しなやかな奏で。






大阪日日新聞のコラムです。




フィギュアスケート企画

臥薪嘗胆 高橋大輔 ~上~ 



http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/130425/20130425048.html




音の連なり体で奏でる

 フィギュアスケートの「世界国別対抗戦2013」が11~14日、東京の国立代々木競技場で開催された。国別対抗戦は、今シーズン主要大会の成績上位6カ国で争われる団体戦で09年に始まり、男女シングル各2人、ペアとアイスダンスはそれぞれ各1組でチームを構成し、総合で団体順位を競う。この大会は2年に1度開催され(11年大会は東日本大震災の影響で翌年に延期)、今大会で3度目となる。第1回はアメリカ、第2回は日本が優勝に輝いた。日本は高橋大輔(関大院)、無良崇人(中京大卒)、浅田真央(中京大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)、キャシー・リード&クリス・リード(木下クラブ)がチームを結成。今回は男子シングルで優勝した高橋にスポットを当て、3回にわたって連載する。(ライター・黒尾順子、写真撮影・麻生えり、黒尾順子)


 12日の男子ショートプログラム。高橋の名前がコールされると会場のボルテージが一気に上がった。プログラムは「月光」。四大陸選手権前にそれまでの「ロックン・ロール・メドレー」から異例の変更をし、演じられるのは世界選手権に続き3度目。今大会が見納めになる。


 高橋は声援を背に、ゆっくりと最初のポーズで音楽を待つ。ピアノの旋律とともに動き始め、最初のひと蹴りですぐにベートーベンの世界を作った。冒頭の4回転のトーループでは両足着氷でダウングレード判定を受けるが、続くトリプルアクセルを確実に着氷、3回転のルッツとトーループのコンビネーションジャンプで着氷が乱れたが、最後のステップで観客を心酔させた。


 獲得した点数は80・87点で世界王者のパトリック・チャン(カナダ)に次ぐ2位につける。「ジャンプは失敗したが、ほかの滑りの部分では自分の滑りができた。こういう気持ちになれるような演技がしたい」と高橋は安堵(あんど)の汗を流した。


 「月光」については「正直なところ、つかみきれたかどうか分からない。完成度についても分からないが、短い間の中ではできたと思う」と言及。高橋はもとより「満足した演技だった」とは決して言わない選手だ。自己評価が低く理想が高いため、消極的な発言になりがちだが、その真価は会場に居合わせたすべての観客が知っている。


 コーチでもあり振付師のニコライ・モロゾフ氏による振り付けの本領、高橋の技術を見越して作りあげた怒とうのステップは、これがスポーツだということを忘れさせるような圧巻の演技。音の連なりを高橋の体全体で奏でていくさま、その芸術性は見る者の記憶に深く刷り込まれていく。「プログラムにありがとうという気持ちを込めて、自分に気持ち良く自分が滑ることだけを考えて滑りました」。そう話す高橋は、その思いを演技で伝えた。




 







大阪日日新聞のコラムです。
このシリーズコラム。
スケーターやそれに関わる人たちの横顔を見せてくれる企画なので
けっこう楽しみです。
で、今回取り上げたのは大ちゃん。
で、タイトルが、


臥薪嘗胆。


成功するために、苦労に耐える。
と言う意味が一般的ですよね。

大ちゃんに対して、このタイトルを付けた記者さん。
3回シリーズですが、どのような切り口を見せてくれるのか。
この大阪日日新聞の記事は、毎回、そんな意味でも楽しみにしています。








正直なところ、つかみきれたかどうか分からない。
完成度についても分からないが、短い間の中ではできたと思う





曲をつかむ。
ハグすることかしら。
短い期間ゆえかな。
でも、それ以外にも理由があるのかな?
もう何回か滑ることで「月光」の世界が見えそうな予感のするステップ。
国別は、そんな感じがしました。
私の感じ方ですけどね。

完成度。
満足と言わない、
も確かに大ちゃんのコメントの特徴であり、
素晴らしいところなのですが
今回、ジャンプが上手くいってないから、
この質問はどうだったのかしら?と思うのですが、
大ちゃんがそれについてポジティブに答えているのがいいな、と思いました。



プログラムにありがとうという気持ちを込めて、自分に気持ち良く自分が滑ることだけを考えて滑りました



このプログラムは、単なる、にわかプログラムではない。
そこに至るまで、またはそれを滑ることに
いろいろな思いがあったね。

ありがとう。

大ちゃんのこの言葉によって、
私自身がこのプロについて新たな感慨をもちました。
また、リピしようかな。
少し微笑んでいるように見えるステップを
優しい気持ちで見られそうです。

















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