希望。
そして、覚悟と誠意と、







昨夜の「サンデー・スポーツ」の大ちゃんの特集。
リアルタイムで見ることができました。

いきなりですが、
泣きました。

最近、涙腺がゆるいせいもあるのですが。
それだけではないです。

こんな優しい特集。

久しぶりに見ました。




動画が上がっています。動画主様、ありがとうございます。お借りします。


高橋大輔×佐村河内守2013/10/13




http://www.youtube.com/watch?v=26aNUQBdYVM











 







大ちゃんが佐村河内さんの特集を見ています。
そのことは、前にフレンズの特集かインタビューで言っていました。

実は、そのことは私にとって、ちょっと意外でした。
曲を聞いて曲の印象で滑る人だと思っていました。
もちろんそれだけで滑る人だとは思っていません。
振付師の言葉とかも聞いて考えるんだろうな、とは思いましたが、
実際の作曲者のドキュメンタリーを見るとは思っていなかったからです。

て、大ちゃんに失礼ですよね(笑 
今までだって言わないだけで、いろいろ調べて演じていたのかもしれないし。

見るきっかけは何だったのでしょう。
賢二先生に勧められたのか。
でも、自分で見たいと思わなければ見ないですむものです。

実は私は佐村河内さんの特集は見ていません。
今後、何か見る機会があればと思っていますが。

大ちゃんが見ていたものを垣間見たとき、『週刊朝日』の特集記事を思い出しました。
そこには、佐村河内さんと曲を送られた大久保美来さんのエピソードが書かれてありました。
記事に書くと何か言葉が軽くなる気がして、実はブログに書いていません。
そこに書かれていることは、私には経験のないことです。厳密に言えば、同じような経験はできないでしょう。
だから、その切なさや痛みは私には表現出来ない、書けないと思いました。
書くことはできても、何か興味本位で書いている、そういう捉えをされたくないな、と思いました。
書けるとしたら、ありきたりかもしれませんが、次のようなこと。
佐村河内さんは「戦友」となった美来さんにこの曲を贈り、リサイタルを企画したこと、
美来さんがこの曲でコンクールに出場し全国5位になったこと、プロのバイオリニストとして歩もうとしていること。
字にするとたったこれだけのことですが、
その経緯は多分、私が思っている以上の困難や喜びがあったのでは、と思います。
番組とは関係ないのですが、ちょっと思い出したので書きました。
それにしても、字にすると簡潔すぎる・・・・・・重く捉えようとしなくてもいいのかもしれませんけど。
「闘いの曲」ですから、簡単には書けない気がしました。



番組の中では、義手の美来さん、佐村河内さんとともに「ソナチネ」が作られた経緯が少し描かれていました。
美空さんへの深い共感から生まれた曲。
困難の中にも希望の光をこめていこうという思いがこめられた曲、ということ。
そして、絶え間ない耳鳴りと頭痛の中にいる佐村河内さんの作曲活動。


 
 
 


体調がああいうふうになりながらっては知らんかったですし・・・
自分自身スケートに打ち込めているかというと、まだまだ軽いな、と、自分が軽いなと思ったので。
この音楽を滑るっていうことに、
もうちょっと覚悟をもったほうがいいな、とは思いました。
覚悟って言うか、誠意っていうか。
うー・・・ん、それは思った。




 




こういうふうに捉えた大ちゃんに、逆にハッとした私。




というかこの人の感覚。
気負いもなく、飾りもなく。
だから、スッと心に響いてくる。



希望。覚悟。誠意。


真摯に向き合う心。






 






それが、練習にもあらわれているわけで。

この練習部分を見ているだけで、涙が溢れてくる。

でも、それは大ちゃんがただこなそうとしているのではなく、思いをこめてしているからであって、
その思いが表れるように賢二先生も振り付けているわけで、
涙が出るのは当たり前だったんですね。





自分のパフォーマンス次第で、
すごく素晴らしい曲なのに
それを台無しにしてしまうくらい。
けっこう繊細だと思うんですよ。
表現という部分、ちゃんとしなきゃなんないという部分では、
ま、なかなか難しいかな。

 





 







NHKのテレビカメラも入っていたフレンズの初日。



 




大ちゃんは佐村河内さんを招待して、お会いします。
佐村河内さんは、すぐに握手を求め、



 


 



 




素晴らしかった。








 



命がけで作った曲なんですね。
それを命がけで滑っていらっしゃる一流のアスリートの方に、世界の檜舞台で表現してもらえることが本当に光栄です。




すごく希望というのを感じて、
なんか、自分がその表現するのがあってるかどうか、わからないんですけど。




僕は、あの曲の中に闇と光の闘いを見出しているんです。
そしてその先には必ず希望があるし、決して勝利するかわからないけど、諦めないで闇と闘って、
そして最後は希望をもって終わるという。
こういう曲だと思うので。
まさに、日本を代表して、
私の勝手な考えかもしれないけど、
日の丸を背負って、あの、表現してもらえる曲だと思っています。



そうですね。









命をかける。
全身全霊をかける。
そういう作曲者とアスリートの対話。
曲を通してつながる魂。




闇と光。
そして、光の勝利への闘い。

私には闇と光は、人の心の中から出るもののように思えてなりません。
そして私自身の心の中にもその二つはあると思う。
きよらかな心をもちたい思う。
だけど、いつももてるものではない。

timshelをきっかけにカインとアベルの話を考えるときに、
人を殺めるほどでないにしても、
人は生活の中で憎しみや妬み、恨みをもつことはあるだろう、と思いました。
取り返しのつかない一線の前で、人は考え、あらがう。
あるいは、気づかぬうちに闇に足を踏み入れて気づき、
そこから抜け出そうと、もがく。
それは、一人ひとりの心の闘い。

そして、闘いで疲弊することも、また闘い。
だから、ポッキリ折れそうになることもある。
でも、諦めたらそこで闘いは終わり、闇が勝利する。
闇はいつでも隣にいて、いとも簡単に虜にする。
それは、大きな代償を伴って。

だから闘うのだ。










すみません。
朝、突然にこの部分が最近の自分とオーバーラップしてしまったのです。
自分はFOIの時、大ちゃんに
「希望のない闘いはない」なんて偉そうに手紙に書いたのですが。
そんな人間が最近、誠意のないことを友人にしてしまって。
自分の闇に負けて、友人を傷つけてしまった。
その友人の痛みは自分の痛みとは比較にならないだろう。
でも、負けてなお、もがくことを許してくれた友人。
それこそが、一つの希望なのかもしれません。


  













そして、これは私のインスパイアであって、
佐村河内さんや大ちゃんが思っていることとは違うと思います。









 





この2人の対話を見ながら、
2人は似ている、
と思いました。


お互いがリスペクト。


そして、お互いが誠実に相手を思って対話をしている。


「戦友」


私にはそんな感じがしました。







 












大ちゃんに、
オリンピックで
全世界の人に
このプログラムを見せてほしい。












切実に思っています。













それにしてもNHKさん、good jobです。

私にとっても、このタイミングも必然でした。










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