記録用。







高橋「やっと五輪に向かう舞台に立てた」
フィギュアNHK杯男子メダリスト会見


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/figureskate/all/1314/columndtl/201311090006-spnavi


 
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日が9日、東京・代々木第一体育館で行われ、男子フリースケーティングでは高橋大輔(関西大学大学院)がフリー172.76点、ショートプログラムとの合計268.31点で2年ぶり5度目のNHK杯優勝を飾った。

 2位は織田信成(関大大学院)がフリー170.46点、合計253.16点でSP3位から逆転銀メダル。3位にはSP7位のジェレミー・アボット(米国)がフリー158.63点、合計237.41点で入り、大躍進の表彰台となった。なお、無良崇人(岡山国際スケートリンク)はフリー147.25点、合計227.22点で6位だった。



 

 



高橋「これからが本当のスタート」


「今日は昨日のような演技はできませんでしたが、フリーはジャパンオープン、スケートアメリカとなかなかいい演技ができなくてかなり不安もあったんですが、その中では少しだけ前進できた演技だったかなと思います。100%とは言えませんが、良かったと思います」

――6分間練習で4回転を転倒していたが、そこからどう気持ちを立て直した?

「失敗はし慣れている方なので、本番は少しでも自分に気負ったりというか、びびったりというか、そうならないように気をつけて思いっきり飛ぶことだけを考えて1本目は挑みました。2本目に関しては失敗したくないという自分が出てきてしまったことがミスにつながったと思います」

――今季2戦を終えて、五輪に向けた手応え、思いは?

「試合は3試合目なのですが、3試合目でやっとオリンピックに向かう舞台に自分自身が立てたかなと思うので、これからが本当のスタートかなと思います」

――今回はベテランの3選手がそろったが、長い経験がどのような助けになっていると思うか?

「確かに今回は平均年齢が高いですね(笑)。毎回毎回、いろんな試合を経験してきているんですけど、毎試合毎試合同じことはなくて、すべて毎回新しい気持ちというか、毎回緊張しますし、不安に襲われます。でも、先に目標があるからこそやっていけてるのかなと思うので、経験が助けになっているのか、先の目標が助けになっているのか、自分自身では分かりませんが、もしかしたら、それは(スケートを)卒業した時に何かに生きるのかもしれません。自分自身では毎回、経験をいかせていないなと思っています」

――全日本選手権に向けて、テクニカルやメンタルの部分をどのように高めていきたい?

「次の全日本はソチに向かうに当たって絶対にミスができないので、今回はショートのあとフリーでミスが目立ってしまったのですが、ああいう失敗をしてしまうと、日本のレベルは高いので、ソチにはいけないと思うので、そういうことがないようにやり残したことがないように練習していくだけかなと思います」

――これまでのオリンピックシーズンと今シーズンは何が違う?

「今回で目指すのは3回目ですが、1回目はオリンピックというところがどういうところかわからず、織田くんと2人で1枠を狙って競って、僕が行くことができましたが、全日本で気持ちが尽きてしまった部分はあると思います。2回目のバンクーバーはケガ明けだったので、いけるかなという不安の中で気づいたらオリンピックが来てしまったという感じでした。今回は3年前から目指すと決めて、いまこの時期になって活をいれられて、ある意味、やっぱりギリギリまでこないと自分は焦らないというか、気持ちが入らないというか、順調にいけないタイプなんだなという感じがあります。今回のオリンピックは、気持ちの面でも体の面でもメンバーの面でも、一番ハードなんじゃないかなと思います」




 





織田「10代の頃と比べると、諦めない心がついてきた」



「昨日のショートプログラムはお客さんの拍手や歓声がすごく自信になったので 、それを忘れずに今日もいい演技ができればいいなと思って試合に臨みました。最初の4回転は失敗してしまったんですけど、そのあとの試合運びはすごく満足しています。まだまだ点数も伸ばせると思うので、次の大会に向けてもそういったところを注意していきたいと思います」

――今季2戦を終えて、五輪に向けた手応え、思いは?

「自分の立場としては、まだまだオリンピックに向けてもっともっと自分をアピールしていかないといけないと思いますし、他の選手を追いかける立場だと思います。健康にケガなく練習できているので、しっかりまた練習を積んでさらにレベルアップできるように頑張りたいと思います」

――今回はベテランの3選手がそろったが、長い経験がどのような助けになっていると思うか?

「若い10代の頃と比べると、諦めない心がついてきたかなと思います。色々な経験もそうですし、練習態度とか、1つ1つを諦めないことが積み重なっていまの自分の大きな糧になっているんじゃないかなと実感しています」

――全日本選手権に向けて、テクニカルやメンタルの部分をどのように高めていきたい?

「持久力的な面では先シーズンよりも良くなったと思うので、フリーの最初の2つのジャンプをしっかり集中して飛べるように練習したいと思います」

――これまでのオリンピックシーズンと今シーズンは何が違う?

「トリノオリンピックの時はジュニアからシニアに上がって1年目で、代表候補にいれてもらうだけでも光栄なことだったかなと思うので、バンクーバーオリンピックに向かって意識した4年間でした。バンクーバーではすごく課題も見つかったので、ソチオリンピックに出ていい演技がしたいという目標になっています」


 




アボット「滑り込むほど自信が持てるようになった」


「昨日のショートプログラムを終わった段階でも非常に満足していました。4回転トゥループはミスがありましたが、エレメンツはクオリティーの高い内容だったので、7位で終わったとしても点数的には2位、3位と非常に近かったことがわかりましたし、これならフリーできちんとしたものを滑れば挽回できると思っていました。今日は4回転はダメでしたが、それ以外は非常に内容のいいものだったので、カナダ大会から集中してきた、安定した質の高いエレメンツのプログラムにすることができました。最後に感情が込み上げてきた部分もありましたが、7位から表彰台に立てることを自分が実証できたのは自信につながると思います」

――今季2戦を終えて、五輪に向けた手応え、思いは?

「日本もアメリカも、男子は本当に優秀な選手がそろっていて出場枠が限られていて、お互い厳しい状況にあると思います。その中で、戦って初めて出場権を得られるのでまだなんの保証もない中で頑張っています。世界選手権に出られなかったので、カナダ大会は全米選手権以来の試合でした。そのブランクがある中でショートに4回転をいれて、そこで何が課題かということがはっきりしました。日本に向けてその課題を一生懸命クリアにしてきたわけで、カナダ大会とNHK杯でできたことを合わせればいいものになるなと思います。滑り込めば滑り込むほどより心地よく自信が持てるようになりました。自分の能力に関しても裏付けができてきたと思うので、とにかくホームですべてを尽くして練習して、アメリカを代表するためにソチに出ることを信じてやっています」

――今回はベテランの3選手がそろったが、長い経験がどのような助けになっていると思うか?

「自分のキャリアというものはとても興味深く、ワクワクするものだったと思います。アップダウンも非常に大きくて、1つ1つの大会、シーズン、いろんなところから学ぶことがあったと思います。競技生活をことし最後だと宣言してからはなぜここまで自分がやってこられたのかを振り返るいい機会になりました。自分の成長の理由、成功したもの、失敗したもの、一番良かったもの、もっと良くできるはずだったこと、いろいろと考えて行くなかで、トレーニングにそれを取り込んだり、プログラムを作る上で役立ったのではないかと思います。特に今回のフリーは再演になるわけですが、自分のキャリアを全部振り返った上で回帰するようなプロセスがあったおかげで、未来に向けても発見があったかなと思います。1つの大会で具体的にどう出す、というわけではありませんが、過去を振り返ることが未来を形成する上で大きく役立ったかなと思います。

――これまでのオリンピックシーズンと今シーズンは何が違う?

「4年前はすべてがまだ新しかったんです。国際大会に出場するようになってまだ3シーズン目で、いろんなことを理解していませんでした。目標はもちろんアメリカ代表になって五輪に行くことでしたが、実際に入ってみるとどういうふうに自分が対応すればいいのか、対処の仕方がわかりませんでした。バンクーバーにいくと、いろんなことがのしかかってきて全く集中することができませんでしたし、準備の仕方がわかりませんでした。今回はもっとよく自分が準備できるように人間として成熟もしてきましたし、知識もあるし、目標も具体的に抱くようになりましたので、自分をよく知った上でより良い滑りができるのではないかなと思います。目標が明確になった中で、努力をすればいいのかというのももう少しわかった気がします。ディテールを抑えてどういう行動を取るべきなのか、どう対処すればいいのかがある程度見えているからこそ、今回は終わった時にはより満足できているんじゃないかなと思います」



 





長光コーチ「大輔本来の実力を見せてくれて少し安心」=フィギュアNHK杯


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131109-00000015-spnavi-spo


 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日が9日、東京・代々木第一体育館で行われ、男子フリースケーティングでは高橋大輔(関西大学大学院)がフリー172.76点、ショートプログラムとの合計268.31点で2年ぶり5度目のNHK杯優勝を飾った。

 以下は高橋を指導する長光歌子コーチのコメント。

■長光歌子コーチ「かなり強い気持ちでSP、FSともに滑ってくれた」

スケートアメリカからあまり時間がなかったんですけど、短い時間でかなり調子を上げてくれたなと思います。9月の中ごろに靴のメーカーを変えて、しばらくジャンプのタイミングが狂って、体が慣れるまでに時間がかかりました。前の靴のメーカーの方が大輔に合っているということで、我慢してきたんですが、いまになってようやく合ってきました。(ジャンプの練習について)とにかく量をこなしてきました。今回、スケートアメリカと違って、かなり強い気持ちでSP、FSともに滑ってくれたなと。スケートアメリカのときはまだここで勝負じゃないんだと、勝負をする意識が足りなかった。ただ今回は何らかの結果を出さないといけないということでかなり闘争心を持っていたと思います。

(チーム大輔として)少し追い込み過ぎて体が疲れてしまったり、いろいろな紆余曲折があって今日に至っています。いままでをもう1度総括して、練習計画を練り直したり、スピンのレベルを落としたり、まだまだ課題点が多くあります。(新しい靴は何が違う)いまのスケート界の主流として、靴もブレードも軽くするのが主流。少し重い靴でエッジも靴に対応するために、同じブレードの刃の角度は一緒なんですけど、台座の位置が重いエッジになっていて主流とは外れたところにあります。彼自身には重い靴とエッジの方が高さや幅が出て良かったんだと思います。

(気持ちと体を一致させるのは年々難しくなってきている?)コーチのニコライ(・モロゾフ)がそういう部分がうまい。実際、スケートアメリカのあとには大輔の闘争心のなさに活を入れたというか、過去2大会の五輪とモチベーションが違うので、トリノのときはがむしゃらに、バンクーバーのときは足をけがしていたので他のことを考える余裕がなかった。今回はある程度のものを手に入れてしまったので、モチベーションを自分で高めるのが難しかったんです。そこをニコライが突きまして、そのへんはありがたい味方がつきました。(お尻に火がつかないと感じてるのか、土壇場になると強いなと感じるのか?)お尻に火がつくとかじゃないと思うんですけど、彼本来の実力を見せてくれて少し安心しました




 


代々木で、日本で、
本当のスタート。

遅かった?
・・・いえいえ、間に合った!


ソチへのレースは、もう一山。


次の全日本はソチに向かうに当たって絶対にミスができないので、今回はショートのあとフリーでミスが目立ってしまったのですが、ああいう失敗をしてしまうと、日本のレベルは高いので、ソチにはいけないと思うので、そういうことがないようにやり残したことがないように練習していくだけかなと思います。



今回は3年前から目指すと決めて、いまこの時期になって活をいれられて、ある意味、やっぱりギリギリまでこないと自分は焦らないというか、気持ちが入らないというか、順調にいけないタイプなんだなという感じがあります。今回のオリンピックは、気持ちの面でも体の面でもメンバーの面でも、一番ハードなんじゃないかなと思います






『beSouL2』の「3章 自分を信じる」を今、リピートして読んでいるのですが、
練習や競技会に対する大ちゃんの心構えというか、これまでの考えが綴られています。
あんまり内容が濃いので、もうちょっと読み込みたいからここではあまり書きませんが、
練習については、こんなふうに書いています。





肝心なのはやっぱり会場に入る前までの練習。
そこまでに自分がどんな練習をしてきたかは絶対にウソをつかない、よくも悪くも本番に出る。
しっかり練習してきた事実は、絶対に自分を支えてくれる。
たとえ今すぐ結果が出なくても、後になって生きてくることもある。


髙橋大輔『それでも前を向くために be SouL 2』(祥伝社)P.142





これね、要約部分です(笑
大ちゃん、具体的に自分のことを例に挙げてちゃんと書いています(^_^)


そういうこと(フリー2個目の4-3の抜けとか)がないようにやり残したことがないように練習していくだけかなと思います。


どうか、納得のいく練習が出来ますように。
ただただ、それを願ってます。




 




歌子先生のインタ。
ちゃんと靴のことを語ってくださっていました。



9月の中ごろに靴のメーカーを変えて、しばらくジャンプのタイミングが狂って、体が慣れるまでに時間がかかりました。前の靴のメーカーの方が大輔に合っているということで、我慢してきたんですが、いまになってようやく合ってきました。

いまのスケート界の主流として、靴もブレードも軽くするのが主流。少し重い靴でエッジも靴に対応するために、同じブレードの刃の角度は一緒なんですけど、台座の位置が重いエッジになっていて主流とは外れたところにあります。彼自身には重い靴とエッジの方が高さや幅が出て良かったんだと思います。



ちょっと専門的で私にはよくわからないところもありますけど、
時流から外れている靴。
でも、それが今の大ちゃんには良いのですね。
私はそれであるなら安心です。




お尻に火がつくとかじゃないと思うんですけど、彼本来の実力を見せてくれて少し安心しました。



これが一番、グッときましたね。
大ちゃんを信じてる。
大ちゃんの悩みも苦労も知っていて、
決して怠けているんじゃないってわかっていて。
出せるものが出せて良かった。

この大きな気持ち。

歌子先生、本当に素敵です!








このインタが元になった、Web記事を貼りつけておきます。
















高橋 完全復活V/フィギュア


http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20131110-1216262.html


<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第4戦・NHK杯>◇9日◇東京・代々木第1体育館

 エース高橋大輔(27=関大大学院)が、今季世界最高点で2年ぶり5度目の優勝を果たした。フリーで2度の4回転ジャンプに挑戦。連続成功は逃すも、172・76点を記録。1位だったSPの95・55点との合計は268・31点。今季の国際スケート連盟(ISU)公認大会では町田樹(23)がスケートアメリカで出した265・38点を上回った。完全復活したエースはソチの目標として2大会連続メダルを初めて口にした。

 エースが帰還した。冒頭の4回転トーループを完璧に成功。「すぐに次の4回転を考えた」と、トーループの4回転+2回転に向かった。力みすぎて3回転止まりとなったが、フリーで2本の4回転に果敢にチャレンジ。「2本目は失敗したくないと、力が入りすぎた。でも久々に2本に挑戦したので、いいきっかけになった。できれば、今すぐにでも(連続成功を)見せたい」。演技直前の6分間練習では3度ともに失敗していたが、攻めを貫いた。

 フリー曲「ビートルズ・メドレー」で観衆を魅了した。衣装は上半身が肌色で、下半身は黒色。「世界的に有名なグループ。見る人がそれぞれに感じてほしい」とあえてシンプルな衣装を選んだ。SPと合計で268・31点。今季世界最高点で優勝を飾り、GPファイナル(12月、福岡)に大きく前進。「100%ではないが、この大会を五輪へのいいスタートという形にできたらいい」と笑った。

 今年9月、モロゾフ・コーチから「私が知っていたころはもっと跳んでいた」と言われた。一時コンビを解消する直前の08年2月、4大陸選手権のフリーで2度の4回転に成功している。昨季5シーズンぶりにコンビを再結成した同コーチから、かつての姿を取り戻すため、重めのスケート靴への変更を提案された。長光コーチは「軽量化がスケート界の主流だが、彼は重い靴の方がジャンプの幅、高さが出る」。五輪シーズンでもトライする姿勢が結実しつつある。

 日本のエースの誇りを取り戻した。今季は「まず五輪に出ることが目標」としてきたが、この日は「ソチは遠い道のりだと思うが、五輪のメダルを目指して、ただ頑張りたい」と初めて公言した。日本フィギュア界で前人未到の2大会連続五輪メダルを狙う。【益田一弘】

 [2013年11月10日9時17分 紙面から]


 






フィギュア:総立ちの観客 エース高橋の完全復活


http://mainichi.jp/sports/news/20131110k0000m050052000c.html


 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯の第2日、9日は男子フリーで、2年ぶり5回目の優勝を果たした高橋大輔(関大大学院)。

 総立ちの観客に囲まれ、銀盤の中心に立ったエースに「自信」が戻った。男子の高橋が合計点で今季世界最高をたたき出し、復活の勝利。「すごく大きな不安の中で戦った。少しは自信になった」と表情を和らげた。

 前日のSPでは成功させた4回転トーループ。この日も冒頭で奇麗に決めた。さらに、二つ目の4回転も「できれば今日入れたかった」と臨んだが、「力が入り過ぎた」と3回転で着氷してしまい、「まだ練習が足りない」と苦笑い。しかし、以降は中盤のトリプルアクセル以外はミスがなく、表現力を示すプログラム構成点は平均9点超と突出した。

 4位に沈んだスケートアメリカの不調は、「勝負する意識に欠けていた」(長光歌子コーチ)という精神面が大きかったが、9月中旬にスケート靴を替えたことも影響した。軽い靴や刃が主流の中、高橋は「自分に合っている」と、あえて旧型の重い靴に変更。アメリカでの大会には間に合わなかったが、今大会でようやくフィットし始めた。

 「やっと五輪に向かう舞台にやって来た。これからが本当にスタート」。心の中では1カ月遅れの「開幕戦」と定め、頂上決戦に向けて歩み始めた。【芳賀竜也】



 







高橋V、靴変更が奏功 「五輪に向け、これがスタート」



http://digital.asahi.com/articles/TKY201311090335.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201311090335



(9日、フィギュアスケートNHK杯・男子)

 冒頭の4回転トーループは、SPのそれよりも高く跳んで速く回った。高橋は「感じは悪くない」。フリーの技術点は81・42点。このジャンプだけで、基礎点に出来栄え点の2点を加え、計12・30点を稼いだ。

 続く2回目の4回転は、「失敗したくない」という恐怖心が思い切りの良さを摘み、3回転になった。2回目の3回転半ジャンプは手をついたが、残りのジャンプは4要素とも成功させた。

 チームとして意図を持って靴を替えた決断が、実を結び始めている。

 高橋は9月半ば、2年半前に使っていたスイス製の靴に戻した。現在主流の靴よりも重いが、長光コーチは「重いほうが、ジャンプに高さと幅が出る」。跳ぶ際に左足のつま先を突くトーループは、重さによる反動を利用して体をはね上げることができるからだ。

 五輪にピークを合わせることを重視し過ぎてGP初戦で4位だったが、NHK杯で優勝。高橋は「五輪に向け、これがスタート」。狙った大会で、力を出せると証明した。(後藤太輔)



 






大輔、今季世界最高点V!ソチへ大前進/フィギュア


http://www.sanspo.com/sports/news/20131110/fig13111004160002-n1.html


 フィギュアスケート・GPシリーズ第4戦NHK杯第2日(9日、国立代々木競技場)男子フリーでショートプログラム(SP)1位の高橋大輔(27)=関大大学院=が172・76点をマーク。スケートアメリカで町田樹(23)=関大=が記録した265・38点を抜き、今季世界最高となる268・31点で2年ぶり5度目の優勝を飾った。GPシリーズ上位6人が出場できるファイナル(12月、福岡)へ大きく前進した。SP3位の織田信成(26)=関大大学院=は253・16点で2位、無良崇人(22)=岡山国際リンク=は227・22点で6位だった。


心からの笑顔にはなれなかった。高橋は少し複雑な表情を浮かべ、花が投げ込まれるスタンディングオベーションに応えた。

 「かなり緊張感があった。気持ち的に弱気になった部分が出ちゃった。自信はまだまだ足りないです

 冒頭の4回転トーループを完璧に決めたが、次の4回転-2回転のコンビネーションジャンプは3回転トーループの単発に。「失敗したくない気持ちが出てしまった」。中盤に3回転ルッツから3連続ジャンプを決め、得意のステップでは抜群の表現力で満場の拍手を浴びた。

 9月中旬に靴のメーカーを変更。スケート界で主流となった本体もブレードも軽量化したものだったが、これがマッチしなかった。長光歌子コーチは「時代とは逆行するが、昔の重めの方が合っていた。戻して(ジャンプの)高さや(演技の)幅が出た」と説明した。

 「やっと、五輪に向かう舞台に立てたかなと思う。これからが本当のスタート

 4位と惨敗したスケートアメリカから、はい上がった。ソチへの扉は自力で開ける。(山田結軌)

★トラブルも

 女子フリーで採点システムの機器に問題が発生し、約20分間も進行が止まるトラブル。得点がなかなか表示されず、出番を控える2番滑走の長洲未来(米国)が氷上で待たされ、演技では振るわなかった。



 






大輔は5度目頂点 今季世界最高268・31点 フィギュアGP NHK杯


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131110-00000074-san-spo


大歓声に包まれて高橋が演技を終えた。フリーもトップの172・76点。SPとの合計で今季世界最高得点をたたき出し、エースの貫禄を日本のファンに見せつけた。

 迷いなく跳んだ冒頭の4回転ジャンプはSPに続いて成功。その後は「次、次と頭がいっぱいだった」と2本目が3回転にとどまるなどミスもあり、自慢の表現力にも意識を向けられなかった。それでもSPで5位、フリーも4位に終わった3週前のスケートアメリカとは別人だった。

 「それが高橋大輔か。そんな弱い気持ちで五輪に行けるのか」。大会後のモロゾフ・コーチの叱責はいまも脳裏に焼き付いている。「自分自身、気持ちが緩んでいたと思う」とギアが切り替わった瞬間だった。

 時期を同じくして“足元”の不安が解消されていった。9月中旬、エッジも含めて重量感のある靴に変更した。軽量化の時代に逆行する決断だった。長く指導してきた長光歌子コーチは「彼の場合は重いほうがジャンプに高さと幅が出ると確信していた。ただ体が慣れるまでに時間がかかった」という。気持ちが練習に向かう好循環の中で靴もなじみ、ジャンプの感覚もつかんで結実したのが今大会だった。

 「この大会をソチ五輪に向けたいいスタートにしたい

 エースは2年ぶり5度目の優勝で上昇気流に乗った。(田中充)


 








大輔 今季世界最高V!五輪へ「少し前進できた」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131110-00000011-spnannex-spo


◇フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・男子フリー(2013年11月9日 東京・国立代々木競技場)

 万雷の拍手を浴びた高橋はホッとしたような笑みを浮かべた。胸を張れる出来ではない。だが、闘志と自信を取り戻せたことに安堵(あんど)した。

 「かなり緊張感のある試合だった。100%とは言えないけど、少し前進できたかな」

 SPで世界歴代2位の高得点を叩き出して臨んだフリー。演技前の練習で2度転倒するなど4回転ジャンプが決まらず、不安に襲われかけた。「前を向いていくしかない」。自らに活を入れ、冒頭で4回転トーループを鮮やかに成功。2回目の4回転が3回転となり、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷後に右手をつくミスがあったが、今季初めてSPとフリーの両方で大技を決めた。合計268・31点は町田樹(関大)がスケートアメリカで出した265・38点を抜く今季世界最高。ファイナル進出が濃厚となり、3大会連続五輪出場へ前進した。

 窮地に追い込まれていた。10月のスケートアメリカで4位に終わり、今大会まで約2週間ジャンプを特訓した影響で、08年に手術した右膝に痛みが出た。欠場を勧められたが、出場を譲らなかった。「短い期間でよく仕上げてくれた。彼の本来の強さを見せてくれて安心した」と長光歌子コーチ。9月に新調した靴が足になじむまで十分な滑り込みができなかったが、近年の主流である軽量化タイプではなく履き慣れた重いタイプを選択した結果、フィーリングが戻り、「ジャンプに高さ、幅が出た」(同コーチ)と手応えをつかんでいる。

 今季フリーの「ビートルズメドレー」で表現するテーマは“愛”だ。「今までたくさんの人と関わってきたから、今の自分がある」。感謝の思いを多くの人に最高の形で伝えられる舞台は2月のソチ。闘志に火が付いた日本のエースは歩みを止めない。


 
















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