囲み会見から2日たちました。

様々なメディアからの反響、世界各国のメディアの反響から、やはり世界のダイスケ・タカハシを感じずにいられません。

そして、SNSのファンの熱いメッセージの数々。その熱量に、今は圧倒されています。

 

私ですか?・・・正直言うと、ちょっと複雑なんです。

というか、一報を聞いた時は驚きと嬉しさはありました。

でも、時間がたつにつれて、TLの賑わいになじめない自分がいて、そんな自分をちょっと変だな、と思ったりしているのです。

 

なんでそう思うのかな、と考えた時、ふと浮かんだのは、

 

大輔くん、プロスケーターとしてやりきる、と考えられなかったのかな?

 

 

 

プロスケーターになって活躍している人もいます。

私はステファン・ランビエールくんや荒川静香さんは、現役の時より演技が好きです。

織田信成くんも、現役の頃よりのびのびと、そして、時にユニークに、観る人を楽しませてくれて、好きです。

個人の好みもあると思います。私には、とても心地いいスケートを魅せてくれます。

 

大輔くんが2014年に引退する前、私は大輔くんもそういうプロスケーターになるだろうと思っていました。

唯一無二の多彩な音楽表現は、先日、小塚くんが『関ジャム』でも語っていましたが、自分はそういうものに惹かれて見ていたな・・・と思い出したりしました。ちなみに、シニアデビューの頃のスピード感溢れるスケーティングも自分のツボでした。

 

でも、2014年からしばらく、私が思い描いたものとは違う方向へ大輔くんは歩み始めたように思いました。ちょっとモラトリアムを感じさせるかのように。

それでも、プロとして新作を次々と発表して魅力的なプロをいつしか滑ってくれるだろうと思っていたのですが・・・
まさか、ここで現役復帰とは。
自分も4年前に望んでいた形でしたが、今更、思いもしなかった事でした。
 
じゃあ、なんで現役復帰なのか、と考えれば、4年前の世界選手権不出場の未練、あのシーズンを最後までやりきれなかった未練があったからかな、と読み解いています。
「現役に未練がないわけでない。」
引退後も、何回か大輔くんのインタビューでこの言葉を見かけたように思います。
しかし、長らく、大輔くん自身の中でそれがどういうものなのか、はっきりとした事象として捉えられていない感じはしました。
でも、それが明確になったのが、全日本という場、もっと言えばその場の中心にいる選手達の姿を実際に見ることで、熾火のような未練に火がついたのかな、と思いました。
そして、様々な思いで立つ選手がいる全日本だから、大輔くん自身も自分の純粋なやりきりたい思いで打ち込める場として「全日本に出る」という方法を選択したのかな、と思いました。
 
とは言え、それほど物事は単純ではないと思いますが。
「自分だけのためにやっていきたい。」
「自分のスケートと向き合うためにやる。」

逆に言えば、今までそういう思いでやってきていなかったのかな・・・とも思いました。

日本代表選手。大輔くんは何年もその肩書を持ち、世界で戦ってきました。日の丸を背負う、ということはプライドであると思うのですが、それは同時に自分の思いとは違うものも背負ってしまうように思います。

ただ、それらも含めて、自分の思いと共に競技人生をやりきれば、新たなパフォーマーとしてスタートを切れるのは、先に挙げたプロスケーターの方々の今の活躍から、察しがつくような気がします。大輔くん、プロスケーターとして彼らと触れる中でそんな風に感じてきたのかもしれませんね。

 

大輔くん、もしかして「自分のスケート」を4年前に忘れてきた?

 

ならば、その忘れ物をとりに行って欲しいです。

 

 

その4年前の大輔くんです。私がもつソチ前の大輔くんのお写真はこれのみです。
(メディアのお写真は、現在、ブログ記事では掲載しないことにしています。)

 

 

でも、32歳になって、自分のためにスケートをしたいって言って、競技会に戻れることは、体力的なことや足のことなどいろいろ大変なんだろうけど、反面、そこで戻れる余地があるってとこでは羨ましいような気もします。

だから、我が儘、となるわけで。

その我が儘を押し通すからには、現役とは違ったスケートへのアプローチもしているのかな、と思いました。

チームDISKではなく、「 基本は一人で戦っていくつもりでやる。 」と。

うんうん、ここはなんかすごく共感できました。

我が儘って基本、孤独だから。

でも、孤独になったって、自分はそれがやりたいんだから、やれる。

一人だからこそ、やれることもたくさんあるから、どんどんやればいいと思うのです。

それで、どこまでやれるのか。

私の中で急に楽しみになりました。

それは、これまでのような期待された姿、ではなく、大輔くんが希望した姿。

その姿を見たいです。

それこそ、どんな姿だったとしても、です。

 

 

 

 

でも、3Aまでもう跳んでいるんですね・・・さすが、世界のダイスケ・タカハシ。

 

近畿ブロック、西日本(これは必須)、そして全日本へと至る道筋は、トップ選手でなければ当たり前の道筋です。

大輔くんは、形式上、当たり前のことを話していたと思います。

 

最近の演技を見ていないから、演技状態についてはなんとも言えないのですが、クワドまで入れようと言っているくらいだから、やはり並のレベルの演技じゃないだろうな、と予想しています。

 

となれば、近畿ブロックへの期待は高まると思うのですが・・・今回の会場は尼崎スポーツの森。4年前に一度、ブロック大会を観に行きましたが、それほど大きな会場ではなかったように思います。

 

どうも、TLの様子がざわついているのですが(私も内心波立っているのですが)、大事なことはその会場には多くの選手がいること。ノービスからシニアまで幅広い年齢層の選手がいて、会場近くでウォームアップしていたり、コーチと話していたりしているのです。それは、ブロックならどこでも同じような光景です。

 

どうか、大輔くんを含むその選手達が、安心して演技ができるような会場の状態になって欲しいです。

そのためには、大会運営にも協力的でありたいですね。

 

 

 

そして、私は同じ日程で東京ブロックがあるので、近畿ブロックは行きません。

西日本は、毎年行っているので、今年も行きたいと思っています。

もちろん、全日本も。

 

 

 

今年の全日本は熱くなりそうです。

 

 

 

なんだか、よくまとまっていませんが、忌憚なく書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

未鳥