6月2日(日)に、アップリンク吉祥寺で開催されている「映画『氷上の王、ジョン・カリー』公開記念・伊藤聡美 衣装展“The Art of Costume Design”」に行ってきました。
5月31日(金)の映画公開と共に始まった衣装展。
東京近郊在住の友人のレポが流れてきました。
「カフェ側から大地くんの衣装が見える。」
この言葉通り、カフェ側から回り込んで角を曲がったら見えた光景が1枚目の写真。
薄暗いホールの突き当たりの光の中の衣装。
まるで、美術館のギャラリーのよう。
ちょっと大げさな言い方かもしれませんが(苦笑)、私にはそう思えてならないのです。
ちなみに、反対側から回り込むと岩元こころさんの「マラゲーニャ」衣装が見えます。
写真、撮り忘れました(汗)
狙ってセッティングされたのだとしたら、すばらしいなぁと思いました。
衣装だけでなく、伊藤さんのデザイン画も。
DesignAとあるから、Bとかもあったのかな・・・
「7ルール」の中でこのデザイン画を見つけた時は嬉しかったです。
伊藤さん制作と言うことは、伊藤さんご自身のInstagramで知っていたけど、あ、これを見ながら作ってくださったんだな、と実感がわいたからです。
そして、このデザイン画だと樹を描いていることもはっきりしているように思いました。
細かいストーンは丁寧に縫い付けてあり、ドレープも綺麗。
エアブラシも複数の色が使われていて、遠目で見る以上に凝っていました。
砕けた鎧のパーツ。
それは大きめの飾りで、サンプルにも貼られています。
大ぶりになると四隅に縫い付け用の穴が開いていましたね。
それが衣装になると穴を隠すようにストーンが上から付いていて、細やかな仕上げになっていてびっくりしました。
紺色とえんじ色の樹は,静脈と動脈の血流のよう。人が生きている証ですね。
胸や背中の樹のデザインは美しいドレープと共に印象的な大樹。
飾られて静止していることで際立つ腕ののデザインは、いくつかの若木のようでした。
「グラディエーター」の主人公は皇帝の覚えめでたい将軍だったが、それ故に罠にはめられ、殺害されそうになる。
が逃亡し、剣闘士(グラディエーター)に身を落とし、最後は宿敵と戦って、故郷の大地に魂が還る。
散りゆく姿は引退する姿と重なります。
でも、引退後には新たなステージが大地くんにはある。
だからでしょうか。
数々の戦いで傷ついた大樹だけでなく、傷つき大地に染み込んだ生命力を糧に新たに伸びゆく若木を、その腕に描いたように思いました。
私はこの衣装展の告知の時に、衣装説明があったことに非常に驚きました。
「7ルール」の一つに「選手にデザインの意味は伝えない」とあったからです。
番組内でも松田悠良さんの衣装について語っていましたが、悠良さんに渡す時は何も言わなかったからです。
でも、今回展示された3つの衣装は全て、引退された選手(こころさんは休止中との話もあります・・・)ということもあったからでしょうか。
伊藤さんのこれまでもっていた「秘めたる思い」と衣装哲学の一端が、ようやく公開されたように思いました。
だから、もう解禁してもいいでしょうか・・・教室も終えられたので。
実は、伊藤さんの講座に行ったことがあり、大地くんの衣装について質問をしたのです。
伊藤さんは大地くんから初めて依頼をされたので理由を聞いたそうです。
そうしたら、引退するから伊藤さんに作ってもらいたかったと言われたそうです。
引退するという大事な衣装を任されたことがすごく嬉しかったそうです。
この衣装展は、6月16日(日)まで開催されているそうです。
伊藤さんの告知で知りました↓
ht https://twitter.com/StmitoD/status/1133701217576558593 thttps://twitter.com/StmitoD/status/1133701217576558593
ps://twitter.com/StmitoD/status/1133701217576558593場所はこちらです↓
映画『氷上の王、ジョン・カリー』公開記念・伊藤聡美 衣装展“The Art of Costume Design”
岩元こころさんと木原万莉子さんの衣装も展示されていました。
それは別記事に上げたいと思います。
そして、『氷上の王 ジョン・カリー』も観ましたので、簡単な感想を同記事で書こうと思います。
未鳥