城田憲子さんのコラムは、今、山田満知子コーチ。
連載はもう5回目になりますが、大ちゃんの名前が出てきました。
インタビューは長いので、申し訳ありませんが、抜粋して貼り付けます。





コラム 城田憲子のフィギュアの世界
日本のメダリストのコーチたち~山田満知子〈5〉


http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20120816-OHT1T00221.htm



 






(前略)

山田氏「でも選手たちが伸びるためには、まず一番に親が熱心じゃなきゃ、と思うのよ。『この子は伸びるだろうな』と思ってもね、親御さんがそれほどスケートに気持ちがない場合はダメ。例えば、子どもが伸び悩んだ時には、親も一緒に悩むことになるでしょう? その時にスケートへの興味がそれほどでもなかったら、『うちの子はもう、いいや』となってしまうんです。でもそこで親が必死だったら、どう悩もうが、どうつまずこうが、何が何でもスケートにしがみついてきますから」


城田「確かに、親御さんが熱心じゃなくて伸びた選手といえば、みどりちゃんくらい」


山田氏「みどりの場合は、私が親みたいなものだったからね(笑)。一番に親の熱心さ。その次は、経済力ですね」


城田
「ああ、それは大事よね…」


山田氏
「今は昔とちがって、ある程度のレベルになれば、お金も出てきます。スポンサーさんがついてくださるからね。でもそこへ行くまでは、絶対的にお金のかかるスポーツなんですよ…。連盟も協力はしてくださるけれど、そこに行くまでにもやっぱり、ノービス、ジュニア…と頑張らなければいけない。今のシニアのように、誰でも海外の先生にポンポンと、習いに行けるわけではなく、地道にリンクの貸し切りをとって、衣装を作って、プログラムを作って…。細かいお金もけっこうたくさんかかるんですよ。そのためには、ある程度の経済力はあったほうがいい。もちろん普通のサラリーマンで、頑張るおうちもあります。子どもに能力があるから、借金してまでスケートに賭ける、ってこともある。でもそれでは、気持ちの上でのゆとりがなくなってしまうから、厳しいよね…」


城田
「まずは親御さんの気持ち、そして経済力…」


山田氏
「そして最後に、選手自身が真面目で良く練習すること。そしてみどりの話でも言ったけれど、頭が良くて、勘がいいこと」


城田
「紙の上で100点が取れる、ではなく、本質的な頭の良さね」


山田氏
みどりの持ってた判断能力、理解力…。例えば人の動きを見て、パッとモノマネ出来ちゃうような子。大ちゃんなんて、パスカーレの動き瓜二つに、パパッと出来てしまう勘の良さがある。さらに贅沢を言えば、運動能力やセンスかな。それでも運動能力は、みどりちゃんみたいに高いジャンプが跳べなくても、クルクルッっと速く回って3回転降りてくる子でもいいわけだし。踊るセンスも、小さい頃から持っていなくても、訓練すればなんとかなる。荒川(静香)さんがそうじゃない? かつては淡々と滑っていたけれど、今やすごく見せる。だから運動能力や踊るセンスも必要だけれど、一番の根本は、親の協力、お金、そして子どもの頭の良さ。そこじゃない? 城田さんはどう思う?」


城田
「そのすべてがそろっていた選手が、浅田真央だったわけよね」





勘の良さ。




センスですね。
満知子先生は踊るセンスで使っていますが、私の意味は直感的な感じ。
こう、自然とつかめちゃうみたいな。
何かの道を究める人には、このセンスが大事なんですよね・・・




抜粋ですが、なかなか内容が深いです。
満知子先生は、選手が伸びるためには3つの条件を書いています。
第1に親の熱心さ、
第2に経済力、
第3に選手自身が真面目で良く練習して、頭が良くて勘が良いこと。
加えて、運動能力と踊るセンス。
満知子先生、ズバッと仰っていて、却って気持ちいいくらいです。。
それに熱心もいろいろな形があるように思いますけどね。
経済力。
確かにスケートって、お金がかかります。
私は、自分がやっているわけでないから、何とも言えないけど、『STEP!STEP!STEP! 』(日経ビジネス人文庫)には、リンクの貸し切りのざっと計算で400万円て書いてありました。リンクの貸し切りだけですよ。他にも費用かかると思います。
まあ、野球の熱心な高校に入った親御さんが言ってましたが、高校3年間でゼロが6個付くくらいの金額がかかったとか。(たぶん、上限はないです・・・)
だから、スケートに限らずスポーツって、熱心になればなるほど、経済力もハンパでない気もします・・・







ちょっと辛い話になってきたので、気分を変えて。
大ちゃんと満知子先生の会話も面白いですね。



山田氏「この間、大ちゃん(高橋大輔)がね、美栄の髪型を話題にしてたのよ。今、大ちゃんと似た感じに刈り込みを入れててね。よっちゃん(美栄)変わってるなあ、絶対変わってるよ!』って。『でも、友加里の方がもっと変わってるぞ』なんて誰かが言って(笑)、『そういえば美栄ちゃんも友加里も、山田先生じゃないですか? 先生、すげーのばっかりそろってるよね』なんて大ちゃんは言うの。そうしたら、『大島(淳)も山田先生の所だよ』ってことになって(笑)『えー先生、大島君もなんですか! 先生のとこ、個性強すぎ!』って(笑)。でも美栄も友加里も、本当にみんな、それぞれの形で生きてる。変わり者の集まりではあるけれど」




明るい大ちゃんの喋りにちょっと和み~


あと、冒頭の写真の満知子先生、金髪!
昔から、おしゃれな先生だったんですね。
(あまりよく見てなかったです・・・(/ω\) )