やっと、書ける心境になったので。

 

 

 

 

 

12月1日(土)、2日(日)に、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナで開催された都民大会に行って来ました。

 

梶田健登くんは国体に出場すべく、この大会にエントリーしました。

 

SPは、3Lz2T、1F、2A。StSqはスピード良くディープエッジでしっかり魅せる。

1Fが悔やまれる。でも、トップとは僅差。2位。

 

FSは、最終滑走。2A、2Lz2T、3F、2Lz、3Lofall、3Sfall、2A。東日本で抜けたLo跳ぶもfall。でも、このループはいい。3Fはフワリとエアリーで素敵だった。ラスト2Aはやっぱりきれい。5位。

 

総合結果は3位。表彰台には上がりました。

でも、国体エントリーの行方はわかりません。

今大会1位の鎌田英嗣くん、2位の石塚玲雄くんは共に全日本に出場するので、アドヴァンテージがあると思います。

国体の派遣選手は2名。

順当に考えるとかじけんくんの派遣は厳しいのです・・・

 

そうなると、実はこの大会が、ご本人のツイートでもあったように自力で出る最後の大会になったかもしれないのです。

 

 

 

 

 

でも、なぜでしょうか。私には、どうしても「最後」に思えない。

 

 

 

かじけんくん、6練の時、ループの練習をしていました。

SPではループは跳びません。でも、ループを最初に練習していました。

ループは、右足で踏み切って、体重がのったままの右足で着氷するジャンプ。

空中で体軸を作るための基礎となるジャンプ 、とも言われています。

でも、かじけんくん、1年前に話した時、このジャンプが苦手、と言ってました。

1年前のことですから、あれからまた変わったかもしれません。

でも、その時見ていた私には、少し衝撃でした。

それまでループから練習していたことってあったかな、と。

この試合で、ループから始めるって、全然、この大会が終わりって人の練習じゃないじゃない。

まだまだ、ここからやれるって、そんな感じがして、なんだか嬉しくなっていました。

FSも同じ。ループから練習。まだ、終わりじゃない。

それもまた、嬉しかったです。

 

そして、今季はじめから凄みの増したスケーティング。

特にバッククロスからのジャンプへ向かう時のスピードはハンパない。

かじけんくんのスケーティングの滑らかさは前からのものなんだけど、これまでは軽やかな印象をもっていました。

でも、今季はそこに、重さを少し感じるようになりました。ほどよい圧ですね。

 

特にSPの「FixYou」は、TRとStSqのスケーティングの重さが気持ちよく、緩急にも繋がっていたように思います。

東日本のSPは真骨頂でした。あれは、映像として残すべきでしたね。

昨季の駆け上がっていったSPの演技も良かったけど、より深みを増した今季の「Fix You」はそのタイトルのように、さりげなく、でも存在感を放っていたように思いました。

 

 

 

だから、まだまだ、だよね。

 

SNSや友人達が口々にかじけんくんの最後の演技を惜しんでいたのに、私はなんだかフワフワしていました。

最後、と言う実感がわかなくて。

むしろ、「まだまだ」の方が実感としてありました。

 

 

 

 

 

でも、かじけんくんからも、いつもと違う雰囲気を感じました。

 

今回、いつもより少し、スタートポジションに着くまでがゆっくりだったように思いました。

SPもFSも。

特にそう感じたのは、フリーの時。

最終滑走のかじけんくん。

ひときわ大きな声援。

それらの声援は、かじけんくんがポジションに着くまで、会場に響き渡っていました。

いつもより長く、大きく、そう感じました。

 

 

そして、フリーが終わると、万雷の拍手。スタオベ。

かじけんくんは、ゆっくりと観客席を見て、上体を曲げて深くお辞儀をしました。

そして、上体を上げて、もう一度。

そんな礼をされたら、涙腺が緩みそうになるじゃない・・・

そして、反対側を見て、手を挙げていつもの礼。

右にも左にも。

そして、はじめのジャッジ側にもう一度、今度は両手を上げていつもの礼。

鳴り止まない拍手。

リンクを去る時にも振り返って礼をして。

拍手は最後まで、強く大きかったです。

 

 

 

 

 

 

 

表彰台のかじけんくん。

実は、最初は明大のジャージを着ていました。

表彰者は、衣装でだいたい表彰されるのですがジャージを着たままでした。

でも、着替えた風でないから、周囲からヒソヒソと「衣装・・・!かじけん、衣装・・・」と言う声がしたのですが、表彰台までは届かなかったようで汗

記念写真の最中に、かじけんくん、何か気づいたようで、ジャージを脱いでくれました。

ああ、良かった・・・ちゃんと衣装だった笑

「なんか視線がおかしいなぁと思って(笑)」とかじけんくん。

うん、衣装が見たかったもの。

このロミジュリの衣装はホント、素敵で大好き。

やっと、間近で見ることが出来て嬉しかったです。

 

 

 

表彰式後は大撮影会でした。

明大同期の3人。かじけんくん、鎌田英嗣くん、佐上凌くん。

東京在住の同期スケーター。かじけんくん、ヒデくん、凌くん、宮田大地くん、鈴木元気くん、佐藤江玲奈さん、濱谷佐理さん、佐藤弥桜さん、庄司理紗さん。

そして、 明治大学体育会スケート部フィギュア部門 。中野耀司くんや鎌田詩温くんが男子では来ていました。

 

そして、私も撮らせて貰いました。

 

 

 

 

東インカレの時に都民大会で、と約束していたサインもいただきました。

このバッグは、FavoriteSkaterのサインが入っています。

だから、かじけんくんのサインは絶対欲しかったのです。

 

 

 

 

かじけんくんに花を渡すのは、昨年の東日本、全日本と3回目。

花をしばらく眺めた後、「これ、衣装のイメージですか?」とかじけんくん。

うん、そう。

わかって貰えたのが嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

かじけんくんとは、いろいろな話をしてきました。

大抵、今日の演技のこととか聞いてきたのですが、今回、それはなしでした。

でも、今まで見たロミジュリで一番良かったよ、と伝えました。

 

国体のエントリーは確定していません。

だから、かじけんくんは、しばらく練習を続けると言ってました。

 

私の希望としては、選ばれて欲しいです。

しかし、冒頭にも書きましたが、大変厳しいものです。

それは、おそらくご本人が一番良くわかっていると思います。

と同時に、何があるかわからないのも、スポーツの世界だから、備えは大事だと思います。

練習を続けるというかじけんくんに、アスリートの矜持を感じました。

 

 

 

 

 

もしかして、しばらく会えないかも、と思って、懐かしい話をしました。

全日本ジュニアが新潟であった時、エントリーしていたかじけんくんが新潟のグルメをtwitterで尋ねていたので、私はタレカツ丼をオススメしました。

知る人ぞ知る新潟のB級グルメ。普通のカツ丼と違って卵でとじないカツ丼。卵の代わりに甘塩っぱいタレにカツを漬け込んであたたかいコシヒカリの上にのせるのです。

かじけんくんからは、「ありがとうございます!」と返信が来たのを今でも覚えてるよ、と話したら、

「あ、それ、覚えてます。コイツ(凌くん)と一緒に食べに行ったんで。」

えええええ!4年経ってわかった嬉しい事実!

まさか、本当に食べに行っていたとは!

へぎそばとか、魚介類とか、新潟5大ラーメンとか、新潟は食べ物に関してはオススメがたくさんあったのに、その中からタレカツ丼を選んでくれたのは、本当に嬉しかったです。

そうそう、凌くんも全日本ジュニアに出ていましたものね。

まさか、4年後に東京のリンクで演技を見ることになるとは、その頃は想像すらしていませんでしたけどね。

なんだか、不思議な縁を感じました( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都民大会から2日後、かじけんくんがメッセージをツイートに上げてくれました。

リンクを貼っておきます。

https://twitter.com/kajiken0712sk8/status/1069906752328499200

 

 

 

正直、泣きました。

というか、やっと泣けたというか。

大会が終わって、演技を思い出してはむせび泣いていたのですが、人気のないところでひとしきり泣いたでしょうか。

 

ただ、この涙がどういう涙なのか、いまだに私にはわかりません。

辛い、とか、悔しい、とか、淋しい、というものではないような気がするのです。

 

強いて言うなら、この野郎、泣かせやがって!でしょうか。

 

 

 

 

そして、

 

ああ、応援してきて良かったな。

 

数日経って、その言葉がフゥッと頭に浮かんできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ちなみに、ツイの冒頭の文には、笑( ̄∇ ̄)

 

一区切り。

 

うん、かじけんくんが氷の上で演技することがあれば、駆けつけるよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずは、この記事はこれで終わりにします。

 

 

 

 

 

でも、かじけんくんのことは星くんの時のように、ちょっと書きたい思いはあります。

 

 

 

 

でも、それは今じゃない。

 

 

 

 

そして、それはそう遠くないこととも思っています。

 

 

 

 

 

 

 

未鳥