は25パーセント(自民党は8パーセント)である。


民主党は今後一定の混乱を経ながら次の方向に向かうだろう。


・国民への直接交付は実行せざるを得ない。


・財源としての無駄見つけに必死になる。ここで官僚と衝突。


・一定の無駄排除や予算の組み換えを行った後、それでも足りない財源をどうするかが問われる場面が1年以内にくる。消費税は4年間は上げない約束なので上げられない。

財政再建を標榜する以上国債も発行しにくい。


・ここで成長戦略が具体的に問われることになる。無駄排除と予算配分の組み換えでうまくいかなければ、税収を増やすという成長戦略に本格着手せざるを得ない。


成長分野は環境とITとバイオしかない。

雇用を生み、国際的優位に立てる戦略的ターゲットは環境分野となる。


排出権取引と炭素税の導入は具体化される。

環境対応という(成長戦略目標の)形で国民に相応の負担(税収増)を求めることとなる。


これは避けられないシナリオである。


国民として甘受すべきである。


願わくば、上記シナリオが短期に実行されることを祈るのみである。




最後に民主党さんへ。

選挙後直ちに危機宣言(財政危機問題と温暖化問題)と成長戦略を打ち出すべきである


そして上記二つに課題への取り組みの処方箋と実行計画を公表し、国民に協力を求めるべきである。

あめを求める国民の意識を一気に引き締めるべきである。


痛みを伴う課題への取り組みは国民への情報開示と率直な呼びかけが不可欠である。


とりあえず、祝民主党!